2014年9月23日火曜日

日露両首脳が首脳会談に前向き

 安倍首相が就任後ロシアのプーチン大統領とは5回会談をい、今秋プーチン大統領の訪日が伝えられるところまで進みました。残念ながらその後ウクライナ問題に関連して、アメリカが対露制裁を強く要請し、それに応じる形で日本も2段階にわたる制裁を行ったために、プーチン大統領の訪日も白紙に戻ったと伝えられました。
 
 しかし、モスクワで露日フォーラムに出席した森元首相が、安倍首相の親書をプーチン大統領に渡した(10日)際には、プーチン大統領からも日本との対話を続けていきたいとの意向が表明されました。
 
 そうした中 21日に誕生日を迎えた安倍首相に、プーチン大統領から祝意を伝える形でその日の夕方に電話が入り、安倍首相とプーチン大統領の電話会談が行われました。
 大統領が日露首脳会談に前向きな考えを伝えたのに対し、首相も11月に北京で開かれるAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議に合わせて、日露の首脳会談を行うことに意欲を示しました
 
 プーチン大統領からは21日の電話に先立って広島市の土砂災害へのお見舞いのメッセージ誕生日のプレゼントとともに今後も露日両国の協力・発展を目指す考えした書簡が送られてきたということです。
 
 日露間には平和条約締結されていない問題を解決することに加えて、今後に向けて経済関係発展させる大きな可能性が残されています。
 できればアメリカの干渉などに屈せずに、追求していって欲しいものです。
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日ロ首脳が電話会談 首脳会談に前向き 
NHK NEWS WEB 2014年9月21日
安倍総理大臣とロシアのプーチン大統領が電話で会談し、プーチン大統領が日ロ首脳会談に前向きな考えを伝えたのに対し、安倍総理大臣は11月に北京で開かれるAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議に合わせて会談することに意欲を示しました。
 
電話会談は21日に誕生日を迎えた安倍総理大臣にロシアのプーチン大統領が祝意を伝える形で夕方に行われました。
この中でプーチン大統領は、先に行った森元総理大臣との会談で日ロ関係の発展に意欲を持っていることを伝えたとしたうえで、平和条約の締結や経済関係の発展に向けて関係を強化していきたいという考えを示しました。
これに対し安倍総理大臣は、「大統領との個人的友情にもとづいて日ロのあらゆるレベルで対話を積み重ね、関係を発展させたいという思いは全く変わりはない」と述べる一方、ウクライナ情勢を巡って法の支配を重視する日本の立場を説明しました。
また、プーチン大統領が首脳会談に前向きな考えを伝えたのに対し、安倍総理大臣は11月に北京で開かれるAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議に合わせて会談することに意欲を示しました。
政府関係者によりますと、プーチン大統領からは21日の電話に先立って広島市の土砂災害へのお見舞いのメッセージが届けられたほか、誕生日のプレゼントとともに首脳どうしの相互理解に基づき今後も両国の協力・発展を目指す考えが記された書簡が送られてきたということです。
安倍総理大臣は、ウクライナ情勢を巡る対応ではアメリカなどG7=先進7か国で連携していく方針ですが、プーチン大統領との個人的な信頼関係も強化していきたい考えで、引き続き巧みな外交力が必要となりそうです。
 
日ロ関係のカギとなる問題協議
ロシア大統領府も21日、プーチン大統領が安倍総理大臣の誕生日にあわせて電話会談を行ったと発表しました。
この中で「ロシアと日本の関係のカギとなる問題について協議し、ウクライナ情勢を含む国際情勢についても意見交換を行った」としています。また、さまざまなレベルでの日ロ間の接触を継続していくことで合意したとしています。
プーチン大統領が安倍総理大臣と意見を交わしたのは、ことし2月のソチオリンピックの開会式以来で、日ロの関係者によりますと、ロシア側が安倍総理大臣の誕生日にあわせて日本側に対して電話会談を打診したということです。
 
 
安倍首相「対話重ねプーチン大統領訪日模索」 
NHK NEWS WEB 2014年9月21日
安倍総理大臣は21日に収録されたNHKの国際放送で、ロシアのプーチン大統領との間で建設的な対話を続け日本訪問の実現を模索していく考えを示しました。
 
このなかで安倍総理大臣は、「プーチン大統領とは私が総理大臣に就任して1年9か月の間に5回首脳会談を行うことができた。大統領との間では建設的な対話を続けていきたい」と述べました。
そのうえで安倍総理大臣は、プーチン大統領の日本訪問について、「日ロの間ではいまだに平和条約が締結されていない。平和条約を結ぶことは日本にとっても国益で、その意味で首脳間の対話は必須であり、そういう観点からも検討を進め、国益にかなう形で判断していきたい」と述べ、ウクライナ情勢なども考慮しながら日本訪問の実現を模索していく考えを示しました。
また、安倍総理大臣は、今週、国連総会で行う一般討論演説について、「日本がこれから進めようとしている『積極的平和主義』を世界に発信していきたい。国際社会の大問題であるエボラ出血熱や『イスラム国』の問題も日本がリーダーシップをとって積極的に貢献していくことを話したい」と述べました。
さらに安倍総理大臣は、国連の創設から来年で70年になることに関連して、「加盟国がものすごく増え世界のありようも大きく変わった。21世紀にふさわしい国連の形に変えていくべきだ」と述べ、安全保障理事会の常任理事国入りを目指す考えを重ねて示しました。
一方、安倍総理大臣は日中関係について、「中国の平和的な発展は日本にとってチャンスだ。国境を接している国どうしはさまざまな問題を抱えているが、問題や課題があるからこそ首脳どうしが対話すべきだ。APEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議が開催される中国への訪問は総理大臣就任以来50番目の訪問国となるが、その際、ぜひ首脳会談を行いたい」と述べました。
  (後  略