2019年3月21日木曜日

21- モンサントの除草剤、がん発生の「事実上の要因」と米で評決

 カリフォルニア州地裁は19日、喉に悪性リンパ腫を患った男性の訴えに対して、米農薬大手モンサントの除草剤「ラウンドアップ」 がんを発生させた「事実上の要因」との評決を下しまし連邦裁で最初の裁判ということです。
 
 モンサントの除草剤「ラウンドアップ」は、100円ショップで気軽に手に入れることができ農業関係者の間でも流通しています1
 
 ラウンドアップには専門家が長年発がん性を指摘しているグリホサートが含まれていますが、日本政府は何故か17年12月に、グリホサートの残留基準値を最大400倍も引き上げ、小麦の残留基準値も6倍に引き上げました。当然、パンや麺類その他多くの食品中のグリホサート濃度が上がることになります。2
 
 信じがたいことで、アメリカの言うことには何でも従う安倍政権の危険性がここにも表れています。
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モンサントの除草剤、がん発生の「事実上の要因」 米で陪審評決
AFPニュース 2019年3月20日
 米農薬大手モンサント(Monsanto)の除草剤「ラウンドアップ(Roundup)」を長年使用し、喉に悪性リンパ腫を患った男性がモンサント側を相手取って訴えていた裁判で、米カリフォルニア州地方裁判所の陪審は19日、ラウンドアップががんを発生させた「事実上の要因」だったとの評決を下した
 
 エドウィン・ハードマン(Edwin Hardeman)さん(70)は1980年から2012年にかけ、カリフォルニア州北部ソノマ(Sonoma)郡の自宅でラウンドアップを定期的に使用。その後、がんの一種である非ホジキンリンパ腫と診断された。
 ラウンドアップには環境保護運動家や専門家が長年発がん性を指摘しているグリホサートが含まれており、陪審はハードマンさんががんを発症した大きな要因がグリホサートだったのかどうかについて判断を求められていた。
 連邦裁でラウンドアップの発がん性について争われた裁判はこれが最初で、米国内では現在、同様の訴訟が数多く進められている。
 
 カリフォルニア州では昨年8月、末期がんと診断された男性ががん発症はラウンドアップが原因だと訴えていた裁判で、モンサント側に2億8900万ドル(約320億円)の賠償命令が出された。しかし、賠償額は後に7800万ドル(約87億円)に減額された