高市早苗氏は熱烈な安倍晋三ファンであり、その極右思想は安倍氏と瓜二つというよりも勝るとも劣らないというレベルです。そんな人物が易々と自民党総裁に当選するようではもはや世も末ですが、さすがにそれだけは避けられそうです。
⇒(9月5日)安倍氏が 安倍晋三礼賛・ヒトラー礼賛の高市早苗支援を表明
日刊ゲンダイが、「高市早苗氏が総裁選レースで失速… ~ 」とする記事を出しました。
安倍氏は早々に高市氏支持を打ち出しましたが、いわゆる安倍チルドレン(自民党の1~3回生議員)126人のうちの90人が「党風一新の会」を立ち上げて、総裁選での派閥の縛りを拒否する姿勢を示しました。細田派(96人)の派閥総会では17人が発言しましたが、高市氏支持を明言したのは3人だけで、せいぜい高市氏支持に回るのは4分の1程度の20~25人と見られています。
これには高市氏擁立の母体である党内右派グループ「保守団結の会」の安倍シンパの面々は「安倍さんに恥をかかせてはいけない」と大慌てで、安倍氏も焦り出して、細田派以外の子分にも電話をかけ、『高市をやってくれ』と指示を出しているそうです。
高市氏支持を打ち出したのは結果的に判断の誤りでした。安倍氏は、考え方が自分と瓜二つなので何も問題はないと考えたのでしょうが、多くの議員は自分が選挙で再選されるためには誰が党首であればいいのかが唯一の判断基準なので、簡単に安倍氏に従うということはなかったのでした。高市氏では勝てないと判断したわけです。
これを機に、安倍氏の意向が陰っていくのは大いに喜ばしいことです。
日刊ゲンダイの記事を紹介します。
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高市早苗氏が総裁選レースで失速…細田派内でも「安倍離れ」急加速でシンパ議員は大慌て
日刊ゲンダイ 2021/09/14
自民党総裁選(17日告示、29日投開票)をめぐり、ここへきて高市早苗前総務相が失速気味だ。原因は“後ろ盾”の安倍前首相。「党風一新」を呼び掛けるチルドレンの反乱だけでなく、絶大な影響力を有しているとされる出身派閥で党内最大派閥の細田派(96人)でも「安倍離れ」が加速しているというのだ。
■絶大な影響力のはずが…威光に陰り
「先週の派閥総会では17人が発言しましたが、高市さんの支持を明言したのは3人だけでした。派内の若手は河野さん支持が多く、ベテランは岸田さん。とても派の方針を一本にまとめられる状況ではなく、幹部連中は『方針は決めない』『決選投票も含め自主投票だ』と言っています。高市さんに投票するのは、多くても派閥の4分の1程度、20~25人ではないでしょうか」(細田派関係者)
細田派内で国会議員票を稼げると計算していた高市氏と安倍前首相にとっては誤算。高市氏擁立の母体ともいえる党内右派グループ「保守団結の会」の安倍シンパの面々が、「安倍さんに恥をかかせてはいけない」と大慌てだという。
「細田派内の安倍シンパと言えば、当初は高市さんを推していたはずの萩生田文科相と世耕参院幹事長も最近は腰が引けている。安倍さんも焦り出したのか、細田派以外の子分にも電話をかけ、『高市をやってくれ』と指示を出しているそうです」(細田派関係者)
安部前首相に「これ以上大きな顔をされても困る」
細田派のベテランが「高市NO」なのは、かつて同派の前身の町村派に所属していた高市氏が派閥を退会する際、「後ろ足で砂をかけるように出て行った」(自民党ベテラン)ため恨み骨髄だからとされる。
「もっとも、理由はそれだけじゃありません。高市さんが善戦すれば、それはイコール安倍さんの威力ということになる。細田派の幹部たちにすれば『これ以上、安倍さんに力をつけられ、大きな顔をされても困る』ということ」(前出の自民党ベテラン)
総裁選で高市氏のライバルとなる岸田前政調会長と河野行革担当相が、政策を保守色に寄せてきたことで、保守系の党員・党友票での高市氏優位は薄れてきてもいる。さらには13日、河野氏が石破元幹事長と会談し、協力要請した。石破氏が不出馬なら、党員票が河野氏に雪崩を打ちかねない。
最終的に高市氏がどれだけ票を集めるかは、安倍前首相の真の実力が分かるバロメーター。大恥をかくことになるかもしれない。
「湯の町湯沢平和の輪」は、2004年6月10日に井上 ひさし氏、梅原 猛氏、大江 健三郎氏ら9人からの「『九条の会』アピール」を受けて組織された、新潟県南魚沼郡湯沢町版の「九条の会」です。