2018年10月2日火曜日

沖縄での惨敗は 安倍政権の終わりの始まり

 沖縄県知事選で、自公推薦の佐喜眞氏が約8万票も差をつけられて惨敗したのは、驕れる安倍政権への痛烈な一撃となりました。
 2月の名護市長選では、自・公は徹底した期日前投票への「駆り出し」を行って稲嶺前市長を落としました。全投票者の実に58%が期日前投票分であったということです。
 その勢いを借りて6月の新潟県知事選でも徹底した業者への締め付けと事前投票で辛勝した自・公は、沖縄知事選ではさらに万全を期しました。
 
 本土から創価学会員約5000人を動員して期日前投票を徹底させ、自民党も業界団体を徹底的に締め上げ、期日前投票にどれだけ駆り出したかを確認するために「期日前実績調査票」を提出させたということです。聞きしに勝るひどさです。
 そこまでしての惨敗なのでショックは大きいことでしょうが、その種の小手先ではもはやどうにもならない程 安倍政権への不信が募っていたということです。
 
 ネトウヨ・ネトサポたちによる玉城デニー氏へのバッシングも尋常ではなかったということですが、それも沖縄県民の良識の前には功を奏しませんでした。
 何を血迷ったのか、佐喜眞陣営はネトウヨに足を引っ張られたかもしれない意味不明のことを口にしているということです。もしそうなら正に自業自得です(まるこ姫)。
 
 日刊ゲンダイと「まるこ姫の独り言」を紹介します。
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何でもアリで臨んだ沖縄で惨敗…安倍政権の終わりの始まり
日刊ゲンダイ 2018年10月1日
 驕れる安倍政権に痛烈な一撃だ。事実上の一騎打ちとなった沖縄県知事選。数千票差で決する大接戦とみられていたのが、フタを開けてみれば、約8万票も差をつけられての惨敗だった。組織をフル稼働させ、万全の態勢で臨んだ自公は、まさかの敗北に真っ青になっている
 
■上から目線のゴリ押しはもう通用しない
 9月30日投開票された沖縄県知事選は、「オール沖縄」が支援した玉城デニー前衆院議員(58)が、自民・公明・維新・希望推薦の佐喜真淳前宜野湾市長(54)を大差で破って初当選した。一部メディアでは午後8時の投票終了と当時に「当確」が出る圧勝だった。沖縄知事選の過去最多得票数を記録した。
 自民党総裁3選を決めたばかりの安倍首相にとって、このダメージは計り知れない。
 
 何しろ自公両党は党幹部が沖縄に常駐し、所属議員や秘書、カネをかつてない規模で投入する総力戦を展開。
 自民党は二階幹事長や菅官房長官、客寄せパンダの小泉進次郎筆頭副幹事長らが何度も沖縄入りするなど、国政選挙を上回る力の入れようだった。これで負けたら目も当てられない。
「安倍首相を看板にして来年春の統一地方選、夏の参院選を戦えるのかという話になってくる。求心力の低下は避けられません」(自民党関係者)
 それにしても、異様な選挙戦だった。台風の直撃もあって、期日前投票が有権者の35%を超えたのも異例だが、佐喜真陣営は米軍基地の辺野古移設という最大の争点を隠蔽。カネと物量で圧倒し、業界団体に「期日前実績調査票」を提出させるなど、徹底的に締め付けた。テレビでは自民党のCMがバンバン流れ、ネット上には玉城氏に対する中傷デマが飛び交った
 
 現地で選挙取材を続けたジャーナリストの横田一氏が言う。 
「玉城陣営は『アリがゾウに挑むようなもの』と言っていたほどで、カネも人員も宣伝量も圧倒的な差がありましたが、最後は沖縄の良識が勝ったのだと思う。辺野古移設をゴリ押しする安倍政権の意を受けた佐喜真陣営は、選挙戦では辺野古のヘの字も言わない二枚舌で、携帯電話料金の値下げや公共事業費アップなどカネの話ばかりしていた。札びらで顔をはたくようなものですが、知事に携帯代を下げる権限はないから偽札なのです。あまりに沖縄県民をバカにしている。経歴から日本会議との関係を消したり、デマを拡散したりと、勝つためならルールも無視する汚いやり方には、与党支持者からも反発の声が上がっていました。本土の安倍政権にウチナーンチュが怒りの声を示したわけで、草の根の勝利です」
 
■問われたのは体質そのもの
 玉城氏は無党派層の7割から支持を得たほか、自民、公明支持層の2割程度も玉城氏に流れたとみられる。中央の意向を押し付ける強権的なやり方が嫌われたのだ。
 争点を隠し、勝つためならデマも利用し、「こっち側につかなければ干す」と脅しをかける。団体を締め付け、バラマキで懐柔する。もう、こういう傲慢なやり方は通用しないということだ。総裁選で安倍首相を圧勝させるため、上から締め付けたことが反発を招いて、地方票が伸び悩んだのと構図は同じである。
 
総裁選の地方票で党員から見放されたのに続き、沖縄の有権者からも『NO』が突き付けられた。これは深刻な痛手ですよ。問われたのは、民意を無視して基地移設を押し進める安倍政権の体質そのものだからです。知事選の結果は、数の力を背景に、権力を振りかざして少数派を黙らせる安倍1強政治に対する不信任といっていい。これでも謙虚にならず、内閣改造でオトモダチ重用人事を断行するようなら、国民世論が黙っていない。政権の“終わりの始まり”がハッキリ見えてきました」(政治評論家・野上忠興氏)
 沖縄県知事選での惨敗は、安倍政権ご臨終の一里塚だ。
 
 

玉城デニー沖縄の星誕生

一方の佐喜眞陣営はネトウヨに足を引っ張られたと

まるこ姫の独り言 2018年10月1日
初めに、玉木デニーが勝利して本当に良かった!
政府の物量作戦や組織力、そして言われなきデマ攻撃とありとあらゆる攻撃を仕掛けられて、又政権与党側の候補者が勝利するのではないかと思っていたが、蓋を開けたら玉木デニーの大勝利!、本当に感激した。
沖縄県民の方たちの覚悟を見せてもらって、これからの選挙がとても心強くなった。
 
さて、ここからはネトウヨは百害あって一利なしのお話。
一生懸命、玉木デニーが知事になったら中国に乗っ取られると陰謀論を振りかざして玉木デニーの落選運動に躍起になって来たネトウヨさんたち。
あれだけ一生懸命、佐喜眞をアシストして来たのに、結果は台風直撃にもかかわらず、投票率は63・24%で、前回の64・13%とほとんど変わっていない。
 
しかも得票は39万6632票にも上り、1998年に稲嶺氏が獲得した過去最多の37万4833票をも上回った。
おまけに自公が推す佐喜眞に8万票超の大差を付けた。。。
投票日に勢力の強い台風通過にもかかわらず、玉城デニーに思いを託した県民の熱い思いが伝わるようだ。
 
結果、精いっぱい玉城デニーを陥れたつもりのネトウヨ・ネトサポたちの神通力は、沖縄県民の良識にはまったく届かなかった。
それどころか、佐喜眞陣営はネトウヨに足を引っ張られたかもしれないとまで言っている。
 
           10/1(月) 5:30 古谷経衡 | 文筆家/著述家 
>争点にすらならない「中国沖縄侵略説」
>少し考えれば常識で分かるデマである。沖縄の有権者は、こういったデマを一蹴した。
>沖縄保守の静かな憤慨
>連中、星条旗と日章旗を一緒に掲げて中国の侵略がどうのこうのと・・・。正直、やめて欲しかった。勘弁して欲しかった。
冗談じゃないよ
 
今まで散々ネトウヨ・ネトサポを利用して来て、デマ攻撃をかけて散々嫌がらせをしてきた政権与党だが、今回は、その悪意も実らなかった。
かえって佐喜眞への票が伸びず、完全なる敗北に終わってしまい、自分たちの首を絞める結果に。。。。。
自業自得と言う事だ。

今回の沖縄の方の民意を見ていると、ネトウヨのようなデマや悪意がいつまでものさばり続けられるとはいかない事も分かった。
惑わされない方も大勢いる。
もちろん、沖縄の方の覚悟が本土の人間とは全然違っていたということになるが。
 
と言う事で、今回の結果を踏まえて、ネトウヨ・ネトサポさんたち、次の選挙も頑張ってください(笑)