岸田政権は、憲法違反の敵基地攻撃能力保有や軍事費倍増などを盛り込んだ「国家安全保障戦略」などの3文書の改定に突き進もうとしています。それに対して国民の間に強い反対の声が上がらないのは不思議なことです。
政府は軍事費を倍増するために消費税を増税し社会保障費を大幅に削ることを考えています。そうして軍備を増強すれば日本の安全が守れるとでも考えているのでしょうか。かつて日本が総力を挙げて軍国主義に走った時代がありましたが、その行き着いた果ては1945年の敗戦であり、多くの都市が焼け野原に化した有様でした。
韓国は勿論、中国にしても、北朝鮮にしても、ロシアにしても別に日本に敵意など持っていません。それなのに米国に煽られるままに、中国に対抗すべく軍備増強に走るとはあまりにも愚かなことです。
宗派を超えた宗教者らは「武力で平和はつくれない」と声を上げました。
平和は近隣諸国との友好関係を築くことでしか達成できません。
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大軍拡に反対 宗教者が行動 東京・渋谷
しんぶん赤旗 2022年11月12日
宗派を超えた宗教者らが11日、東京・渋谷駅前で大軍拡に反対する行動を行いました。岸田政権が憲法違反の敵基地攻撃能力保有や軍事費倍増などを盛り込んだ「国家安全保障戦略」などの3文書改定に突き進もうとしていることに対し、「武力で平和はつくれない」と声を上げました。
(写真)「武力で平和はつくれない。軍事費は国民の暮らしや福祉にまわそう」とコールする宗教者ら=11日、東京都渋谷区
カトリック信者の女性(77)=江東区=は、憲法があったから、日本は77年間戦争をせず、人殺しをしていないと強調。「軍備を増強し、日本から先に相手国にミサイルを撃つことを日本政府は考えています。これは先制攻撃。大事なのは戦争にならないように普段からどうするかです」と訴えました。
日本山妙法寺僧侶の武田隆雄さんは「大軍拡ということになると実質改憲で、9条があってもアメリカと一緒に戦争する方向性がはっきりします。大増税ということになると、国民の生活は成り立たない。今が声を上げるべき大事な時です」と話しました。
「日本カトリック 正義と平和協議会」の昼間範子さんは「日本は外交が怠慢。私たちは政府に、外交力のために勉強しろというべきです」と述べました。
宗教者らは「対話で外交。11兆円の軍事費を暮らしや福祉にまわそう。敵基地攻撃能力反対」とコールを繰り返しました。途中で通りかかった修道女の集団が、笑顔で手を振る場面もありました。