2021年9月18日土曜日

八代弁護士が2度目の謝罪 志位委員長「謝罪・訂正したものと受け止める」

 共産党の志位委員長は16日、記者会見で質問に答えて、公安調査庁が共産党に対する不当な「調査」を始めてから68年になるが、『破壊活動の証拠』なるものは一つも見つけられなかったとして、逆に共産党が平和主義の党だと証明されたことを明らかにしました。

 またTBS番組「ひるおび」でのコメンテーター・矢代英輝弁護士の発言は、野党共闘の成立に追いつめられて共産党を攻撃しようとしたものであるが、それによって逆に野党共闘の結束が強まったと述べました(しんぶん赤旗)

 TBS番組「ひるおび」のスポンサーである大手食品メーカーのキユーピーは、同番組のCM放送14日から見合わせています。これについてキユーピー広報は14日から16日までCMは控えさせていただいており、代わりにACの(公共的な)CMが流れています」とした上で、見送りの理由については「お話できる状況になく、ご容赦いただきたい。今後の対応は未定です」と話しています(東京新聞)。

 八代弁護士17日のTBS番組「ひるおび!」の中で、10日の放送で 共産党について「まだ暴力的な革命というのを党の要綱として廃止していない」と発言したことに関して、「先日、10日の番組内での私の発言『共産党は暴力的な革命を、党の要綱として廃止していない』については、ご指摘の通り現在の共産党の党綱領には、そのような記載は存しません」と訂正し、「選挙を間近に控えたデリケートなこの時期に、私の発言により多くの関係者の皆様方に多大なご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪しまし
 それに対して共産党の志位委員長は「謝罪・訂正したものと受け止めます」とツイッターで見解を示しましサンケイスポーツ

 矢代弁護士のデマ発言はこれでようやく決着しました。
 3紙の記事を紹介します。
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
野党共闘壊すための攻撃だが逆に結束が強まった
共産党についての虚偽発言 志位委員長指摘
公安調査庁は、日本共産党が平和主義の党だと証明した
                       しんぶん赤旗 2021年9月17日
 日本共産党の志位和夫委員長は16日、国会内での記者会見で、「敵の出方」論にかかわって問われ、不破哲三副議長(当時)が1989年2月の衆院予算委員会で、公安調査庁が不当な「調査」を始めてから36年がたったもとで「『破壊活動の証拠』なるものは一つでも見つかったか」との質問に、公安調査庁長官が「見つかっていない」と答弁したことを指摘し、「この質問から32年。公安調査庁は68年にわたって、不当な『調査』を続けてきたが、『破壊活動の証拠』なるものは一つも見つけられない。皮肉なことに、日本共産党が平和主義の党だと証明したのが、公安調査庁だ」として、「この事実によっても『暴力革命の党』という攻撃は、まったく通用するものではない」と強調しました。

問題の中心点は、「暴力的な革命を党の要綱として廃止していない」 という虚偽発言に
 またTBS系番組「ひるおび!」(10日放送)でのコメンテーターの発言について、「この問題の中心点は、『暴力的な革命を党の要綱として廃止していない』という虚偽発言をしたことにある。綱領のどこにもそんなことは書いていない」と批判。「TBSのアナウンサーが『共産党の綱領に書かれていなかった』と訂正・謝罪したが、本人は虚偽発言への反省をしていない。反省を求めたい」と語りました。

野党共闘に追い詰められての共産党攻撃
 志位氏は、「この問題で大事なのは、こうした攻撃をなんのためにやっているかにある。それは野党共闘を壊すためだ。逆にいえば、野党共闘が怖いからだ」と指摘。「野党共闘に追いつめられて、共産党を攻撃しようとする。しかし、攻撃する手口が見つからないから、昔からやっているものを繰り返した」と述べました。
 その上で15日の野党国対委員長会談で、立憲民主党の安住淳国対委員長が「共産党の立場を支える」と述べたことに触れ、「“野党共闘を壊そう”と思ってやったが、逆に野党共闘の結束が強まったのではないか。たいへんに心強いことだ」と強調しました。


「ひるおび!」スポンサー、キユーピーがCM見送り 
       共産党発言の謝罪 翌日から
                          東京新聞 2021年9月16日
 大手食品メーカーのキユーピーが、スポンサーを務めるTBSの情報番組「ひるおび!」のCM放送について14日から見合わせている。「ひるおび」をめぐっては、レギュラー出演している八代英輝弁護士が番組内での共産党に関する発言について、13日に謝罪していた。キユーピー広報は「今後の対応は未定です」としている。
 八代氏は「ひるおび!」の10日の放送で、日本共産党について「まだ暴力的な革命というのを党の要綱として廃止していない」と発言。共産党の志位和夫委員長らが「事実無根の卑劣なデマ」だとして、TBSに番組としての謝罪と訂正を要望した。
 これを受けて、八代氏は13日の番組について「私の認識は閣議決定された政府見解に基づいたものでした。一方、日本共産党はそれをたびたび否定していることも併せて申し上げるべきでした。申し訳ありませんでした」と発言した。これに対し、志位委員長はツイッターで「コメンテーターの発言は、『暴力的な革命を党の要綱として廃止していない』という虚偽発言への撤回・謝罪になっていない」との見解を示し、あらためてTBSに対し謝罪と撤回を求めたとしている。
 キユーピー広報は「14日から16日までCMの方は控えさせていただいており、代わりにACの(公共的な)CMが流れています」とした上で、見送りの理由については「お話できる状況になく、ご容赦いただきたい。今後の対応は未定です」と話している。
 TBS広報部はキユーピーのCM見送りについて本紙の取材に対し「個別のスポンサーに関する件についてのお答えは差し控えさせて頂きます」と回答した。
 また、13日の番組での対応について「事実関係の誤りを訂正する必要があると判断したため、放送対応をしました」と説明。共産党があらためて謝罪を求めていることについては「引き続き真摯に対応して参ります」としている。


八代弁護士、共産党めぐる発言で2度目の謝罪 
志位委員長「謝罪・訂正したものと受け止めます」
                        サンケイスポーツ 2021/09/17
弁護士の八代英輝氏(57)が17日のTBS系情報番組「ひるおび!」(月~金曜前10・25)の中で、10日の放送で共産党について「まだ暴力的な革命というのを党の要綱として廃止していない」と発言したことに関して、改めて謝罪した。
この日は立憲民主党、江田憲司代表代行(65)をゲストに迎えて議論。八代氏は「野党共闘の政策の実質論に入る前にちょっとお時間をいただきたいのですけど」と切り出し、「先日、9月10日の番組内での私の発言『共産党は暴力的な革命を、党の要綱として廃止していない』につきまして、現在の共産党の党綱領にはそのような記載はない、と多くの批判をいただきました」と自身の発言に触れた。
その上で「ご指摘の通り、現在の共産党の党綱領には、そのような記載は存しません」と訂正し、「選挙を間近に控えたデリケートなこの時期に、私の発言により多くの関係者の皆様方に多大なご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」と陳謝。続けてスタジオ出演した江田氏に対しても、「共闘を模索する、立憲民主党の江田代表代行にもこの場をお借りして深くおわび申し上げたいと思います」と頭を下げた。

八代氏は10日、同番組が衆院選の野党共闘の話題を伝える中で、共産党について「まだ暴力的な革命というのを党の要綱として廃止していない」などと発言。13日の番組内でアナウンサーが「共産党の綱領にそのようなことは書かれていませんでした。訂正しておわびします」と謝罪し、八代氏も「私の認識は閣議決定された政府見解に基づいたものでした。一方、共産党はそれをたびたび否定していることも併せて申し上げるべきでした。申し訳ありませんでした」と話していた。
共産党の志位和夫委員長(67)は、13日の段階では「コメンテーターの発言は、『暴力的な革命を党の要綱として廃止していない』という虚偽発言への撤回・謝罪になっていない」と自身のツイッターで指摘していたが、この日は「謝罪・訂正したものと受け止めます」と見解を示した