ほとんどの国民は民進党の代表選に関心など持っていないと思いますが、時事通信が調査した結果では前原氏が議員票では圧倒的に有利だということです。
長島昭久議員とならぶ超右翼の前原氏は、何よりも共産党との野党共闘を拒否し、憲法9条の「改正」を目指し、消費税率のアップを主張し、国民ファーストの会の実質的なリーダーである小池都知事とは十分に親和的です。
そんな人間が代表におさまれば、これまで曲りなりに進んできた野党共闘は完全に頓挫し、ようやく沈静しかけるかに見えた9条改憲も再燃しかねません。
それにそんな第二自民党のようなものができても国民の支持を得られるとは思えません。
代表戦は党独自のイベントなので他党は口出しができない事情にありますが、代表選がこんな状況にあることに改めて民進党のダメさ加減を実感します。
枝野氏の選挙活動を取り上げたNHKのニュースを併せて紹介します。
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議員票、前原氏リード 枝野氏は地方票に照準 民進代表選
時事通信 2017年8月17日
民進党代表選(21日告示、9月1日投開票)は、前原誠司元外相が衆参両院議員(144人)の6割弱の支持を固め、リードしている。
ただ、独自のポイント制の下で、国会議員票の割合は約3分の1にとどまる。枝野幸男元官房長官は態度未定の国会議員に加え、党員・サポーター、地方議員票の獲得に全力を挙げ、巻き返しを図る。
前原氏は16日、民進党を離党した細野豪志前代表代行と、除籍処分となった長島昭久元防衛副大臣がそれぞれ率いていた議員グループの合同会議に出席。会議に出席した約20人は、一致して前原氏を支援する考えを伝えた。前原氏は「細野氏、長島氏ともに非常に考え方も近い。また将来、一緒にやりたい」と応じた。同日は国会近くのホテルに選挙対策本部も設置した。
細野、長島両氏とも現執行部が進めた共産党との野党共闘路線を批判して党を離れた。前原氏は共産党との連携強化に否定的で、党内保守系の期待を集める要因となっている。既に約80人の国会議員の支持を取り付け、党内では「支持議員は最終的に100人を超える」との見方が出ている。
枝野氏に対しては、赤松広隆前衆院副議長ら旧社会党系グループ(約20人)のほか、岡田克也前代表や菅直人元首相らが支持を表明しているが、広がりを欠く。陣営関係者も「議員票は前原氏に負けている」と認める。
野田佳彦幹事長グループ(約10人)は16日夜、東京都内で対応を協議した。グループ内に枝野、前原両氏をそれぞれ推す議員がおり、事実上の自主投票となる方向だ。
合計856ポイントのうち、議員票への配分は288ポイント。党員・サポーターと地方議員は計440ポイントで過半数を占める。枝野氏陣営は17日に選対本部を発足させ、これら地方票への働き掛けを強める方針を確認する。
◇民進党代表選での各グループ動向
【前原誠司氏を支持】
前原氏グループ(約20人)、大畠章宏元経済産業相グループ(約15人)、細野豪志前代表代行グループ(約15人)、松野頼久元官房副長官グループ(約15人)、旧民社党系グループ(約10人)、長島昭久元防衛副大臣グループ(約5人)
【枝野幸男氏を支持】
旧社会党系グループ(約20人)
(注)複数グループ所属のケースあり。細野氏は離党、長島氏は除籍処分となったが、グループはそれぞれ両氏離脱後も存続。
民進 枝野氏が選挙対策本部 支持拡大に全力挙げる考え
NHK NEWS WEB 2017年8月17日
民進党の代表選挙への立候補を表明している枝野元官房長官は17日、国会近くに選挙対策本部を設け、「日本の政治の再生には自分が先頭に立つ必要がある」と述べ、支持の拡大に全力を挙げる考えを示しました。
民進党代表選挙への立候補を表明している枝野元官房長官は17日、国会近くに選挙対策本部を設け、本部長を務める長妻元厚生労働大臣や近藤副代表など5人の国会議員が出席して初会合を開きました。
会合は非公開で行われ、枝野氏は、「民進党のみならず、日本の政治の再生には自分が先頭に立つ必要がある」と述べ、支持の拡大に全力を挙げる考えを示しました。
このあと会合では、地方議員や党員・サポーターへの支持を広げるため陣営のメンバーが全国各地で協力を呼びかけるほか、ツイッターなどを積極的に活用して政策に理解を求めていくことなどを確認しました。
会合のあと長妻氏は記者団に対し、「枝野氏は幹事長として何人もの代表に仕え、失敗も成功もよく見てきている。党の立て直しや政策の優先順位などで違いを打ち出していきたい」と述べました。
民進党の代表選挙をめぐっては、立候補を表明している前原元外務大臣も16日に選挙対策本部を発足させるなど、来週21日の告示を前に事実上の選挙戦が始まっています。