2015年9月28日月曜日

26日も各地で安保法制廃止のパレードや呼びかけ

 26日、川崎市のJR南武線武蔵溝ノ口駅前で憲法を学び始めた母親たちと憲法学者たち6人がリレートーク集会を行い、安全保障関連法への反対を訴えまし
 
 さいたま市では安全保障関連法に抗議するデモ行進が行われ、女性を中心に約750人が赤色Tシャツやスカーフなどを身にまとい参加しました。
 「戦争ゆるさない女性のレッドアクション実行委員会」が主催しました
 
 また熊本市では同じ日、「安保法制に反対するパパママの会」主催パレードが繁華街で行われ子どもや親ら約40人が参加しまし
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「憲法ないがしろにした」 母親と学者がリレートークで訴え
東京新聞 2015年9月27日
 「憲法をないがしろにした」-。日中は人の流れが途絶えることのない川崎市高津区のJR南武線武蔵溝ノ口駅前で二十六日、少しずつ憲法を学び始めた母親たちと、憲法学者が、安全保障関連法に同じ思いを口にした。二十一日の国際平和デーの記念も兼ねたリレートーク集会で、六人が反対意見を表明した。 (山本哲正)
 
 参加した母親たちは「安保関連法に反対するママの会」に会員制交流サイト(SNS)でつながった人々。「つい最近まで政治について何かしようとしたことはなかった」と口をそろえる。
 弁護士を先生役に基礎から学べる講座「憲法カフェ」に参加して、憲法は国民ではなく政府・権力を縛るものだと知った立場からは「安保法は大変なことと思った」という麻生区の五歳女児の母親(36)。「次に基本的人権や個人の尊重が侵害されて初めて『大変だ』と気付くのでは遅い」と語り、「憲法は、電気や水道のように生活に大きく影響し、普段意識しないが重要なもの。少しでも学んでみませんか」と呼び掛けた。
 大学生の一人息子(20)を思い浮かべマイクを握った同区の杉山敦子さんは、実際にウクライナで昨年復活したという徴兵制であれ、家計や就労事情から志願せざるを得なくなる経済的徴兵制であれ「日常の中に戦争が少しずつでも入り込み、幅を利かすことが不安だ」と訴えた。
 聖学院大の石川裕一郎教授(憲法学)は、「泥棒が自分たちを罰する法を緩めてはいけないのと同じく、政府は自分たちを縛る憲法を緩める解釈をしてはいけない」と力説。安保法についても「米英仏独の新聞雑誌が『戦後初めて日本の部隊が海外の紛争に派遣されうる』などと報道。これが法の中身を端的に示している」と批判した。
 母親たちと学者を引き合わせるのに一役買った、地元・高津区の武井由起子弁護士も登壇。大手商社で海外を渡り歩いた経験から、現在も国外で暮らす人やその経験者らに呼び掛けて「国外からの反対の声を届けるプラットホームに」と八月末に「OVERSEAs(オーバーシーズ)」を結成したことに触れ、「一週間で千二百人の賛同が集まった。海外で米国と一緒に武力行使をし、一味とみられることで、今までのように安心して暮らせないと心配している」と紹介し、旅行や仕事で自分や家族が海外に接点を持つ可能性がある人々に「困るのは私たち市民だと、ぜひ知ってほしい」と語りかけた。
  
 
安保法成立) 女性ら750人がデモ行進 反対意見を「今は言える」
 埼玉新聞2015年9月26日 
 参院で成立した安全保障関連法に抗議するデモ行進が26日、さいたま市浦和区内で行われ、女性を中心に約750人(主催者発表)が「強行採決は許さない」などと声を上げた。
 
 デモは「戦争ゆるさない女性のレッドアクション実行委員会」が主催。安保関連法に関する抗議デモは今回が4回目。
 参加者たちは午後0時半すぎに県庁前を出発。赤色Tシャツやスカーフなどを身にまとい、「戦争NO!」「9条守れ」などと書かれたカードを掲げて行進した。
 
 その中で一行は「憲法違反の法律いらない」「武力で平和はつくれない」などと訴え。JR浦和駅まで練り歩き、安保関連法に反対する姿勢を示した。
 発起人の一人の加藤ユリさん(68)は「反対している人がいるにもかかわらず、憲法違反の法案が成立してしまった。これからは廃止させるために頑張りたい」と意気込んだ。
 参加した越谷市の会社員戸村睦子さん(60)は「かつては反対意見さえ言えない時代もあったが、今は言える。声を上げていきたい」と力を込める。戸田市の会社員花井友里さん(32)は「国民の多くが反対しているにもかかわらず、混乱の中で可決された。議員の中の多数であって、国民の多数ではない。国民の声に耳を傾けてほしい」と憤った。
 


 
安保関連法に反対し、声を上げるデモの参加者たち=26日午後、さいたま市浦和区