民進党の細野氏が離党を表明しました。民進党分裂の始まりです。
9月の民進党代表戦で枝野氏と前原氏が争えば、どちらに決まっても民進党の分裂は避けられないと見られています。
そもそも自民党と変わらない憲法9条改憲を主張する人たちと、護憲を主張する人たちが同じ党内に共存していても何一ついいことはありません。そんな党が野党然として居座っていても、野党共闘を根本的に阻害するだけです。
これを皮切りに9月中には民進党の分裂を完成させて欲しいものです。
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細野氏「新党結成」 民進離党を伝達 数人が同調の構え
東京新聞 2017年8月4日
民進党の細野豪志元環境相は四日午前、自身のグループに所属する国会議員に対し「離党して新党をつくりたい」と述べ、離党の意向を伝達した。周辺議員は慰留を続ける考えだが、応じない見通し。午後のグループ会合で正式表明する。離党に踏み切れば、同党の議員数人が同調する構え。蓮舫代表の辞任表明を受けた二十一日告示の代表選を控え、党内の混乱が拡大する可能性がある。
関係者によると、細野氏は周囲に「新しい受け皿をつくりたい。いち早く離党しないと政界再編をリードできない」と述べた。代表選告示前の離党を目指しており、地域政党「都民ファーストの会」を事実上率いている小池百合子東京都知事との連携も探る。
細野氏は四日午前、国会内でグループ所属の榛葉賀津也(しんばかづや)参院国対委員長や中根康浩衆院議員と相次いで会談した。会談後、榛葉氏は記者団に「党の幹事長、代表代行という要職を務めた方だから、よくよく考えて行動すべきだ。仲間の意見を聞きながら、政治家だから最後は自分で判断すべきだ」と述べた。自身の現時点の離党については否定した。
午後の会合にはグループ所属の現職の国会議員らが出席する。細野氏が離党を表明した場合はグループの解散も検討する。
民進 細野氏「新たな政権政党作るため離党したい」
NHK NEWS WEB 2017年8月4日
民進党の細野・元環境大臣は東京都内で記者団に対し、新たな政権政党を作る決意で、離党して新党の結成を目指したいとしたうえで、地元の支持者らに説明し最終的に結論を出す考えを示しました。
民進党の細野・元環境大臣は、自民党に対する批判の受け皿を作る必要があるなどとして4日午後、東京都内でみずからを中心とするグループの議員と会合を開き、今後の対応をめぐって意見を交わしました。
このあと細野氏は記者団に対し「『もう一度、政権交代可能な2大政党制を作りたい』『その一翼を担う政党がどこなのか』ということについて考えに考えたうえで、党を出て新たな政権政党を作る決意で立ち上がりたいと考えている」と述べ、離党して新党の結成を目指したいという考えを明らかにしました。
そのうえで細野氏は「その決意をグループの皆さんに申し上げた。ただ地元の多くの皆さんに支えていただいているので、しっかり私の思いをお伝えしたうえで最終的に決断し、改めてお示ししたい」と述べました。
また細野氏は記者団から、東京都の小池知事が率いる都民ファーストの会と連携する可能性を尋ねられたのに対し「いろんな可能性を探っていきたい」と述べました。
細野氏は去年9月に行われた党の代表選挙で蓮舫代表を支援し、その後の役員人事で代表代行に就任しましたが、ことし4月、憲法改正に消極的な執行部とみずからの考えが異なるとして代表代行を辞任しました。
民進党は蓮舫代表の辞任表明を受けて後任を決める代表選挙を行うことにしており、これまでに枝野・元官房長官と前原・元外務大臣が立候補する意向を表明している中で、党の有力者が離党の意向を示す形となりました。
階議員「離党に同調する議員なし」
細野氏を中心とするグループの事務局長を務める民進党の階衆議院議員は記者団に対し、4日の会合にはおよそ10人の国会議員が出席し、細野氏とともに離党したいという意向を示した出席者はいなかったことを明らかにしました。
そのうえで階氏は「党が厳しい時だからこそ細野氏のような人に頑張ってほしかったし、それだけの能力があるので慰留に努めてきた。極めて残念だが、今後は細野氏が築いたグループの財産を前向きに生かせるようにしたい」と述べました。
小池知事「細野氏の動き 存じていない」
東京都の小池知事は記者会見で、民進党の細野元環境大臣が離党したいという考えを示したことについて「細野氏はこれまでいろいろ明確な発言をし、政治家として非常に練度を高めてきたと思う。民進党が今後どうなっていくかについては国政でチェックしてもらえばと思う。細野氏の動きは存じていない」と述べました。