2022年10月8日土曜日

08- 山際大臣が教会との関係公表に消極的なのは…上層部とズブズブだからでは

 山際氏は3日、「18年のイベント旧統一教会の代表にお会いした記憶があ」としぶしぶ認めました。これについて日刊ゲンダイで<悪徳ビジネスの仮面を剥ぐ>などの連載記事を執筆したジャーナリストの多田文明氏は、すぐにネット上で

《韓鶴子総裁と多少なりとも言葉をかわしたとすれば、旧統一教会との関わりが深かったということになります。というのも、一般の信者らが、韓総裁と直接話す機会などまずありませんので、かなり特別な立場で招待され、参加したとみてよいでしょう》
《これまでのイベントに祝電を打ったなどの議員の比ではありませんし、どこかの教団の関連団体で講演をした議員のはるか上をいく、教団とのつながりを示すものといえるかと思います》と指摘しました。
 山際氏もそれを承知していたので最後までこのことを隠そうとしたのでしょう。
 統一教会問題以外にも、彼には、動物病院を運営する「有限会社くじら」の株式30株を保持していることや、別の2社の保有株式について記載漏れがありました。
 また20年から21年にかけて、合計16回もウィキペディアの「山際大志郎」の記事への加筆・修正を行っていたことも発覚しています。ウィキペディアは勝手に書き換えてはいけないらしく、「自分をよく見せるためには、何をしてもいいと考えているとしか思えないと批判されています。
 日刊ゲンダイとSmartFLASHの記事を紹介します。
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山際大臣が旧統一教会との関係公表に消極的なのは…上層部とズブズブではと多田文明氏が指摘
                         日刊ゲンダイ 2022/10/04
《旧統一教会との接点があったかどうかという以前の問題として、この人物の政治家としての資質は大丈夫なのだろうか》
 3日の会見で、2018年に旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)のイベントに出席し、韓鶴子総裁とあいさつしていた、と明らかにした山際大志郎経済再生担当相に対し、ネット上で疑問や呆れる声が広がっている。

 山際氏はこの日、「(旧統一教会の)代表にどこかでお会いした記憶があった」と明らかにし、2018年のイベントだったと説明。さらに代表が韓総裁だったことを認めた。山際氏はこれまで、この事実関係について会見などで公表していなかったことについて、「どこだったか分からない状況で、お話をするのは不正確なので話さなかった」と釈明していたが、元統一教会信者で、日刊ゲンダイで<悪徳ビジネスの仮面を剥ぐ>などの連載記事を執筆したジャーナリストの多田文明氏は、すぐにネット上でこう指摘。
韓鶴子総裁と多少なりとも言葉をかわしたとすれば、旧統一教会との関わりが深かったということになります。というのも、一般の信者らが、韓総裁と直接話す機会などまずありませんので、かなり特別な立場で招待され、参加したとみてよいでしょう》
《これまでのイベントに祝電を打ったなどの議員の比ではありませんし、どこかの教団の関連団体で講演をした議員のはるか上をいく、教団とのつながりを示すものといえるかと思います》

 つまり、山際大臣は他の自民党国会議員のように「会合に出席した」「祝電を打った」レベルではなく、旧統一教会の上層部と相当、深い関係があったからこそ、積極的な公表を避けてきたのではないかということだ。
《今までずっと黙ってきて、バレると「思い出した」って何》
《数年前のことをすぐに忘れる人が大臣。しかも、岸田首相の看板政策「新しい資本主義」の担当じゃなかった?》
《この人、人間としてどうなの?大臣どころか、国会議員として失格なのでは…》
 SNSはこのような書き込みをはじめ、厳しい声で溢れているが、岸田文雄首相もいい加減、決断を下す日が近いかもしれない。


山際経済担当相 大臣規範違反も発覚 統一教会“密接交際”、ウィキペディアセルフ改ざん16回…それでもやめない「辞任ドミノ」の防波堤
                         SmartFLASH  2022/10/04
またもや“不正”発覚だ。10月4日、山際大志郎経済再生担当大臣に別の記載漏れがあったことが発覚した。
閣僚は、非上場の株式を含む資産の公開が義務づけられているが、山際大臣の事務所は、動物病院を運営する「有限会社くじら」の株式30株を保持していながら、公表していなかったのだ。
「9月16日にも、別の2社の保有株式について記載漏れがありました。あまりにテキトーすぎますよ」(政治部記者)
山際事務所といえば、2020年から2021年にかけて、合計16回もウィキペディアの「山際大志郎」の記事への加筆・修正をおこなっていたことも発覚している。
自分をよく見せるためには、何をしてもいいと考えているとしか思えませんよね。特に統一教会との“親密関係”に関する問題は深刻です。関連団体への会費1万円の支出と、教会関連イベントへの参加については、メディアで何度も指摘を受けていたにもかかわらず、なかなか認めませんでした。メディアの指摘を受けてから教団との関係を追認するというスタイルを、すでに6回近く繰り返しています」(前出・政治部記者)

党内からも「責任を取れ」という厳しい声が噴出している。
「複数の国会議員から『責任を取れ』という声は出ていますよ。とくに、国会の予算委員会などで糾弾の対象になるのは間違いなく、公明党は『なるべく早く交代させろ』と、官邸に迫っています。議員をやめろとまではいきませんが、少なくとも大臣を辞任しなさいということです。本人が本気で反省していない限り、自分から大臣を降りることはないでしょうから、岸田文雄首相が引導を渡さなければいけません」(自民党ベテラン秘書)
ところが、岸田首相には山際大臣をやめさせられない深い事情があるという。
「2つ理由があります。ひとつめは8月の内閣改造で、山際の後ろ盾である甘利明氏が続投を強く求めたことがあります。甘利は岸田政権樹立の立役者で、幹事長を短期間のうちに辞任させなければならなかったことについて、岸田首相は後ろめたい気持ちを持っているといいます。その甘利氏の意向なので従わざるを得ないんです。
もうひとつは、『辞任ドミノ』ですね。不手際こそあるものの、現時点で辞任を認めてしまえば、ほかにも統一教会と関係があった議員までやめる必要が出てきます。『辞任ドミノ』の防波堤として、あえて残しているという可能性もあるんですよ」(政治部デスク)
防波堤ごと、全員やめてもらうのはいかがだろうか。