2017年8月25日金曜日

25- 税務署員も悲鳴 佐川国税庁長官の罷免運動が拡大

 佐川宣寿財務省理財局長は、国会で森友学園問題を追及されたときひたすら国民と国会を愚弄する発言を繰り返して安倍首相を守り切りました。
 そうしたこともあって彼は7月に国税庁長官に栄転しましたが、いまだに恒例の記者会見を行うことが出来ません。国民から税金を徴収する部署のトップが、記者会見で「証拠書類はすべて破棄」したとか、「詳細な説明は控えさせていただく」などと発言したことを合理化すれば、スムーズな徴税活動などとても出来なくなるからです。
 先に国税庁長官の罷免と辞任を求める署名1万706が国税庁に提出されましたが、現役の税務署職員まで署名していて、税務署の現場では佐川長官への不満が強まっています
 税務調査が始まる9月以降現場での混乱はさらに拡大するということです国税庁の機能を保全するためにも佐川氏は国税庁長官を辞任すべきです。
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税務署員も悲鳴 佐川長官「罷免運動」拡大で10月辞任も
日刊ゲンダイ 2017年8月24日
 安倍首相を「森友疑惑」から守り、国税庁長官に栄転した佐川宣寿氏(59)の辞任を求める運動がどんどん拡大している。「森友学園」への国有地売却問題を追及している市民団体が21日、財務省と国税庁に国税庁長官の罷免と辞任を求める署名1万706筆を提出した。
 提出したのは東京大学の醍醐聰名誉教授を中心とする市民団体。佐川長官が財務省理財局長時代、国会答弁で売却をめぐる事実確認や記録提出を拒んだと批判している。

■現場からも不満噴出「仕事に障害」
 罷免要求運動に安倍政権が慌てているのは間違いない。現役の税務署職員まで署名しているからだ。メッセージには「私たちの仕事に佐川さんが障害になっている」と記載されていた。税務署の現場では佐川長官への不満が強まっているという。しかも、9月以降、現場の不満がさらに拡大するのは確実だ。

「徴税業務がスムーズにいかないのです。佐川長官は、国会で『確認することを控えさせていただく』とか、『短期間で自動的に消去されて復元できないようなシステムになってございます』と答弁し、森友疑惑の真相解明に協力せず、ウソの答弁までしている。国税庁長官になってからも、記者会見すらせず、納税者に向き合おうとしない。佐川長官がトップにいる限り、どうしても納税者の協力、理解が得られない。税務署は7月に人事異動があるため、異動後、本格的に税務調査が始まるのは9月からです。このままでは9月以降、税務署員が納税者から不満をぶつけられるのは確実。一日も早く辞めてもらわないと現場は大混乱になります」(税務署関係者)

 醍醐名誉教授が言う。
「国税庁の職員に佐川氏が記者会見を開かない理由を聞くと『諸般の事情』と言った。納税者が税務調査でそんなことを言って許されるはずがない。出世するにしても、他のポストならまだしも国税庁長官でしょ。税金は誰しも敏感です。日常の生活実感に根ざした大きな怒りが広がっています。署名を締め切った後も、続々と届いていて、ここ2日で645通が来ました」

 税務調査が本格的になる秋以降、納税者だけでなく税務署員からも「佐川ヤメロ」コールが爆発したら、早ければ10月にも辞任に追い込まれるのではないか。