2021年12月2日木曜日

02- 泉田裕彦議員「裏金要求告発」問題 続報

 先の衆院選で「2~3千万円の裏金要求をされた」と突然ツイッターに投稿し、周囲を驚かせた自民党の泉田裕彦衆院議員(新潟5区)が1日、衆院議員議員会館で会見を開き詳細を明らかにしました。

 それによると、裏金を要求した人物星野伊佐夫自民党長岡支部長で、9月4日、同氏の自宅で面会した際に要求されたとして、2人の間で交わされた生々しいやり取りを説明し、今後 録音した一部内容をメディアに公開するとともに、高鳥修一自民党新潟県連会長あてに、星野議員の除名を要求していることを明らかにしました。
 一方、星野氏は日本海テレビに対して、選挙戦略について話し合ってきたことを認めましたが、金銭の話はしておらず「事実無根、迷惑」だとしています。
 自民党新潟県連は、録音があることを知ったうえで「県連としては一切関わらないという結論になりました。」と30日、泉田議員に伝えたということです。
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“泉田裕彦の乱”はどうなる…星野伊佐夫氏(自民党・長岡支部長)裏金要求の生々しいやり取り
                          日刊ゲンダイ 2021/12/01
「民主主義の根幹をなす選挙において、お金で票を買うようなことはあってならない」
 10月の衆院選で「2~3千万円の裏金要求をされた」 との仰天情報を突然、ツイッターに投稿し、政界や司法関係者を驚かせた自民党の泉田裕彦衆院議員(59=新潟5区)が1日、衆院議員議員会館で会見を開き、コトの経緯について詳細を明らかにした。
 この日、会議室に集まった約30~40人の記者やカメラマンを前に終始、穏やかな表情で質疑応答に答えていた泉田議員。冒頭に報道陣に配ったB5版の2枚の資料には、裏金を要求してきた人物について「星野伊佐夫自由民主党長岡支部長」と明記され、さらに日時・場所については「令和3年9月4日星野伊佐夫新潟県議会議員の自宅において」とあった。
 星野県議とは自民党の新潟県連元会長のことだ。元新潟県知事だった泉田議員が「知事選の時からお世話になっている人」と言い、新潟県内の選挙で「絶対的に影響力がある人」(泉田議員)という。その星野県議は地元メディアなどの取材に対し、今回の告発について「まったくの事実無根」と否定しているようだが、泉田議員は会見で、1時間弱にわたって2人の間で交わされた生々しいやり取りを説明。録音の反訳を抜粋した文面を読み上げつつ、「(星野県議から)2000万円や3000万円をもったいながったら、人生終わるよ。そこなんだよ、というお話がありました。いちいち警察に報告するわけじゃないんだから、という発言もありました」と暴露した。
 そして泉田議員が公選法違反を理由にカネの要求をやんわり拒否する姿勢を示したところ、星野県議は「そんなの気にして報告する人はいない」などと言い、右手の指で「カネ」を示す“隠語”の「OKマーク」を作りながら、「どうぞよろしくお願いします」と土下座するような仕草をしつつ両手を突き出してきたという。
 泉田議員によると、自身が今回の衆院選全体で使った費用は1000万円前後だったというから、要求された「2000万~3000万円のカネ」は何にどう使うつもりだったのだろうか。泉田議員は今後、録音した一部内容をメディアに公開するとともに、高鳥修一自民党新潟県連会長あてに、星野議員の除名を要求していることを明らかにした。
 果たしてこの「泉田の乱」は自民党全体に及ぶのか。それとも新潟県連だけの問題として片付けられてしまうのか。まだまだ注目だ。


“裏金要求”新潟県議「全くない」と全否定
                          日本海テレビ 2021.12.01
自民党の泉田裕彦衆院議員が会見し、10月の衆議院選挙に新潟5区から立候補した際、新潟の県議から“裏金”を要求されたと主張しました。会見で名前の挙がった新潟県の星野伊佐夫県議は、裏金について話したことは「全くない」と反論しました。

――金銭や裏金の要求は?
星野伊佐夫県議「全くない」
――なかったということで?
星野伊佐夫県議「全くだよ。全くない。だっておかしいと思わない。なぜ(証拠を)ださないわけ。あるなら。事実無根、迷惑、あの人らしい」

泉田議員が県知事だったころから選挙を支えてきた星野県議。今回も選挙戦略について話し合ってきたことを認めましたが、金銭の話はしていないとしています。
星野伊佐夫県議「選挙で負けて、その責任を自分が取らないで周りに持っていこうという、これは予想していた、みんなが。やっぱりさびしいし、悲しいよね」
星野県議は、今後の対応については周りと相談するとしています。