2014年9月23日火曜日

沖縄知事選 関連

 民主党県連は米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設計画に反対する立場から、喜納昌吉元参院議員の擁立を決めましたが、党本部は喜納氏の公認申請に応じず、自主投票で臨む方針を固めました
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 公明党は米軍普天間飛行場の県内移設を容認した仲井真氏への反発から、自民党とは歩調を合わせず自主投票にとどまる見通しです
 連合は19日翁長氏の推薦を決定しまし
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沖縄知事選、民主自主投票=独自候補擁立の県連反発
時事通信 2014年9月22日
 民主党は、11月16日投開票の沖縄県知事選に自主投票で臨む方針を固めた。馬淵澄夫選対委員長が22日、党本部で沖縄県連の上里直司幹事長にこうした方針を伝えた。県連は米軍普天間飛行場の同県名護市辺野古への移設計画に反対する立場から、喜納昌吉元参院議員の擁立を決めていたが、党本部は喜納氏の公認申請に応じなかった。
 馬淵氏は、県連が党方針に従わなければ処分すると警告。これに対し上里氏は、海江田万里代表が県連の意見を尊重すると約束していたとして「非常に憤りを感じている」と反発、県連が独自に喜納氏を支援することを検討する考えを記者団に示した。喜納氏も東京都内で記者団に「当然、立候補する」と述べた。24日に那覇市内で記者会見し、出馬を正式表明する。 
 民主党内には、喜納氏と同じく普天間移設計画に反対を掲げる翁長雄志那覇市長の支援を検討すべきだとの意見がある一方、民主党政権が現行計画を決めたことなどを理由に慎重論もあった。こうした党内情勢から、2010年の前回知事選と同様、自主投票に落ち着いたとみられる。
 
 
沖縄知事選:自公共闘はムリ? 民主は県連と本部ばらばら
毎日新聞 2014年09月22日 
 沖縄県知事選(10月30日告示、11月16日投開票)の構図がさらに複雑化している。自民党は現職の仲井真弘多知事(75)を推薦したが、公明党は米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の県内移設を容認した仲井真氏への反発から、自主投票にとどまる見通し。民主党は県連が独自候補擁立に動き、党本部や支持団体の連合と亀裂が入った。保守系と民主党がいずれも分裂選挙に陥りかねない異例の展開だ。【高本耕太、葛西大博】
 自民党の谷垣禎一幹事長は22日、党のインターネット番組で「沖縄の理解を得られる選挙にするのはなかなか難しいが、戦い方を詰めている」と述べ、沖縄県知事選の体制固めを急ぐ考えを示した。同党は10月の福島県知事選を巡って、党本部と福島県連で候補者の一本化にこぎつけたばかり。党幹部は「今度は沖縄だ」と語り、3選を目指す仲井真氏の支援を公明党に求めている。
 
 公明党は、自民党と足並みをそろえる党本部に対し、普天間飛行場の県外移設を掲げてきた沖縄県本部が反発。同県内の首長選や市町村議選が集中する「ミニ統一選」(今月7日投開票)後に党の対応を決める予定だったが、なお定まっていない。党方針の正式決定を10月上旬まで引き延ばしたものの、党内では「沖縄で党本部の上意下達は通じない」(沖縄関係者)との見方が大勢で、自主投票は避けられない情勢だ。その場合、党支持者の多くは、県内移設反対を掲げる保守系の翁長雄志那覇市長(63)を支援するとみられる。
 
 対応に苦慮するのは民主党も同じ。党本部は仲井真氏に相乗りするのをためらい、自主投票を検討している。このため、馬淵澄夫選対委員長は22日、沖縄県連による元参院議員の喜納昌吉県連代表(66)の公認申請を拒否。上里直司県連幹事長は馬淵氏との会談後、「自主投票を指示された。憤りを感じる」と不満をぶちまけた。喜納氏は東京都内で「24日に立候補を表明する」と明言。党本部は喜納氏の処分も辞さない姿勢で、溝は更に広がる可能性がある。
 連合は19日に翁長氏の推薦を決定した。民主党内には翁長氏支援でほかの野党と共闘すべきだとの意見もあるが、県内移設を容認した党方針と相いれず、少数派にとどまる。
 知事選には下地幹郎元郵政担当相(53)も立候補を表明している。