沖縄タイムス 2014年9月25日
民主党沖縄県連代表で前参院議員の喜納昌吉氏(66)は24日、那覇市内のホテルで会見し、11月16日投開票の沖縄県知事選へ出馬すると表明した。米軍普天間飛行場返還に伴う名護市辺野古の新基地建設に反対する立場で、「辺野古撤回を明確に提言する候補者がいない。世論の受け皿になる」と述べ、仲井真弘多知事(75)による埋め立て承認の撤回を訴える考えを示した。
民主党本部は独自候補を立てず自主投票の方針を固めているが、喜納氏は「理解できない」と指摘。「ほかの候補者3人は保守系。私が有利だ」と述べ、承認撤回を明確に打ち出し支持を得る認識を示した。
喜納氏は世論調査などを根拠に、「承認撤回の世論が形成されている。それに応える政治家が出なければいけない」と強調。新基地建設反対を訴え、出馬表明した那覇市長の翁長雄志氏(63)について、具体的な手法を示していないと指摘。「知事の権限でできる唯一で最大限の行為が、承認撤回」とした。
知事選には新基地建設を容認する仲井真知事と、反対を訴える翁長氏、移設の是非を問う県民投票の実施を主張する元郵政民営化担当相の下地幹郎氏(53)が立候補を表明している。