2021年9月27日月曜日

27- たばこ、小麦、マーガリンなど 10月から続々値上げ

 この秋には電気料金やガス代をはじめ様々なものが値上がりし、人々のふところを直撃します。
 たばこ税のアップにより、各銘柄は、例えばメビウスファミリー540円⇒580円、セブンスターファミリー560円⇒600円、わかばシガー410円⇒500円、キャメルシガーファミリー400円⇒500円という具合に値上がりします。第3のビールも酒税法の改正により、350ml缶1缶あたり約10円アップします。
 天候不順が響き原料価格が高騰したため、加工食品パスタやマーガリン、菓子、冷凍食品など幅広い品目値上げになります。小売業界は消費減速を警戒しています。ニップンと日清フーズは小麦などの国際相場上昇家庭用のパスタ、そばの価格を引き上げました。
 フジパンは原材料の高騰などを理由に、洋菓子や和菓子製品の一部、計24品を、10月1日から平均8・4%値上げします。11月は日清オイリオグループなどが食用油、ニチレイフーズが揚げ物など冷凍食品の価格を上げます
 UCC上島珈琲などブラジルで昨年後半の雨不足に続き今年7月に霜の被害が出たため、家庭用コーヒーの店頭価格が2割程度高くなります。コーンや菜種、パーム油の相場上昇で、明治のマーガリンは約13年ぶり価格引き上げ「明治コーンソフト」は約1割高くなります。
 東京ディズニーシーチケット料金を10月1日から、大人1日券の最高料金を8700円から9400円に引き上げます。
 産経新聞の記事を紹介します。
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たばこ、小麦、マーガリン 10月から値上げ続々
                             産経新聞 2021/09/26
年度の後半が始まる10月からは、国などの制度変更や商品の価格改定が相次ぐ。特にたばこ税の増税や原材料価格の高騰などで、幅広い商品で値上げが予定されており、多くの人の財布を直撃しそうだ。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い19都道府県に発令中の緊急事態宣言は今月末をもって解除されそうで、自粛の反動による〝リベンジ消費〟への期待も高まるが、相次ぐ値上げが消費意欲を下押しする可能性もある。


愛煙家を悩ますのがたばこ税の増税だ。紙巻きたばこが1本当たり約1円の増税となるほか、火を使わない加熱式も算定方法の変更で増税。これまで税率が低かった葉巻たばこの一種「リトルシガー」も紙巻と同水準まで引き上げられる。
これに伴い、各社は一部を除き商品値上げを発表。日本たばこ産業(JT)は紙巻きたばこを1箱10~40円、葉巻たばこは70~130円、加熱式は30円引き上げる。米フィリップモリスと英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)の日本法人も国内で販売するたばこについて10~100円の値上げを実施する。

天候不順などに伴う原材料費の高騰を背景に、加工食品の値上げも相次ぐ。雪印メグミルクは家庭用マーガリンなど14品目を1・9~12・2%値上げし、明治も9品目の価格を4・3~12・8%引き上げる。国が輸入した小麦を製粉会社などに売り渡す価格も10月から19%引き上げられることになっており、年末年始にかけて製品価格にも反映される見通しだ。

ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)とアウディの日本法人は日本で販売する新車の大半を値上げする。世界中で新型コロナのワクチン接種が進み、経済活動が再開したことで鉄などの価格が高騰しているためで、今後は国内メーカーの対応も注目される。
10月からは地域別最低賃金が引き上げられ、固定の加入電話から携帯電話への通話料が安くなるほか、一部銀行の他行あて振込手数料が引き下げられるなど、家計にとってプラス材料もあるが、全体としては負担が増える家庭が多そうだ。
みずほ証券の小林俊介チーフエコノミストは「今年に入って携帯電話料金の値下げで家計の負担は軽くなったが、ガソリン価格の高騰で打ち消された。最近の相次ぐ値上げは、リベンジ消費にも影響が及ぶ可能性がある」とみている。(蕎麦谷里志)