2016年3月14日月曜日

首相は「民・共と対決」と 野党は1人区は候補者一本化へ

 安倍首相は12日、自民党全国幹事長会議で、夏の参院選について「『民主党・共産党』対『自民党・公明党』の対決になる」と述べ、民主、共産両党による連携への批判を展開し、「自衛隊解散、日米安保条約廃棄中長期的目標とするこの共産党と手を結民主党に負けるわけにはいかない」と述べました。
 
 それに対して共産党の志位委員長は集会であいさつし、「対決の構図は自民・公明対民主・共産ではなくて、自民・公明対野党5党と市民・国民だ」と首相の考えを批判し、「1人区」すべてで民主党などと候補者の一本化を実現したいという考えを示しました。
 
 戦争法強行後、初の国政選挙となる4月の衆院北海道5区補選で、共産党は予定候補を取り下げ、野党統一候補 池田真紀氏(43・民主党)に一本化しました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
首相、参院選「民・共」…自民幹事長会議
読売新聞 2016年03月12日 
 安倍首相は12日、自民党本部で開かれた党全国幹事長会議で、夏の参院選について「『民主党・共産党』対『自民党・公明党』の対決になる」と述べ、党の結束を呼びかけた。
 首相は民主、共産両党による連携への批判を展開し、「共産党の中長期的な目標は自衛隊解散、日米安保条約廃棄だ。この共産党と手を結んで戦う民主党に決して負けるわけにはいかない」とも語った。
 
 谷垣幹事長は、閣僚や若手国会議員による失態が相次いだことについて、「最近、自民党におごり、緩みが出ているとお叱りを受ける。申し訳なく思っている」と陳謝した。
 衆院選挙制度改革の焦点となっている定数配分ルール「アダムズ方式」の導入については、出席した都道府県連幹部から「地方創生を進める中で、地方の意見が取り入れられなくなるのではないか」との懸念の声が上がった。自民党は同方式を2020年国勢調査を基に導入する方針だが、導入に消極的な細田博之幹事長代行は「まだ決まったわけではない。党内で議論を重ねている」と説明した。
 
 
志位委員長「参院選は自公対5野党と市民・国民」
NHK NEWS WEB 2016年3月日3月13日
共産党の志位委員長は東京都内で開かれた集会であいさつし、夏の参議院選挙について、「対決の構図は自民・公明対野党5党と市民・国民だ」と指摘したうえで、定員が1人の「1人区」すべてで民主党などと候補者の一本化を実現したいという考えを示しました。
 
この中で共産党の志位委員長は、夏の参議院選挙について、安倍総理大臣が「自民党・公明党の連立政権対民主党・共産党の戦いとなる」と指摘したことに触れ、「対決の構図は自公対民共ではなく、自公対野党5党と市民・国民だ」と述べました。
そのうえで、志位氏は、全国に32ある定員が1人の「1人区」について、「ひとつひとつ丁寧に合意を重ねて、32の全部で野党統一候補を実現し、全部で自民党に勝とう」と述べ、民主党などと競合している選挙区で、安全保障関連法の廃止などを公約とすることを条件に、さらに党の公認候補者を取り下げるなどして、すべての「1人区」で候補者の一本化を実現したいという考えを示しました。
また、志位氏は次の衆議院選挙について、「衆議院選挙の小選挙区でも野党共闘の態勢を作ることが必要だ。安倍総理大臣が野党共闘つぶしのために解散・総選挙をやってきたら、返り討ちにしていこう」と述べました。
 
 
衆院北海道5区補選 共・民が協定調印
戦争法廃止へ 池田氏、自民と対決
しんぶん赤旗 2016年2月20日
 安倍自公政権による戦争法強行後、初の国政選挙となる4月の衆院北海道5区補選で19日、日本共産党北海道委員会と民主党北海道は候補者一本化に合意し、調印しました。「戦争させない北海道をつくる市民の会」が推す新人の池田真紀氏(43)が統一候補となり、自民候補と一騎打ちの様相です。維新、社民も池田氏を推薦しています。
 
 共闘協定は、(1)戦争法廃止をめざす(2)立憲主義、民主主義の回復をめざす(3)その姿勢を最後まで貫く―の3項目で、野党共闘を求めてきた市民たちが見守る中、「市民の会」呼びかけ人の上田文雄弁護士(前札幌市長)、池田氏、民主党道5区総支部の勝部賢志代表代行、共産党道5区選対本部の鈴木龍次本部長の4人が調印しました。
 「市民の会」呼びかけ人の上田氏は「市民の思いを民主党、共産党が受け止めて決意を固めてくれた。スタートに立てた」と意義を強調。北海道で初の野党統一候補となった池田氏は「日本を戦争する国にしてはならないとの思いをはじめ、さまざまな思いが詰まった合意。誠心誠意、全身全霊を尽くして選挙勝利を目指して頑張る」と決意を述べました。
 
 立候補を取りやめる日本共産党の橋本美香氏(45)が池田氏に「私に寄せられたバトンを託します。候補者ではなくなりますが、勝利に向けて一緒に頑張ります」とエールを送りました。
 日本共産党から青山慶二道委員長、千葉隆書記長、民主党北海道から市橋修治幹事長らも同席しました。
 
 道5区補選は、自民党町村信孝議員の死去に伴うもので、町村氏の娘婿の和田義明氏(44)=公明、新党大地ほか推薦=が自民党公認で立候補を表明しています。