2015年9月5日土曜日

野党6党、安保成立阻止で一致

 政府・与党は参院特別委審議で安全保障法案の問題点が次々と明らかになっているなかで、法案の採決14日の週とする方向で調整を進めているということです。
 
 国民の多くが反対し、憲法の専門家たちが違憲であるとする法案をなぜ強引に成立させようとするのでしょうか。それは世界に冠たる戦争国家アメリカに要求されるがままに、いつでも後方支援などができるようにしておこうという「アメリカ追従」しか彼等の念頭にないからでしょう。愚かというしかありません。
 この一連の暴走によって逆に彼等が党是としている9条改憲の目が完全になくなった、という自覚も持っていないようです。
 
 民主、維新、共産、社民、生活、元気にする会の6野党は4日、党首会談を開き法案の成立を阻止する方針で一致しました。
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野党6党、安保成立阻止で一致 党首会談、無所属クも賛同
東京新聞 2015年9月4日
 民主、維新、共産、社民、生活、日本を元気にする会の6野党は4日、党首会談を国会内で開き、参院で審議中の安全保障関連法案の成立を阻止する方針で一致した。幅広い野党結集を図るため、参加を呼び掛けられた参院会派の無所属クラブも賛同した。具体的な対処方針を協議するため、来週中に再度協議することも確認した。
 
 民主党の岡田克也代表は会談後、記者団に「内閣不信任決議案や問責決議案の扱いに関する議論は出たが、現時点で決めることではない」と述べた。
 与党は参院平和安全法制特別委員会で審議している安保法案の採決に関し、14日の週とする方向で調整を進めている。(共同)
 
 
野党6党首ら「強引な採決認められず」
NHK NEWS WEB 2015年9月4日 
民主党など野党6党の党首らが会談し、与党側が参議院で審議が行われている安全保障関連法案の、今月半ばの採決を目指していることについて、強引な採決は認められないとして、連携して対応していくことを確認しました。
 
国会内で行われた会談には、民主党、維新の党、共産党、社民党、生活の党と山本太郎となかまたち、日本を元気にする会の野党6党の党首と、参議院の会派の「無所属クラブ」の代表が出席し、今の国会の最大の焦点となっている安全保障関連法案の審議を巡って意見を交わしました。
この中で出席者からは、与党側が参議院の特別委員会での公聴会の開催に向けた調整を急ぐなど、今月半ばの採決を目指していることについて、「審議は不十分であり、採決は認めらない」という批判や、「内閣不信任決議案の提出も検討すべきだ」といった意見が出されました。そして、強引な採決は認められないとして、野党間で連携して対応していくことを確認するとともに、来週、再度党首会談を開いて、具体的な対応を協議することになりました。
会談のあと、民主党の岡田代表は記者団に対し、「野党が多くまとまればそれだけ力が強くなる。あらゆる手段を使って、成立を阻止する必要がある」と述べました。また、維新の党の松野代表は記者会見で、「与党が強行採決するならば、内閣の不信任に値することは共通認識だ」と述べました。