2016年6月7日火曜日

政治変え戦争ストップ 茅ケ崎で九条の会大集会に1000人

東京新聞 2016年6月5日
 「政治を変えて戦争止めよう!」と題して、「9条かながわ大集会2016in湘南ちがさき」が四日、茅ケ崎市で開かれた。湘南地区などの九条の会でつくる実行委員会が主催し、約千人が参加した。実行委員長の井上紀子さんは安保法制が成立し、改憲路線にある現状に「今のままでは戦争で犠牲になられた方、これから生まれてくる子どもたちに顔向けできない」と述べ、参院選に向けて市民一人一人が行動する大切さを訴えた。
 
 ルポライターの鎌田慧さんが講演し「原発事故は誰も責任をとらず、原因も分かっていないのに再稼働するのは筋が通らない」と安倍政権の原子力政策を批判した。東大大学院の小森陽一教授は「戦争法は施行されていても、国民が憲法を掲げて使わせない状態にしている」と述べ、さらに廃止へ追い込む状況を作ることが「草の根運動の使命」と語った。
 
 講演に先立ち、自民党改憲草案や教科書問題、原発など個別のテーマで分科会も開催された。参院選の情勢分析では、武井由起子弁護士や元NHK報道チーフプロデューサーの飯田能生(よしき)さんが「勝手連の動きがポイント。市民が風を起こそう」「一票で何かが変わるという雰囲気を作り出すこと」と説いた。 (吉岡潤)