10日のBLOGOSに、「安倍氏をナチスに例えた民主党枝野幹事長」とする、猪野 亨氏の記事が載りました。
猪野 亨氏は弁護士で、自らも「弁護士 猪野 亨のブログ」を精力的に書いておられます。
記事のなかで、「8日の特別委で行われた参考人陳述での伊藤真さん(日弁連憲法問題対策本部副本部長)のお話がとてもわかりやすい」と述べています。
動画は16分30秒程度のものなのでどうぞご覧になってください。
なお文中の「太字」は原文に従ったものです。
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安倍氏をナチスに例えた民主党枝野幹事長
憲法を壊して民主主義とは滑稽なのだ
猪野 亨BLOGOS 2015年09月10日
安倍自民党と公明党は、とにかく16日には戦争法案を強行採決しようとしています。
これは民主主義の当然の帰結だ、なんて言っているようではナチスの思想と全く同じです。
民主党の枝野幹事長がナチスになぞらえました。
【静岡】「安保法案は法の支配や立憲主義を破壊し無視しようとしている」
枝野幹事長
「安倍総理は民主的に選ばれているからいいのだと開き直っているが、あのナチスドイツのヒットラーも民主的な手続きで権力を握り、その後憲法を無視して独裁がつくられていった。権力者は憲法に従って権力を使わなければいけないというのは、このナチスドイツの反省からも近代国家にとっては民主主義と並ぶ当然の前提だ。」
憲法の枠をぶっ壊してしてしまって、自分たちのやっていることは民主主義だとは滑稽なのです。
憲法の枠内で収まらないのであれば憲法改正手続を行うのが筋であり、議会内多数派だから何を決めてもいいでは、もはや全体主義、ファシズムです。
9月8日に行われた参考人質疑での伊藤真さん(日弁連憲法問題対策本部副本部長)のお話がとてもわかりやすいものです。
(16分34秒の動画です)
「民主主義の下では多数決によって物事が決定します、しかし少数意見・反対意見を十分に聞き、「審議を尽くした」といえる審議・討論の過程こそが、多数決の結果の正当性を担保するものであります。
十分に審議を尽くすことで問題点を明確にし、それを国民に示すことで、次の選挙の際の「国民の判断材料」を提供するわけであります。「十分な議論も尽くさずに、次の選挙で審判を受ければ良い。」などという考えは、民主主義を全く理解していないものだと考えます。」
審議の過程で多くの、そして重大な問題点が指摘されているにも関わらず、多くの国民がこの戦争法案に納得がいかない、理解できないとされている中で、敢えて採決を強行するのは、国民の代表者たる国会議員がすべきでないことは当然のことです。
当選したら白紙委任を受けたことになるのですか。
橋下徹大阪市長はそのように豪語していましたが、自民党議員、公明党議員もそのように「白紙委任を受けたんだ!」と言うのですか。
自分が衆議院選挙のとき、参議院選挙のとき、何を公約とし、選挙区の有権者に訴えたのか、その中に戦争法案について全く訴えていなかったにも関わらず、そのようなことは全く知らん顔でこの戦争法案に賛成するなど、議員としてでなく、人としても失格です。
このような戦争法案について白紙委任などという考え方が通用するのであれば、ナチスの全権委任法の発想と全く同じではありませんか。
憲法にも拘束されません、どんな法律を作るのも自由です!
「全権委任法」の正式名称は、「民族および国家の危難を除去するための法律」ですが、今の安倍自民党がやっていることは、まさにこの法律の名称通りのことです。
情勢が変わった、中国や北朝鮮が脅威だ、そして、「国家存立の危機」なる用語を持ち出し、この戦争法案を正当化しようとしているのですが、憲法無視の政治の恐ろしさを歴史から学ぶこともない、劣化した集団が自民党です。
日本の過去の歴史に至っては歪曲してしまうのですから最低の集団です。
先の自民党総裁選も翼賛体制となりました。
「安倍氏って陰湿なんですね、総裁選の裏側 刃向かう者は「粛正」だ!」
安倍氏はヒトラーにはなれるような人物ではありませんが、混乱と破壊だけをもたらす意味ではヒトラーと同じ、最悪です。