2022年11月28日月曜日

軍事費増額の財源から「法人税」を削除した有識者会議に読売・日経・朝日のトップクラスが

 既報のように、「国家安全保障戦略」など安保3文書改定に関する政府の「有識者会議」が22日に岸田首相に提出した報告書では、「反撃能力」(=敵基地攻撃能力)の保有について「抑止力維持・増強のために不可欠」だと断定し、「今後5年以内に十分な数のミサイルを装備」するよう求めるものでした。それは歴代政権が違憲としてきた反撃能力の保有を無条件で認めるという点でも論外なものですが、驚くことに当初の政府案では財源の一つに謳われていた法人税のアップが削除されていました。⇒ (11月25日)有識者会議 反撃能力「5年以内に」「幅広い税負担で」/共産・小池氏 具体化許さず

 これは経団連の意向を反映した結果で、十倉雅和会長は10月17日記者会見で、軍事費の増額の財源として法人税の引き上げが検討されていることについて「長期にわたって広く集める、安定的財源が必要だ」と牽制し、11月21日の会見でも「薄く広く国民、社会全体で負担するのが適切だ」と述べ、法人税の引き上げに反対するだけでなく消費税を財源にすべきという見解まで示していました
 それだけではなく11月4日には、十倉会長をはじめとする経団連幹部らは岸田首相と会食をして「ものすごく盛り上がった」とのことでした。きっと十分な意思の疎通があったのでしょう。
 十倉会長は「薄く広く国民全体に」と言いますが、この20年あまり国民の収入は下がる一方だったのに対して、大企業の方は「〝狭く″〝厚い″利益」に恵まれたのですから、法人税を除外するなどはあり得ません。そもそも消費税は全額社会保障に当てるということでスタートしたのですから、それを軍事費に回すというのはあり得ないことです。
 軍事大国になるため軍事費を倍増し、しかも消費税をそれに当てるというのは二重の誤りで、この具体化は絶対に許されませんが、LITERAによれば政府有識者会議には読売社長、日経元会長、朝日元主筆がメンバーが含まれているということです。もはやメディアのトップクラスには良識を期待する方が無理なのでしょうか。
 LITERAは、国民の生活苦はそっちのけで大本営発表に追随するだけのメディアであるとして、このままでは軍事力強化の名のもとに国民の首を締め上げ、その反発をメディアが封じ込めるという、安倍政権でもなし得なかったかたちが完成することになるだろうと警告しています。そういえば太平洋戦争の時にも、海外侵攻を煽りそれが拡大するごとに大々的に戦果として報じたのも当時の大新聞でした。
 LITERAの記事を紹介します。
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防衛費増額の財源で「法人税」を削除し「国民全体の負担」だけにした政府有識者会議は読売社長、日経元会長、朝日元主筆がメンバー
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 国民が物価高騰に苦しむなか、岸田政権が血道を上げている防衛費の増額。来年度から5年間の防衛費の総額を43兆~45兆円程度とする方針だというが、ここにきて与党が防衛費の財源として所得税などの増税を視野に入れているという報道が飛び出し、Twitter上では「所得増税」がトレンド入りする騒ぎとなった。
 岸田文雄首相は「所得倍増」を掲げて総理となったというのに、まさかの所得増税。この矛盾に反発が巻き起こるのは当然だろう。
 しかも、所得増税の動きの一方で、法人税アップのほうは、経済界の圧力で削除されていた。
 そもそも、今回の「所得増税」の端緒は、敵基地攻撃能力の保有などのための防衛費増額にかんして検討してきた「国力としての防衛力を総合的に考える有識者会議」が22日、岸田文雄首相に報告書を提出したことにはじまる。
 この報告書、原案では「財源の一つ」として法人税の引き上げが記されていたのだが、ところが提出された報告書では法人税の記述が削除され、〈歳出改革の取り組みを継続的に行うことを前提として、なお足らざる部分については国民全体で負担することを視野に入れなければならない〉と明記されたのだ。
 「国民全体で負担」という文言は原案にもあったものだが、かたや財源のひとつとして名指しされていた法人税は削除される──。無論、この背景にあったのは、経済界からの圧力だ。
 経団連の十倉雅和会長は10月17日におこなった記者会見において、防衛費の増額の財源として法人税の引き上げが検討されていることについて「法人税がひとり歩きするのはいかがなものか。長期にわたって広く集める、安定的財源が必要だ」と牽制し、「消費税に(低所得層ほど負担感が重くなる)逆進性があるのは理解しているが、防衛計画の質と合わせ幅広い議論をしてほしい」と発言。11月21日の定例会見でも「薄く広く国民、社会全体で負担するのが適切だ」と述べ、法人税の引き上げに反発するだけではなく消費税を財源にすべきという見解まで示していた
 そして、岸田首相はこうした経団連からの突き上げにあっさり屈服。実際、岸田首相は今月4日、十倉会長をはじめとする経団連幹部らと2時間あまりにわたって会食をおこなっているが、会食後、十倉会長は「ものすごく盛り上がった。経団連の月例会議に首相にゲスト出演してもらいたいくらい和気あいあいだった」と語っている(日本経済新聞11月14日付)。ようするに、事前に「法人税の引き上げを報告書では明記しない」と手打ちしていたということだろう。

有識者会議には読売新聞社長、日経新聞前会長らメディア幹部がずらり
 経済界の声にはしっかり聞く力を発揮する一方、苦しい生活を強いられている国民を無視し、さらなる税負担を求める……。辞任が相次ぐ大臣の任命責任問題も重要だが、賃金がまったく上がらないうえに物価高騰という状況下で防衛費の増額に邁進し、さらにはその財源として増税を言い出す姿勢こそ、政権交代に値する問題ではないか。
 ところが、メディアの報道を見ると、厳しさを増す国民生活の問題と防衛費増額が切り離され、政権の主張のまま、報道も完全に「防衛費増額ありき」で事が進んでいるのだ。
 だが、それも当然だ。というのも、経済界の反発にあっさり屈服した岸田首相お手盛りの報告書をまとめた有識者会議には、メディア幹部が雁首を揃えているからだ。
 有識者会議のメンバーを見てみると、山口寿一氏は読売新聞グループ本社社長兼日本テレビホールディングス取締役会議長。喜多恒雄氏は昨年まで日本経済新聞社の代表取締役会長を務め、現在は日本経済新聞社顧問。船橋洋一氏は2010年まで朝日新聞で主筆を務めた人物だ。
 ちなみに、山口氏は安倍晋三首相時代には渡辺恒雄氏とともに会食をおこなっているほか、岸田首相が就任して以降は岸田首相ともたびたび面談。喜多氏は安倍政権下で安倍首相と会食を繰り返していたメディア幹部のひとりで、船橋氏も岸田首相と面談をおこなっているほか、安倍・菅政権時代にも首相と頻繁に面談。今年9月には安倍派の研修会で櫻井よしこ氏らとともに講師を務めている。
 ようするに、政権とベッタリの関係を築いてきた現役のメディア幹部・元幹部が有識者会議に参加し、岸田政権による「防衛費増額ありき」の議論を推進、財源は「国民全体で負担する」などという狂気の沙汰としか言いようがない報告書をまとめたのだ。
 しかも、「防衛費増額ありき」の報道をおこなっているのは、幹部・元幹部が報告書にかかわった社だけではない。ほとんどのメディアが、軍事力強化および防衛費増額を既定路線として報じ、国民生活の悪化を棚上げにしているからだ。
 報告書でも、敵のミサイル発射基地などをたたく「反撃能力」(敵基地攻撃能力)の保有を「不可欠」とした上で防衛費増額の財源を「国民全体で負担する」などとしているのだが、多様化かつ複雑化するミサイルがどこから打たれるのか、どこを狙ったものなのか判別するのも困難だというのに「相手国が攻撃に出る前に敵基地をたたく」などということが非現実的なのは、多くの軍事専門家が指摘していることだ。その上、相手国が日本の攻撃に対して自衛権を発動すればあっという間に戦争に発展する。「軍事力を強化することが抑止力につながる」などという発想こそ、お花畑と言わざるを得ないものなのだ。

低賃金・物価高騰に苦しむ国民の声を無視し、防衛費のため増税を目論む鬼畜政権
 そして、もっとも重要なのは、防衛費に巨額を注ぎ込めるような余裕が、この国のどこにあるのか、という問題だ。物価上昇に賃金がまったく追いつかず国民生活が悪化の一途を辿っている最中に、5年間で防衛費を45兆円にまで増額しようということ自体、まさに異常事態だ。
 さらに、報告書からは削除された法人税の引き上げにしても、本来は賃上げ支援や消費減税、社会保障のために使うべきであることは言うまでもない。
 1989年に消費税が導入されて以降、この34年間で消費税の総額は476兆円にものぼる一方、かたや法人税は324兆円も税収が減ってきた(しんぶん赤旗6月24日付)。とりわけ安倍政権では、アベノミクスの成長戦略として法人税率を3回にわたって引き下げ、法人実効税率は安倍政権発足時の37%から29.74%まで減少した。だが、法人減税したものの賃上げや設備投資には結びつかず、企業が溜め込んだ内部留保は10年連続で過去最高を更新し続け昨年度は過去最高の500兆円超えを記録。つまり、大企業優遇の法人税の引き下げのために消費税は増税されつづけ、国民生活は打撃を被ってきたのだ。
 一向に賃金は上がらず物価高騰で多くの国民が危機に晒されている、そんな状況下で、非現実的かつ第二次世界大戦の反省から日本が原則としてきた専守防衛から逸脱し、5年間で防衛費を45兆円にまで増額しようという岸田政権。この異常さこそメディアは指摘すべきだというのに、あろうことか報道機関の現役幹部・元幹部が政権と癒着して推進役となり、ほとんど「防衛費増額ありき」の報道一色に染め上げられているのだ。
 経済界の声にだけは聞く力を発揮する岸田首相と、国民の生活苦はそっちのけで大本営発表に追随するだけのメディア。このままでは、軍事力強化の名のもとに国民の首を締め上げ、その反発をメディアが封じ込めるという、安倍政権でもなし得なかったかたちが完成することになるだろう。 (編集部)

徹底追及 統一協会 若者よだまされるな 学生時代勧誘され今もトラウマ

  高倉信幸さんは、大学(北大医療技術短期大学部1年生の時に同級生に「ポランティアに興味はないか」と誘われ、「ハンデのある人のために生きていきたい」とサークルに入りました。これが北大に巣くうカルト団体の統一協会(原理研究会)でした。

 東京の合宿所のようなところで研修を受け、騙されたと分かり帰りたいというと拒絶され、逆に1週間研修期間を延長されてグループでの「珍味売り」を強制されました。これは「軟禁、監禁だ」と強く抗議すると幹部に川原に連れ出され殴る蹴るの暴力を振るわれ、足には後遺症が残りました。
 その後学生生活に戻ってから統一協会との関係を断とうとすると、統一協会のメンバーが繰り返し繰り返し学部の教室に来たり、下宿先にやってきて「ドンドン」とノックし続けるなどされたためノイローゼになり大学を中退しうつ病強迫性障害と診断されました。
 高倉さんは、重度身体障害を持つ弟のために医療人を目指して入学したのですが、結局その道を断念するしかありませんでした。東京では幹部らが暴力を振るって脚に後遺症が残り、北大では退会しようとするとノイローゼになるまで執拗に付きまとうなど、ヤクザのような組織であることが分かります(これは退会した学生がいるとその後の拡大に不都合なので、退学するまで追いつめるのかも知れません)。
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徹底追及 統一協会 若者よだまされるな 学生時代勧誘され今もトラウマ
   北海道苫小牧市 高倉信幸さん(63)
                      しんぶん赤旗 2022年11月26日
 「40年前のことが今もトラウマになっています。人生を狂わせた統一協会にだまされてはならない。私の青春を返してほしい」-。
 北海道苫小牧市の高倉信幸さん(63)は声を震わせて告発し、現在の学生たちに注意を呼ぴかけています。  (北海道・田中絵梨子)
 夕張市生まれで、5歳離れた重度身体障害を持つ弟のためにと、医療人をめざし、浪人して1982年、北海道大学医療技術短期大学部(現医学部保健学科)に合格しました。両親のうれしそうな顔と、初めて目にした父親の泣く姿は忘れられないと言います。

北大に巣くう
 キャンパスに慎れた1年生の夏、同級生に「ポランティアに興味はないか」と誘われ、「ハンデのある人のために生きていきたい」とサークルに入りました。これが北大に巣くうカルト団体でした。
 他大学の学生との交流や食事会を体験。その年の暮れ、「人生の転換期になるよ」と東京の研修会に北海道の代表として参加。東京大学や慶応大学、早稲田大学の学生が集うと自尊心がくすぐられました。
 しかし、街並みもわからず連れていかれた一軒家。現金を預けさせられ、渡されたのは原理研の書籍。玄関に開祖・文鮮明の写真が飾ってありました。
 研修は、久保木修己統一協会初代会長(国際勝共連合会長)や幹部10人が出入りし、文鮮明の生い立ちを紹介した講演、統一協会のセレモニーを旅したピデオには、岸信介元首相のメッセージが印象に残っています。
 「ポランティアを勉強しにきているのに」と連和感を持ち、帰りたいと申し出ると、協会幹部は「だめだ。サタン(悪魔)にさらわれる」と拒絶。1週間だった研修期間が延長され、「F(えふ)」という名の珍味売り″をさせられました。高熱が出ても休ませてくず、車1台に数人が寝まりし、「売り切るま戻ってくるな」と命令されました。
 高倉さんは「試験も近いし、留年したら困る。親が心配するので電話をしたい。私には信教の自由があるし、これは軟禁、監禁だ」と強く抗議すると幹部5,6人に取り囲まれ、親にうそをつけと脅されました。
 幹部に川原に連れ出され、殴る蹴るの暴力を振るわれ、足に後遺症が残りました。逃げようにも金がなく、脅迫や暴行に堪えるしかありませんでした。
 学生生活に戻り、統一協会メンバーに「入会しないと関係を断とうとして高倉さん。しかし何度も何度も学部の教室に来たり、下宿先にやってきて、「ドンドン」と延々とノックする統一協会。ノイローゼで中退し、うつ病強迫性障害と診断されました。

強い意思持ち
 今も夜中にうなされて跳び起きることもしぱしぱです。現在は、新聞配達や障害者の家庭教師をして、生活保護を利用しています。
 弟は病気で、父親は昨年亡くなりました。母は認知症を患い、離れて暮らしています。
 統一協会は現在も、「原理研究会」(CARP)や、「UNITE」の名でポランティアや政治運動に学生を誘い込んでいます。
 高倉さんは「学生のみなさんは、自分の人生は自分が決めると強い意思を持ち、二度と私のような被害に
わないようくれぐれも気をつけてください」と語っています

28- 庶民を待ち受ける大増税が着々と計画中(日刊ゲンダイ)

 岸田内閣は軍事費を倍増(+5兆余円/年)しようとしているのですから、少しくらいの増税ではとても足りません。いくら何でもすぐに消費税を上げることはないと思いますが、思いつく限りの処で税を上げない賄えません。しかも別掲の記事の通り法人税のあっぷについては経団連の十倉会長から釘を刺されているようなので、彼のいう通り広く増税をすることを考えているのでしょう。
 日刊ゲンダイが「『#岸田に殺される』がもうすぐ現実に…庶民を待ち受ける大増税が着々と計画中」という記事を出しました。
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人生100年時代の歩き方
「#岸田に殺される」がもうすぐ現実に…庶民を待ち受ける大増税が着々と計画中
                          日刊ゲンダイ 2022/11/26
 「#岸田に殺される」がツイッターで拡散している。〈国民が望んでないことばかりやり、望むことは一切しない政府〉〈テレビで節約とか言うの止めて欲しい。もう無理なんだって〉〈防衛費のために増税を望む国民がいると思いますか〉〈財務省からしたら岸田文雄って最高のピエロだよな。一番操りやすい総理大臣〉──。この庶民の言葉は岸田首相の元に届くのか。これから“大増税”が待ち受けている。
                ◇  ◇  ◇
 岸田首相の元で「大増税」が着々と計画されている。その下地作りとして機能しているのが、内閣府が設置する「政府税制調査会」。10月26日開催の会合に参加した委員から「未来永劫、(消費税が)10%のままで日本の財政がもつとは思えない」という刺激的な発言まで飛び出している。
 もちろん、国民も今後の高齢化の進展に合わせて相応の負担は理解しているが、乾いた雑巾を絞っている最中に増税が行われれば景気をさらに悪化させるだけだ。

■非難続出の走行距離税
 そんな中、政府税調から出てきたのが自動車の「走行距離税」。すぐさま日本自動車工業会の豊田章男会長らが猛反発しているが、走行距離税自体は突如湧いてきたわけではない。2018年からひそかに検討されており、その理由は車のEV(電気自動車)化によって減る「ガソリン税」を補うため。
 ガソリン税は揮発油税と地方揮発油税の総称で、税収は20年度が約2兆2000億円、21年度が2兆1000億円と大きい。財務省はスイスやドイツの「重量貨物車課徴金」を引き合いにしているが、「どの国も輸送トラックを対象にしており、自家用車にまで拡大しようというのは聞いたことがない」(政府関係者)という。スイスはこれで年間約16.3億スイスフラン(約2460億円)、ドイツは約4.63億ユーロ(約680億円)程度の税収入を得ている

24年度から1人1000円の「森林環境税」
 一度導入した税金は中身が変わろうとも手放したくないのが役人たちの本音。走行距離税がガソリン税の代わりなら、24年度から導入される「森林環境税」は、期限の切れる「個人住民税加算」の穴埋めとされる。森林保護を名目に24年度から個人住民税均等割と併せて1人当たり年額1000円が徴収されるのだ。
 すでに国民は東日本大震災の復興を名目に13年から37年まで「復興特別所得税」として2.1%相当が所得税で引かれているが、これとは別に14年度から23年度まで地域の防災対策に充てるため、多くの自治体で個人住民税の均等割額が都道府県民税と市区町村税で500円ずつ(計1000円)加算されている。この期限が切れると同時に森林環境税1000円が導入されるわけだ。

■消費税は2030年までに15%
「国際通貨基金(IMF)が社会保障費を賄うため、30年までに消費税率を15%に上げる必要があると報告していますが、ここにきて出てきたのが防衛費の増額。岸田政権は来年度から5年間で総額43兆~45兆円程度とする方針で、27年度には10兆円超を目指している。今年度の5.4兆円の約2倍です。さすがに社会保障の財源に充てる建前の消費税での補填は難しいが、年金給付の不足分に充てるという手もある」(税務関係者)
となっていて、ちょうど消費税を5%アップする分に相当する。

■「第3のビール」「贈与税」もアップ
 酒税の増税もすでに決まっている。現行、第3のビールは350ミリリットル缶1本当たり37.8円の酒税がかかっているが、来年10月から47円、26年には54.25円へアップ。それよりも安い檸檬堂などのチューハイも同28円が26年には35円になり、ビールでさえ高くて手が届かないという庶民の気持ちを逆なでしている。
 他にも政府税調から出てきたのが、「相続税」と「贈与税」の見直し〈高齢世代の資産が、適切な税負担を伴うことなく世代を超えて引き継がれることとなれば、格差の固定化につながりかねない〉と、もっともらしいことを言っているが、要は増税のこと。現在、親から子、祖父母から孫などへの「教育資金一括贈与」は最大1500万円、「結婚・子育て資金一括贈与」は同1000万円まで非課税だが、廃止の方向。「住宅取得等資金贈与の特例」は来年12月で廃止される。年間110万円の生前贈与についても制限の予定だ。

■フィリップ・コトラー氏の「『公共の利益』のための思想と実践」が静かな話題
 そんな折、米ノースウェスタン大学経営大学院特別栄誉教授のフィリップ・コトラー氏の「『公共の利益』のための思想と実践」(ミネルヴァ書房)という書籍が静かな話題となっている。貧困・格差・搾取・環境問題などの課題は、利益至上主義の“カウボーイ資本主義”では解決できないとする内容だ。
 15年に日本でもブームになったトマ・ピケティの「21世紀の資本」でも自由主義経済を採用する限り格差が拡大することは避けられないとしていたが、コトラー氏は共同体志向が強いヨーロッパ型資本主義を目指すべきとしている。アメリカ資本主義はごく少数の経営者に莫大な給与を渡すことで経済を回すという発想なのに対し、ヨーロッパは最低賃金を引き上げることによって経営者を刺激しようとする
 本の監訳を務めた現代社会総合研究所の松野弘所長(社会学者)がこう言う。
「消費税がその最たるもので、低所得者ほど負担が重くなります。コトラーの祖父は旧ソ連のウクライナからの貧しい移民であり、労働経済学を学んだ彼自身も『胸の奥底には常に両親が属していた労働者階級への思いがあり、貧富の格差が解消されないことに怒りを覚えていた』と述べている。ある程度の所得不平等は、経済成長を促すエンジンとして欠かせませんが、広がる格差は社会正義に対する疑問、そして階級間の争いを生み出します」

 上杉鷹山の師匠である儒学者・細井平洲は「経世済民」がよく知られている。民の救済が根底にあり、その薫陶を受けた鷹山がまず手がけたのは財政規律の見直し。その上で子供の養育手当を創設して「人への投資」を積極的に行った。エリート階級の家庭に育った岸田首相の目には、庶民の痛みなど見えないのだろう。 

2022年11月24日木曜日

救済法案 範囲狭い 統一協会2世 再検討求める

 統一協会の信者2世らが23日、都内で記者会見を開き、政府が示した被害者救済新法の概要では、信者の子どもや配偶者に生じた被害に対して取り戻せる範囲が養育費などに限られ、寄付をした本人が「無資力」状態であることが条件になっていて、親から独立した子どもは救済の対象に含まれていないなど救済範囲が限られており、逆に統一協会救済法になりかねないとして被害者の声を聞いて再検討するよう強く求めました。
 また、当初は当初は「地獄に落ちる」と恐怖をあおられ献金していた信者、信仰心が深くなるほど「義務感や使命感」で達成感を感じて進んで献金するようになる実態があるので、そうしたケースもカバーできるものとする必要があります。
 先には「全国霊感商法対策弁護士連絡会」代表世話人郷路征記弁護士による提案もありました。 ⇒(11月23日)全弁連代表の郷路弁護士が救済法試案 献金前の「信者教育」に着目
 法案の成立は早いことが望まれますが、別に1日を争うというものではないので、信者本人を含め家族らの被害救済に真に役立つものにすることが重要です。
 しんぶん赤旗の記事を紹介します。
 併せて名古屋TVの記事:「『救済法案』被害者救済へ問われる実効性 ~ 」を紹介します。
     お知らせ
   都合により25~27日は記事の更新が出来ません。ご了承ください。
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救済法案 範囲狭い 統一協会2世 再検討求める
                      しんぶん赤旗 2022年11月24日
 統一協会(世界平和統一家庭連合)の信者2世らが23日、東京都内で記者会見を開き、政府が示した被害者救済新法の概要では救済されない人が多くなるとして、被害者の声を聞いて再検討するよう強く求めました。
 政府案では、信者の子どもや配偶者に生じた被害に対して、取り戻せる範囲が養育費などに限られています。寄付をした本人が「無資力」状態であることが条件で、親から独立した子どもは救済の対象に含まれていません。
 信者2世の山本サエコさん(仮名)は被害者有志の提言として、
 ▽政府案のままでは被害者が救済されない
 ▽救済範囲が限られており、統一協会救済法になってしまう
 ▽被害者の声を聞いて再検討してほしい
―の3点を説明しました。
 会見の出席者は「毎月の収入が25万円ほどで、貯金も約50万円しかない両親が統一協会に5年間で500万円を超える献金をしている。高額な献金被害で、介護が必要になったときに生活が破たんするおそれがある」と被害実態を紹介。協会に返金を求めるよう勧めると、マインドコントロールされている親は自死をほのめかして抵抗するといい、「2世が協会に返還要求できる実効性のある新法案を強く望む」と強調しました。
 オンラインで出席した別の信者2世は、当初は「地獄に落ちる」と恐怖をあおられ献金していた信者は、信仰心が深くなるほど「義務感や使命感」で達成感を感じて献金するようになると説明。政府案では救済の間口が狭まることから、「統一協会の逃げ道をふさぐような対策ができる法案を」と求めました。


「救済法案」被害者救済へ問われる実効性 鈴木エイト氏が指摘した“抜け道”とは?
                       名古屋TV 2022年11月21日
                             11月20日『サンデーステーション』より
   動画を見る9分11秒
   https://www.nagoyatv.com/themes/nagoyatv_pc/news/image/ann/000276531_640.jpg
 国会で審議される重要法案のひとつが、旧統一教会の被害者「救済法案」です。 政府案をめぐっては、不十分との指摘も出る中、被害者を本当に救うことはできるのか? 数年前まで教団の幹部だった男性が番組の取材に答えました。 

▽「信者に気づいてほしい」元教団幹部語る 
元教団幹部) 「私が取材に応じるのはいたずらに教会を批判したいという思いではなくて、あくまで信徒の方々に今の状況、現状に対して客観的に見つめ直してもらいたいし、気づいて頂きたいと、そんな思いがあって取材に応じました」 
 数年前まで教団の幹部だった40代の男性。献金に悩む信者や、2世信者の相談を受ける部署を取り仕切っていました。 
Q.政府から救済法案の概要がでたが、どう受け止めている? 
元教団幹部) 「実際に限られた範囲での救済措置ということなので、たぶんこの範囲に該当しない方々にとっては不十分だと、おそらくそんな声もあると思うんですけど、これ以上の献金被害者をださないという意味では、効果があるんじゃないかと思いました。本当に純粋で一生懸命な信徒であればあるほど、無理をしてでも献金しようとしてしまうんですね。献金の問題は常に内部では、『これはやってちゃダメでしょ』っていう話は必ず出ているんですね。(教義を伝える)家庭教育局と献金の部署は完全にバッティングするんですね。私たちが家庭(教育)というのをやろうとすると露骨に嫌がる協会もあった。結局、家庭教育で(教会を)回られると献金を出しにくくなるとか。私たちがそれ(献金)を通して私たちの人格を磨き家庭を守り、国と世界のために貢献していくはずの献金が何かこう手段が目的となって、献金のためであればそのために個人が疲弊しても家庭が破綻しても国と世界に迷惑かけても『まあいい』みたいな、それよりも献金が大事みたいな順序が完全に入れ替わってしまってる」

 ▽“救済法案”実効性は…信者家族悩ます「念書」 
政府がおととい与野党に示した法案の概要では信者の子どもや配偶者に生じた被害を救済する仕組みなど野党の主張を一定程度盛り込みましたが、実効性に疑問の声も挙がっています。 
母親が高額献金 中野容子さん(仮名・66)) 「これが…かなり晩年になってからの父と母です。2015年の夏ですね。母が突然『お父さんが失敗したんじゃない。私が全部寄付しちゃった』って突然言い出したんですよ」 
去年、91歳で亡くなった中野容子さんの母親は教団に約1億8000万円もの献金をしていました。容子さんは、“救済法案”に期待を寄せていましたが… 
中野容子さん(仮名・66)) 「あの法案だと…もう全然ですね。私自身も両親も何も救済されないので。もう少しちゃんと実効性のあるものを考え直して頂きたいなとそう思ってます」 
法案の概要では、借り入れや居住する建物などの処分による寄付資金の調達を要求してはならない、としていますが… 
民主党 岡田克也幹事長) 「借入と居住する建物等はダメですよと言っているに過ぎないので、そのほかの宝石とか田んぼとかそういうものは処分して寄付しても規制の対象にならないということです」 

実は、容子さんの母親は長野県内で営んでいた「果樹園」を売却するなどして献金していました。
 Q.果樹園として営まれた部分は? 
中野容子さん(仮名・66)) 「この辺も全部そうです。リンゴが植えてありました」
 今回の概要ではこの果樹園も救済の対象から外れると見られています。 
中野容子さん(仮名・66)) 「休みの日には両親について果樹園に行ったり、収穫を手伝ってすぐリンゴや桃を食べるとか。そういう家族みんなにとって大事な場所でしたね。母は私たちに『ここは大事にしてほしいと思っている』とずっと言ってましたから、売るなんて考えはなかったと思います」 
 2015年、母親が思い出の果樹園まで処分したことを知った容子さん。教団に対して返金を求めましたが… 教団から示されたのは母親のサインが入った「念書」。 「献金は私が自由意思によって行ったものであり、違法・不当な働きかけによって行ったものではありません」と書かれていました。 容子さんは、認知症の症状があった母親がマインドコントロール状態で念書にサインをさせられたと考えています。

 ▽「念書」「記録映像」が救済法案の“抜け道”に? 
 ジャーナリストの鈴木エイト氏は、今回の救済法案の概要にこうしたマインドコントロールに関する規定が明記されていないことを危惧しています。 
ジャーナリスト 鈴木エイト氏) 「この教団の信者はマインドコントロール下にあり、自ら進んで献金をしている。この(法案の)概要だとそういう点までカバーできないんじゃないかってあたりで、相当抜け道があるのかなって」 
 エイト氏が入手した教団の内部マニュアルには、献金後のトラブル防止のためとみられるこんな記載が… 
 「高齢者ケア状況調査票」には80代の高齢者への対応例として… 「念書や感想文をとる努力をする」「喜んで学んでいる記録映像で残す」などと書かれています。 
ジャーナリスト 鈴木エイト氏) 「本人が喜んで自主的に献金してるんですよっていう映像なり念書がある場合、そこは(規制から)外れてしまうんじゃないかという危惧がありますよね」 
 教団の現状について元幹部は「被害者への多額の返金を現役の信者の献金で賄っている状態」だといいます。 
元教団幹部) 「日本の責任は日本の責任であるんだけども、これは日本だけで解決出来ない大きな韓国から始まる教団全体の課題なので、韓国本部のあり方にメスが入らない限りは、日本を叩いても変わらないですよと」
 「自らの意思で献金」したと念書にサインした容子さんの母親。 しかし、果樹園の木が伐採される時の思いを容子さんにこう明かしています。 
中野容子さん(仮名・66)) 「本当に辛かったみたいで1本1本、木に触って『ごめんね』ってそんなふうに言って、自分が育てた果樹に別れを告げたみたいですけど。『嫌だったよ』って話していた」 
 容子さんは教団に損害賠償を求めて提訴しますが「念書」の存在などが理由となり敗訴。最高裁に上告しています。
 容子さんの母親の献金について教団に尋ねると、「献金は本人が信仰心から自由意思で行ったものであり不法行為はなかった。その証拠は多数ありますが、何よりも献金を行った本人がそのように述べています」と回答しています。 
中野容子さん(仮名・66)) 「何もしてあげられないし。何かいい報告をしたいと思っても何もないんですよね。本当に、本当に悔しいですね」
                              11月20日『サンデーステーション』より

有識者会議 反撃能力「5年以内に」「幅広い税負担で」/共産・小池氏 具体化許さず

 「国家安全保障戦略」など安保3文書改定に関する政府の有識者会議」は22日、「防衛力の抜本的強化」に関する報告書を岸田文雄首相に提出しました。それは既報のとおり、歴代政権が違憲としてきた「反撃能力」=敵基地攻撃能力の保有について「抑止力維持・増強のために不可欠」だと断定し、「今後5年以内に十分な数のミサイルを装備」するよう求めるもので、政府が意図し米国が期待している通りのものでした。

   ⇒ (11月19日)政府有識者会議提言の原案判明 敵基地攻撃能力「不可欠」/  
 ご丁寧にも当初案で触れられていた法人税については言及してないということで、財界の意向も取り入れました。
 問題は明白な憲法違反の方針であるのにそれについては何の指摘もないようで、これではひたすら民生無視の『軍事国家』づくりに突き進むことになります。
 共産党の小池晃書記局長は、「侵略戦争のために国民生活を破綻に追い込んだ歴史をくり返すことになる」「憲法に関わる重大な政策転換であるにもかかわらず、有識者会議メンバーには憲法学者は1人もいない。憲法との関係をまともに議論しないで安全保障政策の大転換を図ることも大問題だ」と批判し、「大軍拡の具体化を許さない国民的運動を国会の中でも外でも広げていきたい」と表明しました。しんぶん赤旗の2つの記事を紹介します。
     お知らせ
   都合により25~27日は記事の更新が出来ません。ご了承ください。
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反撃能力「5年以内に」政府有識者会議「幅広い税負担で」
                      しんぶん赤旗 2022年11月23日
 「国家安全保障戦略」など安保3文書改定に関する政府の「国力としての防衛力を総合的に考える有識者会議」(座長・佐々江賢一郎元駐米大使)は22日、首相官邸で「防衛力の抜本的強化」に関する報告書を岸田文雄首相に提出しました。政府・与党は今後、報告書を踏まえ、年末の3文書改定に向けた協議を加速させます。
 報告書は歴代政権が違憲としてきた「反撃能力」=敵基地攻撃能力の保有について「抑止力維持・増強のために不可欠」だと断定。12式地対艦誘導弾の射程延伸や米国製の長距離巡航ミサイル・トマホークの購入を視野に、「今後5年以内に十分な数のミサイルを装備」するよう求めました。
 「5年以内の2倍化」を視野に入れた軍事費の財源は「幅広い税目による負担が必要」だとして増税を主張。一方、当初の提言案で触れられていた法人税については言及しておらず、財界の反発を避けるため配慮したとみられます。
 有識者会議は9月末から計4回開催。また、これに先立つ「意見交換」も年初から行われてきました。


「軍事国家づくり」へ転換図る 小池氏批判 具体化許さず
                      しんぶん赤旗 2022年11月23日
 日本共産党の小池晃書記局長は22日、国会内の記者会見で、安保3文書改定に関する政府の有識者会議の報告書について、「敵基地攻撃能力の保有など安全保障政策の大転換を図る方向が示された。経済、財政、科学技術、公共インフラなど全てを軍事のために活用させようとする中身だ」と指摘し、「まさに憲法9条を基本にしてきた戦後日本のあり方を根本から転換し、国政のあらゆる課題を軍事優先で進める『軍事国家』づくりだ」と厳しく批判しました。

 小池氏は、岸田政権が5年以内の防衛力の抜本的強化をうたい、対GDP(国内総生産)比2%目標を掲げ軍事費倍増を狙うもと、報告書は増額する防衛費の財源について「幅広い税目による負担」の検討を政府に迫っていると指摘。「国民に増税や、社会保障など暮らしの予算削減を求めている。侵略戦争のために国民生活を破綻に追い込んだ歴史をくり返すことになる」と語りました。その上で「憲法に関わる重大な政策転換であるにもかかわらず、有識者会議メンバーには憲法学者は1人もいない。憲法との関係をまともに議論しないで安全保障政策の大転換を図ることも大問題だ」と重ねて批判しました。
 小池氏は、岸田政権のもと防衛省の来年度予算の概算要求は過去最大となり、大軍拡の道を走り始めている一方、「国民の生活実態は大変深刻だ。格差と貧困が広がり、物価高騰が追い打ちをかけている。ここに年間5兆円もの大軍拡と大増税がかぶされば、国民の暮らしをさらに追い詰めて消費の減退、景気の後退を招くのは明らかだ」と強調しました。
 小池氏は、日本共産党として「憲法違反の敵基地攻撃能力の保有や国民生活を壊す軍事費倍増の議論を直ちに中止することを求める。有識者会議の報告書に基づく大軍拡の具体化を許さない国民的運動を国会の中でも外でも広げていきたい」と表明しました。

松本新総務相 いきなり疑惑 任命責任が問われる 会見で小池書記局長

 政治資金報告書の虚偽記載の疑惑を受けて辞任した寺田前総務相の後を受けて登場した松本剛明新総務相の資金管理団体に政治資金規正法違反の疑いがあることが分かりました。
 これはしんぶん赤旗が22日にいち早く報じたもので、大阪の読売テレビしんぶん赤旗がスクープ」と報じました。
 松本たけあき後援会の収支報告書によると、1820年の毎年9月に姫路市のホテルで開いたパーティーで、1枚2万円の参加券が1000枚前後購入されたことになっていますが、会場となった二つのホテルの宴会場は立ち席でも600人と400人になっていて、それ以上になると会場がひしめきあう状態になるということです。
 要するに実際に参加した人数を大幅に上回るパーティ券が売られた(その分は政治資金規正法上の寄付に当たる)疑いがありことから虚偽記載になります。
 共産党の小池書記局長は22日の記者会見で、「政治資金の問題で寺田稔(前)大臣を更迭しておきながら、新しい大臣がいきなり政治資金の疑惑を指摘される。岸田(文雄)首相の任命責任が問われる」と述べました
 しんぶん赤旗の3つの記事を紹介します。
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松本氏いきなり疑惑 任命責任が問われる 会見で小池書記局長
                      しんぶん赤旗 2022年11月23日
 日本共産党の小池晃書記局長は22日の記者会見で、政治資金規正法を所管する松本剛明新総務相資金管理団体に政治資金規正法違反の疑いがあると「しんぶん赤旗」で報じられた件で、「政治資金の問題で寺田稔(前)大臣を更迭しておきながら、新しい大臣がいきなり政治資金の疑惑を指摘される。岸田(文雄)首相の任命責任が問われる」と述べました。
 小池氏は、松本総務相が同日の記者会見で「法の趣旨をしっかり理解して適切に処理している」と述べていることについて、「まったく説明になっていない。松本新大臣には、まずは責任をもって説明することを求めたい」と述べました。


松本総務相の疑惑 本紙報道に反響 「赤旗がスクープ」テレビ番組で紹介
                      しんぶん赤旗 2022年11月23日
 本紙(22日付)が報じた松本剛明総務相の政治資金違反疑惑が反響を呼んでいます。
 22日放送の大阪の読売テレビ「かんさい情報ネットten」では、番組冒頭のトップニュースとして松本氏の疑惑を報道。「スクープをしたのは『赤旗』」だとのべ、日本共産党が発行し、党員以外も購入できる新聞だと紹介しました。
 番組内で、高岡達之読売テレビ報道局解説委員長は「赤旗」について「記者300人で海外支局もあり、われわれのようなメディアと変わらない規模」「『赤旗』の調査をもとに共産党が国会で追及する歴史があり、独自調査で有名」と解説しました。
 全国紙や通信社のデジタル版も松本総務相が会見で記者からこの疑惑について質問を受け「必要があれば確認したい」と答えたことを報じています。NHKもテレビニュースで報じました。


松本新総務相 規正法違反疑い 複数の政治資金パーティー 販売券数が収容人数超過
                      しんぶん赤旗 2022年11月22日
 政治資金規正法を所管する総務相に就任したばかりの松本剛明氏の資金管理団体「松本たけあき後援会」が開催した複数の政治資金パーティーで、会場収容人数を大幅に超えるパーティー券を販売していたことが21日、本紙の調べで分かりました。パーティーに参加予定がない者の支払いは寄付にあたる可能性があります。同団体は政治資金収支報告書に寄付として記載しておらず、政治資金規正法に違反する疑いがあります。

 松本たけあき後援会の収支報告書によると、2018~20年の毎年9月に、兵庫県姫路市内のホテルでパーティーを開催しています。パーティー収入は18年2160万円、19年2160万円、20年1988万円です。1枚2万円の場合、いずれの年も約1000人分の購入があったことになります。
 会場となった二つのホテルによると、宴会場の最大収容人数は立席でそれぞれ600人と400人であり、パーティー券販売数を大きく下回ります。最大収容人数が400人のホテルは「出席者が400人を超えると会場がひしめきあう状態になる」としています。
 収容人数分を超えるパーティー券の販売を巡っては、山際大志郎前経済再生担当相が20年に会場収容人数の1・7倍となるパーティー券を販売したことで、市民らから規正法違反の疑いで告発され、横浜地検が受理しています。
 パーティー券の販売枚数と同程度の参加者があったのかなどを松本氏の事務所に質問しましたが、期限までに回答はありませんでした。

説明責任問われる
 政治資金オンブズマン共同代表の上脇博之神戸学院大学教授の話 

 政治資金規正法はパーティーを「対価を徴収して行われる催物」と規定しています。参加予定がない者がパーティー券代を購入した場合は「対価」とはならず、政治資金規正法上の寄付にあたるといえます。「松本たけあき後援会」は、それらを寄付として政治資金収支報告書に記載していないことから、同法に違反する疑いがあります。総務省は規正法を所管しており、松本氏の説明責任が問われています。