2022年11月9日水曜日

09- ヘトヘトの首相に自民支持層も離反 内政ボロボロで反転攻勢の手は外遊のみ?

 読売の世論調査(4~6日)では10月調査から9ポイント下落し、政権発足後最低の36%となりました。女性の支持率前回から11ポイント減り、18~39歳の若年層の支持率も同じく14ポイントも下落しました。自民党支持層の支持率は同7ポイント減で、老若男女、支持者の離反が鮮明になっています

 何をやっても支持率は改善せず岸田氏は肉体的にも精神的にもヘトヘトの状態ですが、今後の国会でも「岸田追及」は続きます。円安物価高で国民生活が苦しくなる中なのに、政府税調では消費税増税や自動車の走行距離税が議論されている有様なので、国民の心が離反するのは当たり前です。支持率回復のチャンスはいまや外交しかないというわけですが、うまく行くとはとても思えません。
 SNSでは結局、増税かよ」「『国民の敵としか思えないという批判が続出していて、本人にとって相当精神的なダメージになっているということです。
 イプセンの戯曲に「人民の敵」があります。それはいま岸田氏に投げられている「敵」とは異なる意味なのですが、せめて医師トマスの持っていた正義感の片鱗くらいはあって欲しいものです。日刊ゲンダイの2つの記事を紹介します。
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ヘトヘト岸田首相に自民支持層「離反」が追い打ち…内政ボロボロ、反転攻勢の手は外遊のみ
                          日刊ゲンダイ 2022/11/09
 体力の限界か──。読売新聞の世論調査(4~6日)で、岸田内閣の支持率が前回10月調査から9ポイント下落し、政権発足後最低の36%となった。問題大臣だった山際前経済再生相の更迭は評価されず、物価高対策を含む総合経済対策も政権浮揚にはつながらなかった。何をやってもうまくいかない岸田首相。相当、ヘトヘトになっているという。課題山積の中、官邸周辺から不安の声が上がっている。
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 「先月の衆参予算委員会や山際さん辞任後のぶら下がり会見などで話す総理の声には張りがなく、しばらく鼻声も続いている。支持率が上向かず、心身共に疲れ切っているようだ」
 こう話すのは、ある官邸事情通だ。疲労困憊の岸田首相に追い打ちをかけたのは、女性や若年層に加え、自民党支持層まで「岸田離れ」を起こしていることだ。読売の世論調査では、女性の支持率が前回から11ポイント減の36%となり、不支持の49%と初めて逆転。18~39歳の若年層の支持率は36%で、前回の50%から14ポイントも下落した。自民党支持層の支持率も前回比7ポイント減の66%で、初の7割切りだった。老若男女、支持者の離反が鮮明になっている。
 SNSで岸田首相に対し「国民の敵」という批判が上がっていることも本人にとって精神的なダメージになっているようだ。
 円安物価高で国民生活が苦しくなる中、政府税制調査会で消費税増税や自動車の走行距離税が議論されていることが分かり、SNSでは『結局、増税かよ』『国民の敵としか思えない』という批判が続出している。総理自らSNSをチェックすることはないだろうが、ブーイングが耳に届いているのは間違いない」(前出の官邸事情通)

また国会で火ダルマになるのは必至
 もはや、リフレッシュしないと持たないのかもしれない。首相動静によると、岸田首相は6日(日曜)午前中に公務をこなした後、夕方5時前に東京・銀座のリラクセーションサロンに2時間滞在。みっちりとマッサージを受けている。
 とはいえ、体をほぐしたくらいでは、持ちこたえられそうにない。今後もまだ「岸田追及」の舞台が控えているからだ。旧統一教会の問題に閣僚の「政治とカネ」、円安物価高と課題は山積。今月末から第2次補正予算案の審議入りが見込まれ、また国会で火ダルマになるのは必至だ。岸田首相は、その前に反転攻勢に出ることを思い描いているという。

「岸田さんは今月中旬からASEAN(東南アジア諸国連合)、G20(主要20カ国・地域)首脳会議、APEC(アジア太平洋経済協力会議)の会合に立て続けに出席するため、東南アジア諸国を訪問予定です。この外遊で実績をつくり、巻き返しを狙っているといいます。内政がボロボロですから、支持率回復のチャンスは外交しかないというわけです」(永田町関係者)
 しかし、岸田首相と言えば安倍政権時に4年7カ月も外相を務めたが、全て安倍元首相の言うがままだったといわれている。この9月にはニューヨーク証券取引所で講演し「日本に投資を」と呼び掛けたが、ほとんど注目されることはなかった。また失敗して支持率が下がれば、今度は“卒倒”してしまうのではないか。


旧統一教会“親密議員の筆頭格”萩生田氏が被害者救済法で党内調整…というブラックジョーク
                          日刊ゲンダイ 2022/11/09
 政府は8日、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の被害救済・防止のための新法を今国会で提出する方針を固めた。さらに岸田文雄首相は、自民党の萩生田光一政調会長に党内調整を急ぐよう指示したという。
 しかし、萩生田氏といえば、旧統一教会と"親密"議員の筆頭格だ。参議院選挙期間には、初当選した元おニャン子クラブのメンバー・生稲晃子氏(54)を伴って、教団関連施設を訪ねていたことなどが問題視された。萩生田氏本人は旧統一教会との親密な関係を否定しているが、納得できる説明もないまま、ウヤムヤになっている。
 その萩生田氏が、旧統一教会元信者や被害者の救済法策定に関与するとなれば、国民に不信感を持たれて当然だろう。
《岸田首相 萩生田氏に旧統一協会の元信者や被害者"救済法"策定の検討指示って、虚構新聞の見出しかと思った 例えば、反社会的団体と繋がりのある警察官に「君が取締りして、やり方は任せる」っていってるもんじゃないか 例えばだけど》
《八王子教会との関係が話題に上がっている萩生田氏に検討させるのってオカシクないですかね》
《萩生田さんに「救済法」の検討指示、って、あの萩生田さんがマザームーンに反する法律の制定の仕事が出来るんかい?》
 救済法に加え、自民党の新型コロナ対策本部の本部長に就任した山際大志郎氏の任命権者が、萩生田氏と報じられたことにも批判が殺到したばかり。
《山際コロナ対策本部長を任命したのは萩生田政調会長 やっぱりこの人達は統一教会で強い絆があるんだね しかし誰が考えてもこんな人事納得しないだろう 萩生田は岸田首相の支持率を下げて引きずり落とすつもりだなw》
山際新型コロナ対策本部長の一般には考えられない任命は萩生田政務調査会長の権限だそうだ。旧統一教会のラインでしょうか。》
 旧統一教会絡みで大臣をクビになった山際氏を"かばう"ような人事に関与したとなれば、萩生田氏が教団の被害者を救うことはできないだろうと疑問の声があふれているのだ。