9日夜、東京で「政治と報道の自由を考える集会」が開かれ、毎日新聞特別編集委員の岸井成格さんが講演を行いました。
岸井さんは、「権力は必ず腐敗、時に暴走する。権力を監視しチェックすることがメディアの役割であり、ジャーナリズムの使命」などと話しました。
集会では最後に「権力の介入や攻撃に対して、すべてのメディアが連帯し跳ね返すことが大切」などするアピールを採択しました。
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政治と報道の自由考える集会「権力を監視しチェック」
NHK NEWS WEB 2016年6月9日
政治と報道の自由について考える集会が9日夜、東京で開かれ、参加したジャーナリストから「メディアは権力を監視し、暴走を防ぐことが使命だ」といった意見が相次ぎました。
弁護士などの団体が開いた集会には、主催者の発表でおよそ340人が集まり、毎日新聞特別編集委員の岸井成格さんが講演しました。
岸井さんは「戦後のメディアは戦争に加担した反省から、『権力は必ず腐敗し暴走する』ということを格言として引き継いできた。権力を監視し、暴走を防ぐことが使命である」と指摘しました。
また、集会では電波法に基づき電波の停止を命じる可能性に関する、高市総務大臣のことし2月の国会答弁について、「政治権力の側に自分たちの批判を許さないという空気が、当たり前のように広がっているのではないか」といった意見が出ていました。
集会では最後に、「政治権力が『政治的に公平』かどうかを判断することはあってはならない。権力の介入や攻撃に対して、すべてのメディアが連帯し、跳ね返すことが大切だ」などとするアピールを採択しました。