2022年11月10日木曜日

10- 旧統一教会と自民党スローガンの類似点 SNSで批判相次ぐ

 7日付毎日新聞が報じた統一協会開祖文鮮明の発言録SNS話題になっているようです。

 文鮮明の発言録のうち、故安倍晋三氏に関する公表部分は決して悪意を持ったものではなく、むしろ親愛の情を持ちつつその関係を統一協会の発展に繋げようとするものなので、信憑性は高くそのまま読者に理解されるものです。
 もともと日本人に公表されることを想定していなかった発言なので、自身を美化するものであることは言うまでもないものの、一次史料としての威力は抜群です。
 ネットでは目下、安倍元首相の過去の書籍やスローガンが再注目され、その出典が統一協会関係者の著書にあることが指摘されているようですこれらは早くから言われていたことではあるのですが、毎日新聞の記事がキッカケになって、外国に本部を持つ統一協会と日本の自民党の只ならない危険な関係がより深く衆知されるのは望ましいことです。
 日刊ゲンダイの記事を紹介します。
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「美しい国」「日本を取り戻す」…旧統一教会と自民党スローガンの類似点にSNSで批判相次ぐ
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 旧統一教会(世界平和統一家庭連合)創始者の文鮮明氏が、1956年から2009年に信者に向けて説教した発言録が、毎日新聞の報道で明らかになった。
「自民党の安倍派などを中心にして、超党派的にそうした議員たちを結成して、数を徐々に増やしていかないといけない」(1989年)、「岸首相の時から日本の政界に手を出した」(2004年)などと、岸元首相時代から安倍元首相時代まで3代に渡る旧統一教会との関係の証拠とも取れる内容が含まれている、衝撃の内容だ。

 同時にネットでは、改めて安倍元首相の過去の書籍やスローガンが再注目されている。たとえば、「美しい国 日本の使命ー久保木修己遺稿集」(世界日報社=2004年)の発売から2年後に安倍氏の著書「美しい国へ」 (文春新書=2006年)が刊行されている。久保木氏とは、旧統一教会の日本の初代会長である。

 また、世界平和連合の機関誌「世界思想」の12年5月号で、特集「戦後憲法の終焉 今こそ日本を取り戻そう」が組まれているが、同年12月の衆議院議員総選挙時に当時の安倍総裁が自民党のスローガンに「日本を、取り戻す」を掲げた。その結果、自民党は政権を取り戻している。

 こうした安倍氏と旧統一教会の繋がりを感じさせる"答え合わせ"が広がるにつれて、《「美しい国、日本」「日本を取り戻す」安倍自民党の選挙スローガンでした。このスローガンから、今の日本想像できましたか? 統一教会向へのスローガンだったのではと思ってしまいます。》《ほんと、なにが美しい国だよ。今思うとすごく気持ち悪い。日本を取り戻す、って自分たちの都合のいい「ニッポン」だわな。》などと批判が相次いでいる