2018年8月13日月曜日

「石破氏は勝てる」と本澤二郎氏

 10日、9月の党総裁選への立候補を表明した石破茂氏は、「正直、公正、石破茂」をキャッチフレーズにし、その心を
「政治の信頼回復が大事。政治が誠実、謙虚、正直に勇気を持って真実を語り、国民に納得と共感を寄せていただかなければ設計図を書き換えることができない」
と解きました。
 安倍首相によるウソと不正に塗れた5年余りの政治を皮肉ったものであるのは明らかです。
 
 こんな道徳の項目のようなものが争点になるとは … まるこ姫が、「『公正、正直、誠実』が問われる総裁選、ここまでレベルを下げた安倍首相」と嘆くわけです。
 
 また日刊ゲンダイ(11日付)は、
というタイトルの記事を掲げました。まことに恐るべき低レベルの総裁選になるわけです。
 
 元東京タイムズ・政治部長で政治評論家の本澤二郎氏が、10日付のブログ(「日本の風景」)で「石破は勝てる」として、いくつかの秘策を授けています。
 一読すると、その一つ一つが極めて有効な秘策であることは疑いを入れる余地がありません。(^○^)
 
 天木直人氏の「国民の怒りに火をつけた安倍首相のひとこと」も併せて紹介します。
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石破は勝てる

本澤二郎の「日本の風景」(3060) 2018年08月10日

<嘘はつきません・モリカケ捜査・原発ゼロ・消費税は上げません>
 自民党の総裁選のゴングが鳴った。公正な選挙が担保されると仮定すると、挑戦者の石破が勝つ。勝つための秘策がいくつもある。石破選対がまともなら、必ず勝てる。公約の第一は「私は嘘をつきません」、ついで「モリカケ事件を徹底究明します」、「危険でコストの高い原発をゼロにします」「消費税は上げません」で地方党員、来年の参院議員候補を全て味方にすることが出来る。石破は絶好の機会を手にした。自民党総裁は首相の座を約束されている。国民に向けた公約で、安倍・自公の日本会議を打倒することが出来る。
 
<「安倍は犯罪首相で、国民に嫌われている」もいい>
 安倍晋三を好きな日本人はほとんどいない。彼の昔を知る専門家では、よく言うことを聞いてくれるナベツネぐらいだろうが、もう彼の頭の回転は鈍って久しい。
 安倍の家庭教師をして、安倍の頭をポンポンたたいた警察官僚OBの平沢に限らない。この出来の悪い嘘つき人物は、役人の用意した原稿を棒読みしないと、周囲は安心できない。
 悪徳官僚にとって、安倍ほど好都合な政治屋はいない。
 
 軍事オタクと言われる石破に会ったことはないが、彼が砂防会館の田中事務所で、政策研究の勉強会の成果を文書にしている様子を、当時の田中事務所の人たちから聞いている。彼の父親が田中派に所属していた関係であろう。
 安倍は本を読めない。その点では、石破の方が活字と関係してきた点で、はるかに有能である。
 
 石破はいま、総裁選に飛び出して栄冠を手にした小泉純一郎のことを思い出しているだろう。「自民党をぶっ壊す」と破天荒な発言をしたことに、国民も党員も、国会議員も注目した。田中真紀子の支援で大勝利をつかんだ。
 
 今の安倍は、国民から嫌われている。石破には勝てる材料がそろっている。石破が小泉流の公約を掲げれば、安倍を打倒できる。それをやるかどうか、である。
 「原発ゼロ」「消費税ストップ」は、どんな政治指導者が出てきてもやらねばならない重要な課題である。日本沈没目前なのだから。

<「アベノミクスをご破算にします」もいい>
 日本の財政は、まことに厳しい。日本にエコノミストも財政家もいない証拠である。日本銀行が、証券会社のように,株博打業に堕落してしまっている。黒田は、悪人である。労働者の権利を奪った竹中レベルの悪党であろう。
 金融政策の失敗で、天地がひっくり返ってしまうような重大な事態に落ち込んでいる。年金基金さえ株ギャンブルに投入しているため、年金生活者はハラハラしながら、わずかな年金に怯えながら生活している。
 郵政資金と農協資金も、ハゲタカの餌にしているというのだから、日本人民は、奴隷レベル・従軍慰安婦レベルであろう。1980年代は、それでも経済大国と言われた日本である。
 新聞テレビがまともであれば、安倍の日本会議政権は1日も持たない。

<拉致を政略、隣国を脅威と煽った外交は「やめます」もいい>
 拉致被害者の多くは、もう亡くなってしまった。横田めぐみさんはいない。それを知っていて、外交の柱にして、脅威論をまくし立ててきた安倍・自公内閣の政略にも、ほどがある。知らぬは国民ばかり、でいいのか。
 プーチンのロシアは、北方領土の軍事基地化に突進している。ワシントンも東京も、偵察衛星で知っている。自衛隊は言うまでもなく承知しているが、口先の「抗議」でやり過ごしてきている。
 一体、何のための安倍のロシア訪問、経済援助であったのか。そう天然ガス利権のためだった。
 石破は「私は売国的外交はいたしません」と公約すれば勝てる。
 
<必殺剣は「憲法を守ります」で圧勝>
 日本国憲法は偉大である。安倍のような政治屋の台頭を想定して、憲法の改悪を許さない規定を明文化している。たとえ公明党の池田裏切り政党を抱き込んでも、それは不可能である。
 国民投票の過半数は、全有権者の過半数である。投票者の過半数では断じてない。「私は立憲主義を守ります。日本国憲法を守ります」と公約するのである。石破選対がまともなら、党員票でも議員票でも、安倍を圧倒することが出来る。なぜなら、それが日本国民の総意なのだから。
 安倍・日本会議を駆逐せよ、である。夢ではない!
 
2018年8月10日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)
 
 
国民の怒りに火をつけた安倍首相のひとこと
天木直人のブログ 2018年8月12日
 きょう8月12日の各紙が報じた。
 安倍首相はきのう8月11日、自民党山口県連が開いた集会に出席し、事実上の総裁選出馬宣言をしたと。
 そこで安倍首相は何と言ったか。
 6年前に総裁選に立候補した、あの時の志はみじんもかわっていない。
 そう言ったというのだ。
 
 自民党の、しかも自らの地元の集会でそういうのだから、何を言っても許されるのかもしれない。
 しかし、こんなことを国民の前で言ったなら、かつてのルーマニアのチャウシェスクがそうであったように、そして最近では韓国の朴槿恵大統領がそうであったように、国民の怒りが爆発してたちどころに処刑されるに違いない。
 6年間も長きにわたって総理をしながら、その間に、安倍首相はひとつでも国民のためになるような事をしたというのか。
 すべてに失敗し、それを嘘でごまかし続け、しかも最後は権力を私物化した事がばれても居直った。
 本来はそれだけでも、どの面下げて総裁選に出られるのか、という話しなのに、さらにまた3年やるという。
 
 国民は自民党の集会で発せられた安倍首相の言葉などほとんど関心がなく、だから気づかないだろうが、もしメディアがこの安倍首相の言葉を繰り返し、大きく報じれば、さすがのおとなしい日本国民も、この野郎、ふざけんな!と言う事になるだろう。
 いや、そうしならなければいけない。
 おとなしい日本国民は処刑という行動には出ない。
 しかし、支持率を下げればいいのだ。
 メディアは安倍3選後に必ず世論調査行い、それを発表する。
 そこで支持率が下げれば、安倍首相は終わる。
 ただでさえ3選の後は、安倍首相は行き詰る一方だと言われてる。
 その上に支持率が下がれば、安倍首相は任期を全うできないまま辞任に追い込まれるだろう。
 ここで国民が怒らなければ、怒る時はない。
 そう思わせる安倍首相のひとことである(了)