2016年6月11日土曜日

安倍首相 参院選で“改憲隠し”作戦を展開! 経済政策もまやかし

 10日付で、安倍首相またぞろアベノミクス選挙』 選挙終われば戦争法発動・改憲 国民だましの手法」とするしんぶん赤旗の記事を紹介しました。要するに、これまでは選挙中は経済政策を強調し、その結果多数を得ると、本来の政治的目的である秘密保護法の制定、戦争法の制定に邁進したというものでした。
 この安倍首相のパターンは見え透いたものなので、朝日新聞などもさり気なく(=批判的でなく)記事にしていますが、ここに紹介するLITERAの記事はさらに突っ込んで、「どこからどう見ても、今回の参院選は憲法改正』へのステップなのだ」ということを論証しています。まさに表の顔と実際の思いは180度違っているというわけです。
 
 それとは別に、安倍首相が強調する「経済政策」ですが、「そりゃおかしいぜ第三章」氏は、「いつまで経っても道半ばのアベノミクス」だとして、アベノミクスは何の実効も伴わず、ただ異次元の金融緩和政策で株主と金満家が儲けただけの話であると述べています。また首相は盛んに「雇用状況」が改善されたと強調するものの、それは非正規雇用者を増やしただけで団塊世代の大量の引退による労働人口の減少に由来したものに過ぎないと断じ、嘘で固めたアベノミクスは中止しなければならないと述べています。
 ブログには沢山漫画やグラフが載っていますが、それらは省略しました。ご覧になりたい方は下記にアクセス願います。  http://blog.goo.ne.jp/okai1179/e/47870e041623851617970410dc0bb6ce
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安倍首相の遊説でもごまかし…自民党が参院選で“改憲隠し”作戦を展開!
安保法制の時と同じ詐欺的手口
LITERA 2016年6月9日
 「アベノミクスはまだ道半ばだ。ギアをアップして、エンジンをフル回転させる必要がある」
 「ロケットが成層圏を脱するには、スピードが必要。我々もそのスピードを獲得して、成層圏から脱出するよう、力強い速度を得ていきたい」
 昨日、山梨県のJR甲府駅前を皮切りにして本格的に遊説をスタートさせた安倍首相。もちろん、街頭演説でしつこくアピールしたのは、絵空事の“アベノミクスの効果”。そして冒頭のように、この国にはまるでアベノミクスしか道が残されていないかのごとく観衆を煽ったという。
 
 エンジンだのロケットだのと喩えだけは威勢がいいが、肝心の中身は相変わらずスカスカだ。今月3日に発表した自民党の参院選選挙公約でも〈あらゆる政策を総動員して、戦後最大のGDP600兆円経済を目指します〉とぶち上げたが、〈赤字国債に頼ることなく安定財源を確保〉などと記載しながらも一体どうやって財源を確保するのかという肝心な部分は書かれていない
 消費税の増税延期にはじまり、安倍首相はこうして経済政策を選挙の争点にしようと躍起だが、その一方で隅に追いやっているのが「憲法改正」問題だ。
 現に、自民党の選挙公約のパンフレットでは、「経済再生」や「女性活躍」、「地方再生」などは独立して項目を立て、ものによっては何百行も費やして政策を並べているが、「憲法改正」は項目も立てず、触れているのはなんといちばん最後、たったの10行だ。
 しかも、その内容は、〈衆議院・参議院の憲法審査会における議論を進め、各党との連携を図り、国民の合意形成に努め、憲法改正を目指します〉というもの。2014年12月に行われた衆院選では〈憲法改正原案を国会に提出し、国民投票を実施〉と言及していたが、すっかりパワーダウンしている。
 
 だが、安倍首相が憲法改正に興味を失ったというわけでは、当然ながら決してない。というよりも、今回の参院選の争点は、経済政策なんかではない。本丸は憲法改正なのだ。
 だいたい安倍首相は、前述した14年の総選挙が終わるなり、「憲法改正は自民党の悲願であり、立党以来の目標だ」「憲法改正の必要性を訴えていく」と矢も盾もたまらない様子で宣言。昨年、安保法制を強行採決した後も、早々に参院選で憲法改正を自民党の公約に掲げることを明言し、今年に入ってからも1月の年頭記者会見で「(憲法改正を)参院選でしっかりと訴えていく。国民的な議論を深めていきたい」と息巻いていた。
 これだけ“参院選の争点は憲法改正”と言わんばかりだったのに、いざ蓋を開けてみたら、この有り様。たしかに、先の総選挙でもアベノミクスを連呼して、安保法制などないもののように扱っていたことを考えると、これは安倍首相の“いつものパターン”だ。だが、悪名高い緊急事態条項をはじめ、人権さえおろそかにする改憲の中身が多くの人に知らされないまま憲法改正のための選挙を行う今回のやり方は、あまりに醜悪すぎる。
 
 そもそも、衆院憲法審査会は5月末の幹事長会談で“夏の参院選後に憲法改正の議論を再開させる”としたが、選挙後に改憲ありきで議論をするというのなら、安倍首相は参院選でははっきりと「憲法改正」を争点にするのは当然の道理。それをしないというのは国民を欺く行為でしかない。
 しかも、昨年、開かれた憲法審査会では、自民党推薦の長谷部恭男・早稲田大学教授を含む憲法学者3名が安保法制を「違憲」と断じたことで、自民党の佐藤勉国対委員長は「安保法案に影響のないやり方をしてほしい」などと言い、憲法審査会での審議は事実上ストップしてしまった。不都合な事態に陥ったことで審議をやめてしまう彼らが、はたして〈国民の合意形成に努め〉ることなどできるのだろうか。
 
 いま、忘れてはいけないのは、安倍首相は今年3月の国会で「(憲法改正を)私の在任中に成し遂げたいと考えている」と述べたことだ。その悲願を達成するためには、参院選でなんとしても改憲勢力を3分の2以上確保しなければならない。どこからどう見ても、今回の参院選の争点は「憲法改正」なのだ
 アベノミクス自体もまやかしの政策に過ぎないが、それがさも効果が出たように“偽装”して、肝心要の憲法改正を矮小化しようとする。そして大手マスコミは、アベノミクスを検証しようともしなければ、憲法改正が隠された狙いであることを追及しようともしない──。安倍首相が下手な猿芝居をつづけ、このまま参院選に雪崩れ込むようなことは、絶対にあってはならないはずだ。(水井多賀子)
 
 
いつまで経っても道半ばのアベノミクス
そりゃおかしいぜ第三章 2016年6月9日
北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料
の在り方、自然保護、日本の政治、世界の政治を問う
 安倍晋三の嘘を羅列するには本ブログではとてもじゃないが間に合わない。今度の参議院選挙で安倍晋三が持ち出した、今度の選挙の争点は経済政策であるというのである。嘘で固めたアベノミクスは中止しなければならない
 
 デフレ脱却はとうに終わっているはずであるが、一向にその兆しがない。雇用が上がったというが、非正規雇用者を増やしただけであって、国民にとって実感に乏しいものである。しかもその雇用が増えたのは団塊世代の大量の引退が背景にある。
 世界経済が行き詰っているので消費増税を先送りしたというのが最も大きな最近の嘘である。世界経済は堅調に推移している。特にG7各国は堅実に安定しているという共通認識である。そこに、リーマンショック直前と同じなどと、同調を求めたが誰も納得していない。議長国に対して大人の対応をしたが、帰国後は相当程度の低い経済分析と世界の笑いものになっている。上図の左は中国のものであるが、勢いよく飛び出してはみたが、ゴールはいつまでたっても先にあるということへの皮肉である。その通りの発言を安倍はしている。アベノミクスは道半ばというのであるが、まるで逃げ水を追いかけているようなものである。
 稲田朋美ウルトラ右翼に至っては、一層加速させなければならないと目もなくいうのである。彼らに破たんの認識が薄いのは、間違いなく富裕層に自らが身を置くためである。
 要するに安倍晋三の経済政策は、異次元の金融緩和政策で株主と金満家が動いたに過ぎない。実体を伴わない円安と株高ではるか彼方に逃げ水を見ただけである。いつまでたってもはるかかなたである。
 
 何よりも二の矢と称した財政出動は、不要な建造物や土木工事をばら撒いたに過ぎない。この財政投資は世界一に借金国となってしまった日本に負債をさらに背負わせることになった。下の表を見れば一目瞭然である。二位のギリシャとは規模が断然異なる。GDP比は250%にもなっている。財政出動を第二の矢として構えるアベノミクスは、さらにこれを悪化させることになる。
 下の戯画はまだこの馬には能力があって使えると思っているのかと、安倍晋三に問いかけている図であるが、世界中にこうした戯画が溢れている。知らないのは日本人だけというところか。
 日本が再生するために最も必要なことは、安倍晋三の経済政策を破たんしていることを万人に知らしめて、止めさせることである。