2014年以来、毎年8月のジュネーブ軍縮会議で核兵器廃絶を世界に訴えてきた日本の高校生平和大使の演説が、今年は行われないことになりました。
関係者は「日本政府が署名しないと明言する条約について、平和大使に演説で言及されることを懸念したのではないか」と述べています。
政府が、自分たちが取った行動に自信があるのであれば、高校生がどんな主張をしても構わないわけです。それを高校生平和大使の演説をやめさせたのは、国連の核兵器禁止条約に参加しない自分たちの行動に自信がないからに違いありません。情けない話です。
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国連の高校生平和大使演説を見送り!
政府が方針、核兵器禁止条約への言及を警戒か?
情報速報ドットコム 2017年8月19日
今月にスイス・ジュネーブの国連軍縮会議で日本の高校生平和大使による演説が予定されていましたが、日本政府は見送る方針を表明しました。
高校生平和大使の演説は毎年の恒例行事だっただけに、政府が見送りを決定したことについては様々な憶測が飛び交っています。
特に今回の高校生平和大使が国連の核兵器禁止条約に共感を示していたことが見送りの原因になった可能性があり、関係者は「日本政府が署名しないと明言する条約について演説で言及されることを懸念したのではないか」とコメントしました。
ちなみに、大使として任命された県立長崎北陽台高2年の溝上大喜さん(17)は出発前の記者会見で、「核兵器禁止条約が採択され、世界が核廃絶という目標に向かって歩みを進めている。私たちも精いっぱい、平和を訴える」などと発言しています。
高校生平和大使演説見送り 核禁止条約への言及懸念か
北海道新聞 08/19 06:47
【ジュネーブ共同】2014年以来、毎年8月にジュネーブ軍縮会議で核兵器廃絶を世界に訴えてきた日本の高校生平和大使の演説が、今年は見送られたことが18日、分かった。関係者が明らかにした。
平和大使たちは核兵器禁止条約への共感を示しており、関係者は「日本政府が署名しないと明言する条約について演説で言及されることを懸念したのではないか」と指摘した。
ジュネーブ軍縮会議日本政府代表部は「高校生平和大使の演説は毎年必ずやると決まっているわけではない。今年は軍縮会議の議事上、適当でないと判断した」と説明した。