9月中旬、仙台市出身の女性(23)から新型コロナ・ワクチンを打った翌日から激しい後遺症に見舞われ休職したままいまだに社会復帰できない、という後遺症の実態を知ってほしいとの切実な声が10月末に寄せられたのを11月17日、河北新報が報じました。
⇒ (11月18日)新型コロナ「ワクチン後遺症」の悲惨
その後河北新報には、「ワクチン後遺症」を訴える本人や家族からの実名のメールや電話は29日までに12都道県から18件届いたほか、特別報道室の無料通信アプリ「LINE」にも多数の体験談が寄せられているということです。
厚労省によると、ワクチン接種の副反応の疑いがある事例は、8月22日時点で約2万3000件あり、うち死亡は1093件ありましたが、ワクチンと因果関係があると結論付けられた事例はなかったとされています。
ワクチン後遺症に対し、国は予防接種法に基づく予防接種健康被害救済制度で対応しています。8月19日以降、救済が認められたのは全国で66人で、その場合は死亡一時金、医療費などが支払われますが、カルテ、ワクチン接種済証などの書類をそろえる必要があるなど申請のハードルは高く、やはり市民には使いにくいシステムです。
救済制度は、専門家による国の疾病・障害認定審査会で因果関係を判断しますが、これまでに認定されたのは急性アレルギー反応やショック症状を伴うアナフィラキシーに類する症例に限られています。救済のシステムはあるものの、実際上は「ショック死」に限定されているということです。
何故、死亡例は勿論のことですが、後遺症のために社会的復帰できない人に広く救済(社会的サポート)の手が届かないのでしょうか。
河北新報が続報を出しました。
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ワクチン「後遺症、私も同じ」 社会的サポート求める声、全国から多数
河北新報 2021年11月30日