2016年6月29日水曜日

立憲主義「知らない」90%、9条改正反対60% 埼玉県民アンケート

 埼玉新聞社26に駅頭などで行ったアンケートで、「立憲主義」を「知らない」「よく分からない」が90「憲法は国民が守るルール」と答えた人が半数以上という衝撃の結果が得られました
 なお、戦争放棄をうたった9条の改正には「反対」が60で、「賛成」は14でした
 9条の改憲に「反対」理由は、「戦争をしないと宣言し守ってきた歴史が壊される」、「戦争に巻き込まれる恐れがある」との懸念目立ったということです
 「正当防衛も認められないのは困る」という意見もありました
 
 立憲主義に関する回答は非常に衝撃的ですが、アンケートの対象者数が50人と少数だったため、どの程度全体を代表しているのかという問題があります。
 いずれにしても立憲主義については「知る人ぞ知る」というか、これまで「国民は承知している」という前提で進められてきたのは問題であったようです。
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立憲主義「知らない」90%、9条改正反対60% 県民アンケート
埼玉新聞 2016年6月27日
 埼玉新聞社は26日、日本国憲法に関する県民アンケートをまとめた。「立憲主義」を知っているか聞いたところ「知らない」「よく分からない」が90%を占め、「知っている」の10%を大きく上回った。施行から69年が経過した現行憲法だが、立憲主義やその内容が、市民に十分に行き渡っていない現状を示した格好だ。戦争放棄をうたった9条の改正には、60%が「反対」と答え、「賛成」は14%にとどまった。
 
 アンケートは、埼玉県さいたま市内の駅頭などで50人を対象に実施。立憲主義を知っているか▽憲法は誰が守るルールだと考えているか▽憲法9条の改正に賛成か反対か▽「平和」とは何か―などを聞いた。
 
 「憲法は誰が守るルールか」の回答には、同市浦和区の無職男性(65)らが「権力者、政府に対する縛り」と回答する一方、「国民」との認識を示した回答が半数余りに上った。
 
 憲法改正に「反対」とした理由について、同市浦和区の女性会社員(34)は「核の被害を受けたのは日本だけ。戦争を繰り返したくないのは日本国民の全員が思っている」。同市桜区の大学生の女性(18)は「戦争をしないと宣言し守ってきた歴史が壊されるのは嫌だ」と回答するなど、「戦争に巻き込まれる恐れがある」との懸念を強調する声が目立った。
 
 9条改正に「賛成」の理由として、川越市の女性会社員(57)は「実情に合わせる必要がある」。さいたま市浦和区の主婦(68)は「日本だけでは危機に対応できない」とした。同市南区の無職女性(75)からは「日本は外国から弱いと思われている」との回答があった。
 9条改正の是非をめぐり「どちらとも言えない」にも22%が回答を寄せた。同市南区の女性会社員(39)は「正当防衛も認められないのは困る」。同市浦和区の男性会社員(37)は「改正すれば、それなりのメリットがあるのかもしれない。ただ、安全な今の社会にゆがみが生じては困る」とした。