2020年2月22日土曜日

新型肺炎 国内での感染確認744人に

 厚労省や全国の自治体によると国内で感染が確認された人は、日本で感染した人や中国からの旅行者などが96人、チャーター機で帰国した人が14人で計110人、それにクルーズ船の乗客・乗員が634人合わせて744人となりました(NHK)

 国内感染者の増加を受け、政府は近く専門家会議を開き、基本的対処方針の具体的な内容を詰めます。厚労省幹部は「早めに対処していく必要がある」としており、国内発生早期から次の段階感染拡大期への移行も議論する見通し(毎日新聞)ということです

 なお、未感染として各国のチャーター機で帰国した人たちのうちで、帰国後に感染者と分かったケースが米国、豪州、イスラエル等で確認されています。

註 NHKの集計には22日に確認された熊本県男性1人が含まれているため、毎日新聞の集計よりその分が+1となっています。
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新型ウイルス 国内での感染確認744人(クルーズ船634人含む)
NHK NEWS WEB 2月22日 4時37分
厚生労働省や全国の自治体によりますと、22日これまでに熊本県で新たに男性1人の感染が確認されました。この男性は21日夜、感染が確認された熊本市の女性看護師と同居する50代の父親で、22日未明に感染が確認されました。
これで、国内で感染が確認された人は、日本で感染した人や中国からの旅行者などが96人、クルーズ船の乗客・乗員が634人、チャーター機で帰国した人が14人の、合わせて744人となります。

▽東京都が28人。

▽福岡県が2人。
▽和歌山県が12人。

▽熊本県が2人。
▽神奈川県が12人。

▽埼玉県が1人。
▽愛知県が11人。

▽石川県が1人。
▽北海道が8人。

▽三重県が1人。
▽千葉県が6人。

▽奈良県が1人。
▽沖縄県が3人。

▽大阪府が1人。
▽京都府が2人。


 ▽それに厚生労働省の職員や検疫官などが5人です。

厚生労働省によりますと、国内で感染が確認された人のうち、クルーズ船の乗客乗員を除いて、今月19日までに、合わせて22人が症状が改善するなどして退院したということです。


新型肺炎、国内発生100人超に 北海道や埼玉で新たな感染者 未就学児も
毎日新聞 2020年2月22日 00時23分
 各地で広がる新型コロナウイルス感染症で21日、北海道と埼玉県で初の10歳未満を含む計3人の小児の感染が確認された。2人が小学生、1人が未就学児で、いずれも重症化はしていない。ほかにも成人12人の感染が報告され、国内発生は109人、横浜港に停泊中のクルーズ船に乗船していた感染者を合わせると743人になる。政府は来週に基本的対処方針を取りまとめる予定で、段階を「国内発生早期」から「感染拡大期」に移行する時期を慎重に検討している。 

 小児の感染者は、北海道中富良野町の町立中富良野小に通う男児の兄弟と、埼玉県内の未就学児。 (中 略)
 道は公衆衛生上の必要性などを理由に学校名は公表したが、家族らに感染者がいるかどうかや、感染者との濃厚接触歴は「調査中」としている。 
 埼玉県で感染が確認された男児は6歳以下で、1月30日に中国湖北省武漢市から40代の父親とともに政府チャーター機で帰国。検査が陰性だったため2月1日から自宅待機していた。父親は10日に感染が確認され、20日に発熱した男児も21日の検査で陽性と判定された。県内の医療機関に入院している。県は、帰国後に発症した父親から感染した可能性が高いとみている。 (中 略)
 国内感染者の増加を受け、政府は近く専門家会議を開き、基本的対処方針の具体的な内容を詰める。厚生労働省幹部は「早めに対処していく必要がある」としており、国内発生早期から次の段階への移行も議論する見通しだ。【真貝恒平、畠山嵩、矢澤秀範】