核廃絶 あきらめず行動 ◇広島 若者ら国際フォーラム
読売新聞 2017年08月20日
世界の若者が平和について自分たちに何が出来るのかを考える「第2回ひろしまジュニア国際フォーラム」の報告会が19日、広島市中区の広島国際会議場で開かれた。参加者が、市民や若者が核兵器廃絶のため、あきらめずに行動していくことが重要だとする「広島宣言」を発表した。
フォーラムは、平和構築を担う人材育成のため、県が昨年から開催。今回は日本やアメリカ、中国など30か国・地域の高校生と留学生計83人が、17日から被爆者の証言を聞いたり、核廃絶や復興について討論を重ねたりした。
「広島宣言」では、核保有国が参加しないまま採択された核兵器禁止条約に実効性を持たせるため、市民や若者が、政治家への働きかけや、ソーシャルメディアでの意見発信などであきらめずに行動していく重要性を指摘した。
参加した広島市立基町高校2年北原拓真さん(17)は「いろんな文化、考え方にふれ、物事を多角的に見る視点を学べた。広島について聞かれたのに答えられないこともあった。平和についても、もっと学びたい」と話していた。