2022年11月16日水曜日

16- 土井元副大臣が統一協会韓総裁を「真のお母様」と/合同結婚式は人身売買

 自民党の土井亨・元国土交通副大臣214月に開かれた統一協会 韓鶴子総裁が主管する会合にビデオメッセージを贈り、韓総裁を「真(まこと)のお母様」と呼んで称賛するなど繰り返し協会と関係をもっていたことを、しんぶん赤旗が報じました。
 土井氏は、「統一原理(教義)を学んだとして、教団開祖・文鮮明の聖和式(葬儀)に2年連続で参加し、地元(宮城)ではピースロードの実行委員長を務め、16年112月の「幸せな家庭づくり講演会」で発言するなど教団とは極めて深い関係にありました。
 ビデオメッセージでは、新型コロナウイルス感染拡大で混乱した世界情勢を収拾・統一できる人物は「韓鶴子総裁のみであると確信してやみません」とも述べるなど、これ以上はないほど韓鶴子を持ち上げています。
 それとは別に紀藤正樹弁護士15日放送の『情報ライブ ミヤネ屋』で、教団で行われている合同結婚式について「日本以外では人身売買の疑いがあるってことで議論されている」と明かしました。併せてNEWS VISIONの記事を紹介します。
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徹底追及 統一協会 自民 土井元国交副大臣が韓総裁を称賛 「真のお母様」
                      しんぶん赤旗 2022年11月15日
 自民党衆院議員の土井亨・元国土交通副大臣(宮城1区)が2021年4月に開かれた統一協会(世界平和統一家庭連合)の韓鶴子総裁が主管する会合にビデオメッセージを贈り、韓総裁を「真(まこと)のお母様」と呼んで称賛するなど繰り返し協会と関係をもっていたことが14日までに本紙が確認した動画で分かりました。(統一協会取材班) 


← 統一協会の韓鶴子総裁(前列左)を囲む徳野英治前会長(後列右端)と土井亨議員(後列右から3人目)ら(一部加工)


 ビデオメッセージの冒頭で土井氏は、韓総裁に「真のお母様、私は国会議員の土井亨と申します」と述べ、あいさつの機会が与えられたことに感謝の意を示しました。
 この会合は、北海道と東北の信者を対象にした「希望前進礼拝」です。この中で土井氏は、統一協会の開祖・文鮮明の聖和式(葬儀)に2年連続で参加した際に韓総裁と初めて出会ったと回想。協会側と自身との関わりの深さについて、こう説明を続けました。
 原理(教義)を学び、ワールドサミットでは日本を代表してスピーチをさせていただきました。地元ではピースロードの実行委員長を務め、毎年、日韓の信頼回復と南北統一のための行事を開催させていただいております。国会議員連合でも一員として活動いたしております」

「理想世界実現」
 ワールドサミットは統一協会のダミー団体が主催し、各国の政治家や政府関係者を韓国に集めた国際会議。ピースロードは、ダミー団体が全国各地で開催する自転車イベントです。「国会議員連合」は、各国の統一協会と友好的な政治家で構成する「世界平和国会議員連合」のことだとみられます。

 ビデオメッセージでは、土井氏が韓総裁や統一協会日本本部の徳野英治前会長らと並んだ記念写真、16年12月の「幸せな家庭づくり講演会」で発言する写真なども映し出されました。
 土井氏は「真の家庭運動、真の地域づくり運動などの活動、そのほか、さまざまな行事に参加させていただいております。活動を通じて、協会のみなさんとともに、世界平和と理想世界実現のために尽力いたしております」と親密な関係をアピールしました。
 そして、信者に対して「ともに活動する中において、協会のみなさんや青年たちが真のご父母様(文鮮明、韓鶴子のこと)のために生きる教えを忠実に守りながら実践されている姿に感銘を受けております」と持ち上げました。

「ご指導のもと」
 土井氏は、新型コロナウイルスの感染拡大で混乱した世界情勢を収拾・統一できる人物は「韓鶴子総裁のみであると確信してやみません」とも述べ、次の言葉で結びました。
 「私も国家に責任を持つ一人として、真のお母様のご指導のもと、微力ながら皆様とともに、神のもとの人類一家族を目指して世界平和実現のために全力で取り組んでいく所存でございます。真のお母様のご健勝とご安寧を心よりご祈念申し上げます。ありがとうございました」
 土井氏は自民党内の調査で、統一協会の関連団体が開いた4回の行事に出席したとして「関連団体の会合への出席」の項目で氏名が公表されています。
 本紙は土井氏の事務所にビデオメッセージを贈った理由などを問いましたが、回答はありませんでした。


旧統一教会の合同結婚式、紀藤正樹弁護士が問題点を指摘「日本以外では人身売買の疑いで議論されている」
                     NEWS VISION 2022年11月15日
11月15日放送の『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)に全国霊感商法対策弁護士連絡会の紀藤正樹弁護士(61)が出演。旧統一教会で行われている合同結婚式について、「日本以外では人身売買の疑いがあるってことで議論されている」と明かした。
この日の番組では、合同結婚式に2度参加したことがある元2世信者のインタビューを放送。信者だった母親の影響で合同結婚式に参加した女性の最初の結婚相手は信仰を持たない韓国人男性。結婚後は日本で生活していたが「教育」と言ってDVを振るわれ、教団からも「もしも男が女を殴った場合には、それは韓国人の手というわけではなく愛の手だと思いなさい」と我慢を強いられていたという。
子供に暴力が及ぶことを心配し離婚したが、マインドコントロール下であった女性は2度目の合同結婚式に参加。韓国人男性と結婚し韓国に渡ったが、提出されていた相手の年齢・学歴・職業などがすべて詐称されており、アルコール依存症で仕事をせず。結婚目的で教団に入信した人物だったという。
中央大学法科大学教授の野村修也弁護士は「もし実際に韓国側で『日本人の女性と結婚できますよ』という形の勧誘が行われていて、それによってお金を払って合同結婚式に出るというようなことが慣例化しているのだとすれば、この行為自体をやめてもらわないと今後とも被害は続く可能性がある」と指摘。
これに司会の宮根誠司は「(韓国の)地方に行くといわゆる『働き手としていくらか払えば日本人の女性と結婚できますよ』という張り紙が貼ってあって、この人たちは別に統一教会を信仰してるわけはない人も多いらしいですね」とコメント。
このような状況について紀藤弁護士は「だから、日本以外の国では人身売買の疑いがあるっていうことで議論されている国もあるぐらい」と深刻な問題点を指摘。信者ではない人を結婚目的で勧誘した場合、韓国人側からも日本人信者と比較し10分の1程度のお金をもらっているとし、「そうすると、これ、人と人の結婚を間に立ってそこでお金を取るってことにもなりかねないので、やはり韓国国内でも問題にすべきだというふうに私は考えます」と私見を述べた。

これに視聴者からも「暴力を容認してる宗教、やっぱり反社だ」「まさにこれは人身売買日本を批判する韓国政府は、なぜ、自国の人権侵害は放置しているのか?」「人身売買みたいとは凄く分かるぞ」「ついに紀藤弁護士がテレビで『人身売買』と口にした」「相手の韓国人男性が統一教会信者でない所が実に不気味……」といった声が上がっている。
「外務省は14日、合同結婚式で韓国にわたった日本人の帰国支援策を検討する考えを示しましたが、紀藤弁護士によると日本領事館に報告していない人も多く実態把握は難航しそうとのこと。さらに、韓国国籍に帰化した人やハングルしか話せない子どもの状況を考えると、『政府が作った(国内しかつながらない)フリーダイヤルでは無理なんじゃないか』と指摘していました」(政治記者)

次から次へとあぶりだされる旧統一教会の実態。早急な支援策が求められている。