新型コロナウイルスの国内の感染者は743人(21日現在)に達し、3人が亡くなりました。感染者も死者もこの先どこまで増えるのか分かりませんが、安倍政権がそれに対して具体的に何をしているのかが見えません。
日刊ゲンダイが、安倍首相がコロナ対策よりもグルメ三昧を優先している疑いがあると報じました。
安倍首相が「本部長」を務める「新型コロナウイルス感染症対策本部」は、1月30日以降2月18日まで土日を含めて計11回開いているのですが、会議時間は毎回10分程度で、安倍首相が冒頭に挨拶したらすぐにお開きになっているということです。それでは効果的なコロナ対策を話し合えるはずはありません。
要するに「国民に“やってる感”をアピールするのが目的」なので、小泉環境相、萩生田文科相、森法相が会議をさぼったのも「それが分かっているからだ」(政府関係者)ということです。
そんなに早く切り上げて何をするのかというと、ふぐ、中華、鉄板焼き … と高級料理を楽しんでいるというわけです。首相にとってはコロナの感染拡大防止よりも、黒川東京高検検事長の定年延長や、議員や各界の要人との会食の方が重要なのでしょう。
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安倍首相グルメ三昧 コロナ対策会議わずか10分のデタラメ
日刊ゲンダイ 2020/02/21
感染拡大が止まらない。とうとう新型コロナウイルスの国内の感染者は700人を突破し、3人が亡くなってしまった。安倍政権はまったく打つ手ナシ。日本は国難に直面しているのに無能無策をさらしている。ふざけているのは、コロナ対策よりも、グルメ三昧を優先している疑いがあることだ。
安倍政権が「新型コロナウイルス感染症対策本部」を設置したのは、1月30日。2月18日まで、土日を含めて計11回も開いている。安倍首相が「本部長」をつとめ、全閣僚が出席することになっている。小泉進次郎環境相が、地元の新年会に出席するために、政務官を代理出席させたのが、この「対策本部」だ。コロナ対策を話し合う最高機関の位置づけである。
ところが、なぜか大手メディアは伝えようとしないが、会議時間は毎回10分程度。安倍首相が冒頭に挨拶したら、すぐにお開きになっているのだ。わずか10分の会議では、どう考えても効果的なコロナ対策を話し合えるはずがない。政界関係者がこう言う。
「わずか10分間という意味のない対策会議を11回も開いているのは、安倍首相が挨拶するシーンをテレビカメラに撮らせるためです。要するに、国民に“やってる感”をアピールするのが目的です。小泉環境相、萩生田文科相、森法相が会議をさぼったのも、国民向けのパフォーマンスだと分かっているからです。“やってる感”を演出する、安倍首相のいつもの手口ですよ。本気でコロナ対策をやる気があるのか疑問です」
たった10分の無意味な会議には、さすがに批判が噴出しはじめている。とくに、2月14日の「対策会議」には、SNS上でも <会議にたったの8分間だけ出席。その後、3時間の会食 何をやってんだ> と批判が飛びかっている。さっさと会議を終わらせ、その足で帝国ホテルに向かい、日経新聞社長らと3時間も豪華ディナーを楽しんでいるからだ。
同日の「対策会議」は、注目されていた。前日に国内初の死者が出たからだ。なのに、いつも通り、“やってる感”のパフォーマンスで終わらせている。
コロナ対策そっちのけで高級料理に舌鼓
安倍首相の“グルメ優先”は、この日だけではない。「対策本部」の設置以降も、コロナ対策そっちのけで、ふぐ、中華、鉄板焼き……と高級料理を楽しんでいる(別表参照)。
政治評論家の森田実氏がこう言う。
「人命がかかっているのに、安倍首相には真剣さが感じられない。いつものように、うわべだけです。いま多くの日本人は、相手に迷惑をかけないように会合を控えている。なのに、美食三昧なのだから、どうかしています。もちろん、医療関係者と会食するのはいいですよ。しかし、会食相手は、メディアのトップや森喜朗元首相、自民党議員でしょう。精神を疑いますよ」
これでは感染は広がるばかりだ。