自殺に追い込まれた元財務省近畿財務局 上席財産管理官の赤木俊夫さん(享年54)の妻、赤木雅子さんが、第三者による公正な再調査を求めてキャンペーンサイトChange.orgで集めた署名は、10日午後1時すぎに目標の35万人を突破しました。日本発のキャンペーンとしては過去最多をはるかに上回る新記録だということです。
赤木さんと弁護団は、国会が閉会する前の15日、首相官邸を訪れ、安倍首相宛に提出することを決めました。弁護団は当初、裁判開始の1週間ほど前まで署名活動を続ける予定でしたが、裁判開始が遅れたことで先に国会が17日に閉会する見込みとなったため、15日に提出することにしたものです。
署名活動は、提出前日の14日午前0時まで続けられます。
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森友改ざん再調査求める署名35万人突破 15日に首相官邸に提出へ
大阪日日新聞 2020年6月11日
財務省近畿財務局の上席国有財産管理官、赤木俊夫さん(享年54)を自殺に追い込んだ、森友事件を巡る公文書の改ざん。この問題の真相解明を目指し、俊夫さんの妻、赤木雅子さんが第三者による公正な再調査を求めてキャンペーンサイトChange.org(チェンジ・ドット・オーグ)で署名活動を続けてきたところ、10日午後1時すぎに目標の35万人を突破した。日本発のキャンペーンとしては、過去最多をはるかに上回る新記録だという。
署名について赤木さんと弁護団は、国会が閉会する前の15日、首相官邸を訪れ、安倍首相宛に提出することを決めた。35万人の署名は段ボール2箱分ほどの量になるという。その後、衆議院第1議員会館で弁護団が記者会見する予定。麻生財務大臣と衆参両院議長にも後日、同じ署名のデータを収めたディスクを郵送するという。
赤木雅子さんが、改ざんを指示したと夫の手記で名指しされた佐川宣寿元財務省理財局長と国を相手に起こした裁判は、新型コロナウイルスの影響で開始が延期され、7月15日に始まることが決まっている。
当初の弁護団の方針では、裁判開始の1週間ほど前まで署名活動を続ける予定だった。しかし裁判開始が遅れたことで、先に国会が17日に閉会する見込みとなった。閉会すると国会議員にアピールすることが難しくなる。国会日程を勘案した上で15日の署名提出を決断した。
赤木雅子さんは、署名への賛同者が30万人を超えた時、「次の目標は、安倍首相の動画の『いいね』を超える35万人です」と述べている。これは、コロナの外出自粛を呼び掛けようとして“炎上”した安倍首相の動画について、記者会見で問われた菅官房長官が「『いいね』が過去最高の35万を超えた」と発言したことを意識している。
安倍首相の動画が35万を超える「いいね」を得たと言うのなら、それを上回る賛同を集めて再調査を求めよう、という決意表明だ。その目標をついに超えることができた。
赤木雅子さんは語る。
「署名にご協力いただき本当にありがとうございます。目標の35万人を超えることができました。皆さまのご支援に心から感謝しております。皆さんのお力をお借りして、夫の死の真相を解明する再調査を実現したいと願っています。署名活動はまだ続いております。どうか多くの方のお力で、安倍首相の『いいね』を超える署名を提出して、再調査を求めたいと思います」
(http://chng.it/yBNFhJG97G)