講師の女性弁護士も一児の母親なのですが、もうすぐ2人目ができるという体を押して参加したということです。
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11人のママが子ども抱え憲法学ぶ 安保法案など弁護士が講師
東京新聞 2015年9月16日
横須賀市などで乳幼児を子育て中の母親たちが十五日、弁護士を招いて憲法や集団的自衛権、安保法案について学ぶ憲法カフェを同市長沢の北下浦コミュニティセンターで開いた。十一人が乳児を抱きかかえたり、幼児をあやしたりしながら、話を聞き、それぞれの思いを述べ合った。
講師の弁護士松田恵理子さん(37)も四歳児の母親で、現在臨月の体を押して、学びたいという母親たちの要望に応えた。○×で答える憲法クイズや憲法の成り立ちについての紙芝居で話しを分かりやすく始めた。
松田さんは冒頭、大臣や国会議員などの公務員は憲法を擁護する義務を負うとする九九条を紹介。憲法は国民が守るものではなく、政府が守るものだと話すと、母親たちからは「守らなければならない政府が違憲の法案を通してしまったら、政府はなんでもできてしまう」と声が上がった。
さらに、政府が憲法の解釈を変えて閣議決定で集団的自衛権行使を認めたことは、政府を憲法で縛る立憲主義に反することや、集団的自衛権と個別的自衛権の違いなどについて解説した。
母親たちは「武器を持っての抑止より、人間は言葉を持っているのだから外交・対話により平和を守るべきだ」、「憲法九条の下でも日本が攻められた場合、個別的自衛権が認められているのであれば、それで十分だ」、「安保法案は外国の脅威からの抑止力になると言われて、反論できなかった。自分の思いを伝えるには、自分が知ることが大事だと分かった」などの思いを口々に話した。
松田さんは最後に「知らないことが一番怖いこと。政治に無関心でいられても、消費税が10%になるように政治に無関係ではいられない。子どもの健康を願って健診や予防接種に行くように、憲法のことも知って考えてほしい」と訴えた。 (加藤寛太)
紙芝居を手にする松田恵理子弁護士を囲んで憲法や安保法案について学んだ母親たち=横須賀市で