2021年12月25日土曜日

25- それでもバカとは戦え 「2021年のバカ」トップ10(前編・後編)

 適菜 収氏の「今年のバカ」トップ10は初登場です。前編・後編を合わせて紹介します。
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それでもバカとは戦え 
「2021年のバカ」トップ10 <前編>
    小池百合子10位、高須克弥は何位? 
                     適菜 収 日刊ゲンダイ 2021/12/18
 今年もおバカな年でしたね。恒例の年末企画「今年のバカ」トップ10を振り返ります。

【第10位】小池百合子
「情報公開は東京大改革の一丁目一番地」と繰り返す小池が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」。無免許運転居座り都議の木下富美子など新しいキャラクターも生み出したが、年末のお茶の間に寒い笑いを届けてくれた。東京都は昨年、IR関連文書などをほぼ「黒塗り」状態で情報開示し批判を浴びたが、それを今度は「白塗り」に変更したとのこと。一休さんかよ。

【第9位】竹中平蔵
 国民の8割が開催に反対する中、コロナ下で強行された東京オリンピック。スポンサー企業のパソナ会長で政商の竹中は開催の危険性を指摘した専門家を「明らかに越権」と批判。なお、五輪組織委はパソナ以外から人材派遣サービスを受ける場合、その旨、書面で承諾を受けないといけない契約になっていた。また、竹中はワクチン大規模接種センター(東京)の予約システムを手掛けたマーソ社の経営顧問だった。

【第8位】Dappi
 ツイッターで野党に関するデマや歪曲動画を流していた「Dappi」なるアカウントが個人ではなく企業であることが判明。その得意先は「自由民主党」とされていた。資金力のある勢力が世論操作・世論誘導を行っていたわけだ。

【第7位】岸田文雄
 10月4日、岸田は総理大臣に就任すると、それまで掲げていた比較的まともな政策をほぼ撤回。「令和版所得倍増」も「住居費・教育費への支援」も公約に盛り込まれなかった。金融所得課税の見直しも「当面は触ることは考えていない」と軌道修正。岸田は会見で「私の思い、私が提示してきた政策に一点のブレも後退もない」と胸を張ったが、ブレと後退しかない

【第6位】高須克弥
 愛知県のリコール署名偽造騒動。県選管によると、署名の8割超に当たる約36万人分が無効だった。この運動はネトウヨ整形医の高須が主導したもの。元日本維新の会愛知5区支部長でリコール団体事務局長の田中孝博は佐賀市内で署名を偽造した疑いで逮捕。高須の女性秘書も役員を務める高須クリニックの関連会社(名古屋市)で署名を偽造し書類送検されている。高須は不正関与を否定したが、不自然な言動を繰り返している。

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それでもバカとは戦え
「2021年のバカ」トップ10 <後編>
    1位は誰だ? 三浦瑠麗、安倍晋三、吉村洋文がランクイン
                          日刊ゲンダイ 2021/12/25
 前回に続き恒例の年末企画「今年のバカ」トップ10を振り返る。

【第5位】枝野幸男
 自民党の暴走に抵抗するための野党共闘のお膳立てを散々周辺にやってもらいながら、それを棒に振ったボンクラ。自民党は総選挙直前に元法相が票の買収をしていた件で実刑判決まで食らっているのに単独過半数を確保。一方枝野は「単独過半数の獲得を目指す」と豪語しておいて、その半数にも満たなかった。敗因は「野党共闘」ではない。連合や党内の思考停止した連中の顔色をうかがう枝野が優柔不断な態度を取り続けたからだ。

【第4位】三浦瑠麗
 自称国際政治学者の三浦は「本当は、コロナ自体は当初思ったよりも大きな脅威ではありませんでしたと宣言すべき」などとデタラメなコロナ軽視論を散々垂れ流し、医療が崩壊し、とりかえしがつかない状況になると「(国は)高をくくっていたんじゃないか」と正反対のことを言い出した。高をくくっていたのはどこのどいつなのか

【第3位】安倍晋三
 ネトウヨ向け月刊誌「Hanada」で「歴史認識などで一部から反日的ではないかと批判されている人たちが、今回の(五輪)開催に強く反対している」「彼ら(野党)は、日本でオリンピックが成功することに不快感を持っているのではないか」と妄想を垂れ流した。日本国民の7~8割が開催に反対していた中、日本人の命を守ろうと声を上げる人々に向かって「反日」って……。反日の親玉は安倍である。

【第2位】菅義偉
 広島市原爆死没者慰霊式・平和祈念式のあいさつで、菅は事前に用意した原稿の一部を読み飛ばし、さらに「広島市」を「ひろまし」、「原爆」を「げんぱつ」と読み違え、訂正。事前に用意された原稿すらまともに読めないのなら、何のために存在しているのか。それ以前に日本および日本人を完全にナメている。事前に原稿の確認もせず、文章の内容すら理解していなかったのだから。

【第1位】吉村洋文
 朝日新聞社が新型コロナに関し「対応を評価する日本の政治家」の名前を聞いたところ、第1位は大阪府知事の吉村洋文だった(昨年11~12月調査)。なお、人口当たりの新型コロナ死者数は大阪府がトップである。いい加減、目を覚まそう。現実を直視できなければ、国は滅びるだけだ。

適菜収 作家

近著に「日本人は豚になる」「ナショナリズムを理解できないバカ」など。著書40冊以上。購読者参加型メルマガ「適菜収のメールマガジン」も始動。詳細は適菜収のメールマガジン