憲法公布記念日の3日、全国で大軍拡や改憲の動きに抗議する行動が取り組まれました。東京では、国会を包囲するように4200人が集まり、野党の国会議員と一緒に岸田政権による大軍拡や改憲の動きに抗議し「武力で平和はつくれない」とアピールしました(主催:総がかり行動実行委員会と9条改憲NO!全国市民アクション)。
総がかり行動実行委共同代表の藤本泰成さんは主催者あいさつで、岸田政権は軍事的緊張をあおりながら軍事費2倍化や「敵基地攻撃能力」の保有を狙っていると指摘。「私たちの安全は、武力では保障されません」と訴えました。
レイバーネット日本の記事を併せて紹介します。同記事には主要部分を5分間にまとめた動画と全部を記録した2時間の動画が紹介されています。
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大軍拡 平和を押しつぶす 憲法公布記念日 全国で行動 国会前4200人
しんぶん赤旗 2022年11月4日
憲法を生かした政治を求めて憲法公布記念日の3日、全国で行動が取り組まれました。東京では、国会を包囲するように4200人(主催者発表)が集まり、野党の国会議員と一緒に岸田政権による大軍拡や改憲の動きに抗議。「武力で平和はつくれない」とアピールしました。主催は、総がかり行動実行委員会と9条改憲NO!全国市民アクションです。
「改憲NO!」「軍拡反対!」と書かれたプラカードが並ぶ国会正門前で、総がかり行動実行委共同代表の藤本泰成さん(戦争をさせない1000人委員会)が主催者あいさつ。北朝鮮がミサイル発射を繰り返す一方で、岸田政権は軍事的緊張をあおりながら軍事費2倍化や「敵基地攻撃能力」の保有を狙っていると指摘。「私たちの安全は、武力では保障されません」と訴えました。
日本共産党の田村智子副委員長・参院議員、立憲民主党の水岡俊一参院議員会長、社民党の福島瑞穂党首、れいわ新選組の櫛渕万里副幹事長があいさつ。「沖縄の風」の伊波洋一参院議員からのメッセージが紹介されました。田村氏は、安保法制のもとでの「敵基地攻撃能力」がいかに危険か指摘し、憲法9条を生かした平和外交を今こそと強調。「暮らしも平和も押しつぶす大軍拡と安保法制を終わらせるため、共同の輪を広げよう」と語りました。
神奈川県大和市から参加した女性(69)は「9条を守るため、地元で声を上げ続けます」と話しました。
危険が迫っている!許すな「戦争する国」〜11.3憲法大行動に4200人
レイバーネット日本 2022-11-04
→ 動画(5分)
日本国憲法の公布日である11月3日。晴れわたった日だったが、朝から「Jアラート」で列島は大騒ぎになった。国会正門前の「11・3憲法大行動」で、主催者の高田健さんは「メディアは朝鮮の脅威を煽りまくっているが、現在、米韓の大規模軍事演習が240機もの軍用機を動員して行われている。その反発として北がミサイルを発射しているわけで、そうした事実をしっかり見ておく必要がある」と強調した。
この日は国会を取り囲む形で集会が開催され、4200人が結集した。シニア層が圧倒的に多かったが、若い人もチラホラ見かけた。集会では若者3人が登壇し元気なアピールで盛り上がった。
記者が目を引いたのは「敵基地攻撃能力は侵略だ!」と書かれた横断幕。岸田政権はいろいろ言葉を言い換えているが、いまやろうとしていることはまさに「侵略行為」なのだ。この日のメインスピーカーである永山茂樹さん(憲法学者)は、いま政府が閣議決定で決めようとしている「安保3文書」は「実質改憲」であることを短い演説でズバリ指摘した。
永山さんは「安保3文書」の問題点を3つ上げた。①大軍拡予算を正当化すること。それは日本が世界の3番目の軍事予算をもつ国になることを意味する。②敵基地攻撃能力、つまり相手国への空爆・ミサイル攻撃を正当化する。これは自民党のこれまでの「専守防衛」路線を転換するもの。③沖縄・南西諸島に自衛隊基地をどんどんつくり、ミサイル配備を進めて、米軍と対中国の共同作戦を行えるようにする。住民の命など人権が完全に無視される。
・・永山さんは、これらはすべて憲法違反であり、絶対に許せないと怒りを露わにした。
集会のまとめで高田健さんは、「11月12月が重要だ。この国が平和に向かうのか戦争する国になるのか。危険が迫っている。安保3文書に反対する運動を全力を上げて取り組もう」と訴えた。具体的には、11.19国会前行動・11.30日比谷大行動を軸に全国運動が展開される。(M)
全記録(川島ch)動画(1:59)