東京新聞が「ゆるむ閣僚 ミス続出」として、15日の国会審議での石破地方創生担当相と林幹雄経済産業相の ”弛緩” のさまを取り上げました。
石破氏は、地域再生法改正案の提案理由説明で、同じ法律を昨年改正する際に作成した提案理由書を間違えて延々と2分半も読み上げました。その後間違いに気付いて訂正しましたが、「部下のミスは私の責任だ」と、しっかりと役人のミスを強調しながら遺憾の意を表明しました。
林氏は核燃料の再処理事業などの質問で答弁ができず、審議が何度も中断しました。質問した議員から「勉強不足という自覚はあるか」とただされると、林氏は「ございます」と認めました。
担当大臣がそんなことでは勿論困りますが、もともと核燃料の再処理事業そのものが何も理論立ったものではなく、誰が見ても首をひねるしかないものなので、やや酷であったということは言えます。
原発関連の事業は全てが原子力ムラの利権で構成されているので、まともに理論立てることなどできません。すっきりと全廃するしかありません。
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ゆるむ閣僚 ミス続出
石破氏 昨年の法案2分半読む 林氏は核燃料の質問わからず
東京新聞 2016年3月16日
国会審議で十五日、閣僚によるミスや資質が問われかねない答弁が相次いだ。石破茂は審議入りした地域再生法改正案の提案理由説明で、同じ法律を昨年改正する際に作成した提案理由書を間違えて読み上げた。林幹雄経済産業相は原子力政策の答弁で立ち往生し、勉強不足の自覚があると認めた。参院選への影響を懸念する与党からは「たるんでいる」(自民党幹部)との指摘が出た。
菅義偉官房長官は記者会見で、石破氏の誤りに関し「誠に遺憾だ。関係部局に厳重注意し、二度とこのようなことが起こらないよう徹底したい」と強調した。
地域再生法改正案は十五日の衆院本会議で審議入りし、続いて開かれた特別委員会で、石破氏は事務方が用意した本来の改正とは別の説明が書かれた書類を約二分半にわたり最後まで読み上げた。誤りに気付いた後に「違うものでした」と陳謝。あらためてやり直した。本会議では正しい内容を説明した。
石破氏は終了後、記者団に「長く大臣をやっているが、こんなことは初めてだ。部下の責任は私の責任だ」と語った。
林氏は参院予算委員会で、使用済み核燃料の再処理事業などの質問で答弁ができず、審議が何度も中断。質問した民主党議員から「勉強不足という自覚はあるか」とただされると、林氏は「ございます」と認めた。会見では林氏は「(事前)通告のない専門的な質問が多かった」と釈明した。
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石破氏、法案説明でミス 昨年の改正内容読み上げ
日経新聞 2016年3月15日
石破茂地方創生相は15日、衆院地方創生特別委員会での地域再生法改正案の提案理由説明で、昨年の国会で成立した改正内容を誤って読み上げた。
改正案は2016年度に創設する新型交付金の仕組みや「企業版ふるさと納税」の要件などを規定したもので、昨年とは内容が異なる。事務方が誤って原稿を用意したのが原因。石破氏は直後に読み直し、委員会後、記者団の前で陳謝した。
林経産相、原子力政策の勉強不足を認める
TBSニュース 2016年3月15日
政府が進める「核燃料サイクル」の政策についての国会審議で、林経済産業大臣が答弁について、自ら勉強不足を認める場面がありました。
大塚耕平議員-民主 「大臣、重要な問題をご担当されてるお立場として、少し勉強不足だというご自覚はありますか」
林幹雄 経産相: 「ございます」
大塚耕平議員-民主 「着任されてもう半年たって、そういう状態で任が務まると思いますか」
林幹雄 経産相: 「務まるよう、しっかりと取り組んでまいりたいと存じます」
政府が進める核燃料サイクル政策について、民主党の大塚議員が、「最終処分場が決まらないまま、核燃料サイクルが完成するのか」と質問したのに対し、林大臣は、「再処理処分場が決まらなくても、この核燃料サイクルは進めていく」と答弁しました。しかし、改めて大塚議員が問い詰めると、「同時並行で進めていく」と答弁を修正しました。
核燃料サイクルをめぐる審議では、林大臣の答弁が不十分だとして審議が再三中断する場面があり、大塚議員から「勉強不足との認識があるか」と問われ、「ございます」と勉強不足を認める場面もありました。
また、大臣就任後、福島第一原発に1度しか視察に行っていないことについて、「行こうと思っていたが、土日も立て込んでいて行けなかった」と釈明しました。