2021年12月4日土曜日

04- 泉田議員「もうひとつの金銭トラブル」 女性事務員に責任押しつける

 今注目されている泉田裕彦議員について、FLASHが「 ~ 『もうひとつの金銭トラブル』 使途不明金の責任を女性事務員に押しつけて  」とする、全く別件の記事を出しました。
 泉田氏を正義の国会議員と持ち上げるメディアもある半面で、思いもよらない一面があることが分かります。
 地元関係者によれば、泉田議員は「ドケチ」で財布を持たず “持ち合わせがないんです” が口癖ということで、会合などの参加費は随行秘書わせるのですが、領収書をもらい忘れるケースが多いし、選挙費用や組織作りに使った費用を事務所の人間が立て替えても、“そんなこと頼んだ覚えはない” と言われ、泣く泣く辞めていった事務所関係者も多いということです。
 今年の615日事務所の政治資金約400万円の横領を疑われ、事務員のAさんメール1本で突然解雇されました。これは予告期間を置かない不当解雇に当たります。
 Aさんは主婦で、採用時に事務経験がないことを伝えてありました。当初聞いていた業務内容「事務所の留守番と電話・来客対応」でしたが、働き始めると、事務所の会計の記録や管理を一手に引き受けさせられました。
 仕事が難しく経理のわかる人を入れてほしいと訴えていたのですが、結局、誰も採用せず政治資金収支報告書の作成もさせられたので、毎月、会計責任者だったBさんに見てもらって、どうにか締めていたようなありさまでした。
 Aさんが自分の判断でお金の出し入れをしたのは細かな事務用品の購入など少額の決済だけで大きな金額のものは、事務所のほかの人の指示や承認を受けて出し入れをしていただけで、自分一人で動かすことなどはありませんでした。
 それで今年3月、泉田議員から「事務所の現在の銀行口座残高と、本来残っているはずの額に誤差がある。なぜですか?と聞かれましたが、このときまでに泉田氏の事務所では書やスタッフの退職が相次ぎ、B氏ら一緒に働いていたスタッフもほとんど全員が事務所を退職していたので、「わかりませんとしか答えられずにいると、次第にAさんが横領したという話になっていきました。
 多分上述したような事務所員の立替分や領収書のない会合費などが積みあがって約400万円の使途不明金になったものと思われますが、それを末端の事務員の責任にするのは酷な話で、議員には議員事務所の経営者としての責任がある筈です。
 それだけでは済みませんでした。仕方なくAさんが次の職を探すためにと離職票を請求すると、6月26日付解雇通知書には、何と「横領されたことは誠に遺憾であり(中略)懲戒解雇致しますと明記されていたということです。
 単なる議員の思い込みでそこまで決めつけて再就職も阻むとは、名誉棄損・人権侵害も甚だしく国会議員の風上にも置けません。
 FLASH編集部の記事を紹介します。
 なお、女性事務員の “不当解雇” に関しては下記の記事があり、そこにはより具体的に記されています。
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  自民党・泉田裕彦代議士 女性事務員が“不当解雇”を涙で告発FLASH  8月31日)
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“裏金告発”した自民・泉田裕彦議員「もうひとつの金銭トラブル」使途不明金の責任を女性事務員に押しつけて…
                          FLASH編集部 2021.12.03
                                 Smart FLASH
 11月29日、「(2021年10月の衆院選で)2~3千万円の裏金要求をされました」とツイッターでぶち上げた自民党の泉田裕彦衆院議員(59)。2019年参院選での河井克行元衆院議員夫妻の公職選挙法違反事件を踏まえ、「広島で事件があったばかりでよくやると思いましたが、違法行為はお断りしました。そうしたら、選挙は大変でした。。。」と記した。
 泉田氏は官僚出身で、2004年から3期にわたって新潟県知事を務めた大物政治家だ。2017年に国政へ鞍替えし、自民党から出馬した衆院選で初当選。騒動となっている10月の衆院選では、比例で復活当選している。
 泉田氏は、12月2日の記者会見で、裏金を要求したのが、新潟県議の星野伊佐夫氏だと明らかにした。星野氏は、現在は自民党長岡支部長で、“新潟自民党のドン” と呼ばれる人物。地元メディアには、「文書費など、選挙に必要なものは払いなさいと言ったことはあるが、それ以外は一切言っていない」と答えている。
 裏金を要求されたことが事実であれば、それは「民主主義の土台をゆがめる」(会見より)ものだ。そのため、勇気ある暴露にツイッターでは、《泉田さん頑張って!》《泉田裕彦議員は、正義感が強く、曲がったことが嫌いな方だと聞きます》などと高く評価する声もあるが、ある地元関係者はこう語る。
「泉田氏はドのつくケチで、“持ち合わせがないんです” が口癖。とにかくポケットマネーを払わない。選挙費用や組織作りに使った費用を立て替えても、“そんなこと頼んだ覚えはない” と言われ、泣く泣くやめていった事務所関係者も多い
 本誌はかつて、泉田氏のもうひとつの “カネ” にまつわるエピソードを取材している。事務所の政治資金約400万円の横領を疑われ、2021年6月に不当解雇された元事務員のAさんだ。取材時、解雇された経緯をこう証言している。
「私は主婦で、事務経験がありませんでした。採用時にそのことは伝えており、当初、聞いていた業務内容も『事務所の留守番と電話・来客対応』でした。ところが、働き始めると、事務所の会計の記録や管理を一手に引き受けさせられたんです。
 仕事が難しくて、『経理のわかる人を入れてほしい』と訴えていたのですが、結局、誰も採用せず……。2021年3月、泉田先生に突然、『事務所の現在の銀行口座残高と、本来残っているはずの額に誤差がある。なぜですか?』と聞かれました。 
 私が自分の判断でお金の出し入れをしたのは細かな事務用品の購入など、少額の決済だけでした。大きな金額のものは、事務所のほかの方に指示や承認を受けて出し入れしただけで、私一人で動かすことなんてないんです

 別の泉田氏の関係者は、泉田事務所の金銭管理の実態をこう語っている。
泉田先生は基本的に財布を持たないので、会合などの参加費は随行秘書が払います。それで『あとで領収書をもらっておいて』と言われ、領収書をもらい忘れていた事例などがよくありました。
 後日、支出先に領収書の発行をお願いしても『そんな前のものはいまさら発行できない』と断わられることもたびたびあります。これが溜まって、使途不明金があるというのは、起こりうる話です。それをAさんにすべてかぶせているだけでしょう」
 この関係者は「事務所内では特殊な資金繰りがおこなわれている」と明かす。
「泉田先生は、事務所の会計のやり方を複雑にしています。国会議員には、毎月100万円の『文書通信交通滞在費』が支給されます。泉田先生はそれを自分で受け取り、先生から事務所に貸し付ける形で事務所運営の費用にさせているんです。
 事務所の経費はそれですべて賄わなければならず、資金が不足したら、その都度、先生から追加で貸し付けてもらうことになります。そして、あくまで貸付ですから当然、返済が必要です。事務所はつねに資金不足で、困っている状態なんです」
 ほとんどの政治家は、文書通信交通滞在費を自分の政治団体に「寄付」する形にして、それで事務所の運営費用を出している。泉田氏のような「貸付」はきわめて稀だ。
 会計処理について、泉田氏の事務所は、当時、本誌に次のように回答している。
「貸付はあくまで議員本人がおこなったもので、文書通信交通滞在費を貸し付けたという事実はありません。会計事務担当者が領収書を紛失した事例はたびたびあった、と認識していますが、議員本人が領収書をもらうように指示したケースは承知していません」

 泉田氏は、星野氏との裏金をめぐる30分の音声データの公表を検討しているという。泉田氏のカネにまつわる騒動は終わりそうにない。   (SmartFLASH)