3日の安倍内閣の第3次内閣改造を受けてメディア各社が3日~4日に行った世論調査で、内閣支持率は軒並み上がりました。
毎日新聞は支持率35%で前回から9ポイント増、不支持率は47%で同9ポイント減、共同通信は支持率44・4%で8・6ポイント増、不支持は43・2%で9・9ポイント減、日経とテレビ東京は支持率42%で3ポイント増、不支持率は49%で3ポイント減、読売新聞は支持率42%で6ポイント増、不支持率は48%で4ポイント減でした。
確かに稲田朋美氏や山本幸三氏などの見たくもなく聞きたくもなかったメンバーは去りましたが、内閣の骨格は変わらなかったわけなので、安倍首相の低姿勢・・・「まるこ姫」によれば『かつて見た事がないような殊勝な態度、そして深々と頭を下げてお詫びをしていた」のが好感されたというのであれば国民も随分と寛容なものです。
「まるこ姫」は「支持率次第で改憲を出したり引っ込めたり、・・・」と題したブログで、内閣改造で森友・加計、日報問題が終わった訳ではないと指摘したうえで、「支持率が落ちると急に改憲案を引っ込め」、「今まで経済には見向きもしなかった人が、突如、経済最優先で政策を進めていくと言い出す」ご都合主義を痛烈に批判しました。
しかしその経済政策ですが、政府がやっていることはこの5年間に、日銀には300兆円超の国債を買い取らせ、国民の年金積立金からは50兆円超を株の買い支えに投入して株価の上昇を演出しただけで、国民の生活は日々貧しくなっているわけです。
「まるこ姫」は「まったく経済が回復したとも思えず、それでも選挙になると『経済再生』で騙されて自民党に投票する人が多くいる。 と思うと、有権者の方にも責任の多くはあると思ったリ。。。。」と述べています。
各社の世論調査の概要と「まるこ姫の独り言」を紹介します。(ブログ記事の太字や青字の協調部分は原文に拠っています)
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改造内閣支持率35% 不支持率は47% ― 毎日
毎日新聞 2017年8月4日
毎日新聞は3、4両日、内閣改造と自民党役員人事を受けて緊急の世論調査を実施した。安倍内閣の支持率は35%で7月の前回調査から9ポイント増。不支持率は47%で同9ポイント減だった。
今回の改造で安倍内閣への期待が変わったかどうかを尋ねたところ、「期待できない」が27%、「期待が高まった」が19%、「変わらない」が48%。支持率は上昇したものの、政権浮揚効果は限定的といえる。
調査はコンピューターで無作為に数字を組み合わせて作った電話番号に調査員が電話をかけるRDS法で実施。18歳以上のいる1656世帯から1010人の回答を得た。回答率は61%。
内閣支持率44%に上昇 8ポイント増、不支持と拮抗 ― 共同
東京新聞 2017年8月4日
共同通信社が3、4両日に実施した全国電話世論調査によると、安倍内閣の支持率は44・4%だった。前回7月の調査より8・6ポイント上昇した。不支持は9・9ポイント減の43・2%で、ほぼ拮抗した。今回の内閣改造、自民党役員人事を「評価する」との回答は45・5%で、「評価しない」は39・6%だった。
総務相に起用された野田聖子自民党元総務会長に「期待する」は61・6%で、「期待しない」は31・4%。外相に起用した河野太郎元行政改革担当相に「期待する」は55・6%、「期待しない」は34・8%だった。(共同)
内閣支持率42%、3ポイント上昇 本社世論調査 ― 日経
日本経済新聞 2017年8月4日
日本経済新聞社とテレビ東京による3~4日の緊急世論調査で、安倍内閣の支持率が42%となり7月下旬の前回調査から3ポイント上がった。不支持率は49%と3ポイント低下。内閣改造後の顔ぶれを「評価する」は42%と「評価しない」の36%を上回った。学校法人「加計学園」の獣医学部新設を巡る問題などで下落していた支持率が、改造を機に下げ止まった。
改造内閣の支持42%、不支持48% ― 読売
読売新聞 2017年8月4日
読売新聞社は、第3次安倍・第3次改造内閣が発足した3日から4日にかけて、緊急全国世論調査を実施した。
安倍内閣の支持率は42%で、第2次内閣発足以降で最低だった前回調査(7月7~9日)の36%から6ポイント上昇した。
支持率は、安全保障関連法成立直後の15年9月調査の41%とほぼ同水準。不支持率は48%(前回52%)に下がったが、なお不支持が支持を上回っている。不支持の理由で「首相が信頼できない」は54%となり、第2次内閣以降で最高だった前回の49%を上回った。
安倍首相が、麻生副総理兼財務相や菅官房長官といった内閣の骨格となる閣僚を留任させたことを「評価する」は49%で、「評価しない」の38%を上回った。野田総務相の起用を「評価する」は55%、河野外相の起用を「評価する」は53%、自民党の岸田政調会長の起用を「評価する」は53%で、いずれも半数を超えた。
今後、安倍内閣に優先して取り組んでほしい課題(複数回答)は、「景気や雇用」80%が最も多く、「社会保障」75%、「外交や安全保障」70%などが続いた。「憲法改正」は29%。
支持率次第で改憲を出したり引っ込めたり、
結局また経済最優先に逃げ込む
まるこ姫の独り言 2017年8月4日
安倍首相、組閣後の記者会見では、かつて見た事がないような殊勝な態度、そして深々と頭を下げてお詫びをしていたが、それで森友・加計、日報問題は、これで完全に終わったと思っているのだろうか。
本人の認識としてはそうだろうが、内閣を改造して表面をきれいに塗り替えても、疑惑は何も払しょくされておらず、まったく終わっていないから。。。
かえって中身は、ますます腐臭が漂っているのではないか。
安倍チャン、森友・加計。日報問題の解明指示ヨロシク!
大臣が替わっても、当事者呼ばないと意味ないから。。。
まずは、加計理事長と安倍妻昭恵さんね(笑)そして稲田。
マスメディアも、野田聖子や河野太郎の人物評ばかり前面に出して政権擁護に勤しんでいるようだが、国民側からしたら、その程度で安倍首相が心を入れ替えると言う事はないと思うが。。
で、支持率が低下したらあれだけ前のめりだった改憲についていきなりトーンダウン、秋の臨時国会に憲法改正案を提出と言っていたのが、「改憲日程こだわらず」と変化して来た。
そして、いつものように経済最優先と言い出す。
「仕事人」改造内閣発足 改憲「日程ありきでない」 秋の提示方針先送り
産経新聞 8/4(金) 7:55配信
安倍晋三首相は3日、内閣改造を行い、皇居での認証式を経て第3次安倍第3次改造内閣を発足させた。首相は同日夜、官邸で記者会見し、自身が表明した2020年の新憲法施行
について「スケジュールありきではない」と述べた。秋の臨時国会に自民党改憲案を提示する方針の先送りを示唆した形だ。
改造内閣は経済最優先で政策を推進していく。
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支持率が落ちると急に改憲案が引っ込む。
今まであれだけ、改憲に向かって遮二無二突き進むような態度だったのが、支持率急落と共に、「スケジュールありきではない」と変化している。
今まで、無理矢理のスケジュールありきだったよなぁ。。。
そして、今まで経済には見向きもしなかった人が、突如、経済最優先で政策を進めていくと言い出す。
困った時の、アベノミクスってやつか?(笑)
昨日の安倍総理の改造内閣での記者会見、「景気も回復し、企業の経営活動も活発になりつつあり雇用も安定、国民の生活も潤ってきていて、地方へも波及している」と言っていたがハア?だ。
いつの間に景気が回復したのか、地方への波及がいつ出て来たのか。。。
官僚の書いた作文を読むだけの人間だから、雇用が何百万人増えたとか、正規社員も増えたとか、毎度おなじみの寝言を言っているが、ほとんどの庶民にその実感はない。
安倍首相としては大企業と公務員だけは景気が良いのだろうけど、多くの庶民は実質賃金が年々目減りしているのが現状で。。。。
景気が上がっていないのは、日銀総裁が、2%の物価上昇目標の達成時期を6回も延期というのが良い証拠だろうに。
当座の間、改憲は無理だと言う事で、逃げ込む先は経済最優先だが、安倍政権になってからもうじき5年にもなろうとしているのに、まったく経済が回復したとも思えず、それでも選挙になると「経済再生」で騙されて自民党に投票する人が多くいる。
と思うと、有権者の方にも責任の多くはあると思ったリ。。。。