2021年9月21日火曜日

21- 戦争法強行からまる6年 国会前で「19日行動」

 15年に新安保関連法が強行成立されてまる6年になる19日、国会正門前で第70回「19日行動」が行われました。
 ステージでは平和フォーラムの山本さんはじめ8人の人たちがスピーチしました。
 レイバーネット日本の記事を紹介します。
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戦争法強行からまる6年 今こそ本物の政権交代を!〜国会前で「19日行動」
                      レイバーネット日本 2021-09-19
 「戦争法強行からまる6年!戦争法廃止!立憲主義の回復!いのちと暮らしを守れ!自公政権退陣!総選挙勝利!」のスローガンで、第70回「19日行動」が開かれた。9月19日(14:00~14:50)、台風一過の青空の下、自民党の内部抗争と裏腹に絶好の天気で迎えた。内部抗争に明け暮れる自民党総裁選は、誰がなろうと安倍、菅政権を継承すると明らかにしている。誰一人、モリカケ、桜、河井夫妻の買収などの安倍、菅の不祥事を総括しない。「総裁選のメディアジャックはヤメロ! 国民の命を大事にしろ」の声が響く中、始まった。
 国会正門前ステージで、山本さん(平和フォーラム)が声を上げた。「コロナ禍、全く衰えません。これらを踏まえ、今回の19日行動はオンライン配信の併用で開催します。(報告=宮川敏一)


◆山本さん平和フォーラム
 皆さんこんにちは。オンラインで視聴の皆さんもこんにちは。国会正門前は青空の下、過ごしやすいです。9月2日、菅首相は突然に政権を投げ出しました。安倍前首相の投げ出しからたった1年です。2代の内閣が政権を投げ出すことは異例です。これは、私たちが安倍、菅政権を追い詰めた現れです。しかし、今、マスコミを賑わせている自民党総裁選は、偽政権交代劇を演じることで、人々の不満をかすめ取り、自公政権の離反をつなぎ止めようとしています。あの4人、誰を選んでも最悪の事態しか招かない。誰がやっても同じことです。今こそ本物の政権交代を実現しましょう。安倍、菅政権はコロナ、経済を後手後手の感染爆発を引き起こし、中等症以下は原則自宅療養などで、亡くなる悲しみと恐怖のどん底に突き落としています。まさに、自民党と公明党に命と暮らし、人間の尊厳を守ることは期待できないことをきっぱりと訴えましょう。戦争法の強行採決を挟んで6年前までは、野党共闘はできませんでした。しかし、戦争法強行採決の教訓から市民と野党の共闘が生まれました。力を発揮しました。総選挙に向け、市民連合と野党4党(立憲、共産、社民、れいわ)が政策協定に合意しました。わきまえない女と黙らない女はドンドン生まれていきます。その力は政権交代と新しい政治をダイナミックに切り開いていきます。共に闘い勝利しましょう!

【立憲野党の挨拶】
菅直人議員(立憲民主党)
 6年前の戦争法の強行採決、法制局が死ん日だと感じています。法制局は政府の機関であっても、歴代の法制局が積み上げてきた、憲法判断を大事に続けてきた機関です。それが外務省の役人、普通の人に変えることで、積み上げてきた憲法解釈を無残にも壊してします。安倍政権は意図も簡単に変えてきた。許すわけにはいかない。19日行動もこれらに関連して始まりました。安倍、菅政権はコロナに対して何もやってこなかった。総裁選の後に来る総選挙こそ国民の出番です。皆さんと頑張り政権交代を果たしましょう。

田村智子議員(共産党)
 戦争法が成立した日、また、日本共産党が安保法制反対の一点で市民と野党の共闘で新しい政府をつくろうと呼びかけた日でもあります。この6年間市民の皆さんの力を押されながら、頑張り頑張ってこられました。共闘が確実に前へ前へと進んでいます。9月8日には、市民連合と4野党が政策合意に至りました。これ以上自民党に政権を任せるわけにはいかない。コロナ対策に無策だった菅政権は、肺炎を起こしても病院に行けない酷いです。入院できず自宅で亡くなる自民党の責任です。自民党政治を終わらせましょう。

福島みずほ議員(社民党)リモート参加
 6年前の9月19日は絶対に忘れられません。悔しい、怒りの日です。憲法違反の安保関連法、戦争法を自民党は強行採決しました。戦争法は憲法違反です。ほとんどの憲法学者が憲法違反と認めています。政府も集団的自衛権の行使は憲法違反と認めていました。しかし、それを2014年の閣議決定で覆しました。今、防衛予算の概算要求で5兆5千億円にもならんとしています。アメリカからの武器の爆買いは多額になっています。市民と野党の共闘が深まりました。6年間の蓄積した力です。市民と野党の協力で政治を変える頑張りましょう。

福山真劫さん(市民連合)
 私たちは、この6年間安倍の憲法破壊や民主主義破壊に抗して闘ってきました。私たちの最大の成果は安倍の改憲を潰してきたことです。安倍の野望を阻止してきました。そして安倍を引きり降ろしたと思っています。全国市民連合が全国で200近く出来上がっています。6年前とは大変な違いです。今度の総選挙は市民連合が野党と結集して、自公政権打倒で頑張る。権力を私物化する。それを隠蔽する連中が自民党です。総裁選4人の候補者は全部同じ穴のムジナです。表紙を変えても世の中は変わらない。今度こそ政権交代で私たちの政策を実現しましょう。

*この他に、市民、学者3人の挨拶があった。
【閉会】本日の参加は、オンライン含め1000人であります。皆さま最後までお疲れ様でした。

戦争法強行採決から6年 9.19国会前行動で総選挙勝利を確認
                 湯本雅典 レイバーネット日本  2021-09-19
  動画(4分47秒)
9月19日、戦争法が強行採決から6年、国会前で「自公政権退陣!総選挙勝利!9・19行動」が開催され、オンラインを含め1000人が参加した(共催:戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会、安倍9条改憲NO!全国市民アクション)。
「自民党総裁選立候補者は、全員戦争法をおしすすめてきた」(集会に参加した「世田谷区労連」副議長、星野勇さん)。総裁選後に11月に予定されている総裁選に向けて、この日の行動はさながら総決起集会であった。
戦争法に学生として闘った元シールズの元山仁士郎さんは、「立憲野党がんばってだけでなく、私たち一人一人が汗をかかなければいけません」と発言した。8日に4野党と総選挙に向けた合意を交わした市民連合の福山真劫さんは、「国民民主党も連合も勤労者のためにと言っている。必ず共闘の輪に参加してくる」と発言した。(湯本雅典)