いまや国内の「嫌韓」圧力は高く、TVや芸能人が韓国のカルチャーやアートを評価しただけでネトウヨから袋叩きにされる状況が起きています。大抵のメディアや芸能人はツイッターが炎上したりするとそれに辟易して、削除したり謝罪したりしています。
その結果、テレビなどのメディアはもちろん、芸能人などもいまや韓国のことにほとんど触れることができなくなりました。まさに戦時中に見られた“敵性文化排除”です。
そんななか 元AKB48の大島麻衣さんは韓国旅行の感想をツイッターで報告して炎上しましたが、ネトウヨからの攻撃に逐一反論し、卑劣なネトウヨたちを黙らせました。
LITERAがその詳細を報じました。彼女はネトウヨの攻撃に全く怯むことなく、決して感情的にはならず、ごく自然体で冷静に正論を述べて反論しています。普通の言葉で簡潔に且つ完璧に反論しているさまは見事というしかありません。
殆どは他人の言葉(決まり言葉)を借りて並べるだけのネトウヨたちが、それに対応できずに退散するのは当然です。
LITERAは、「ネトウヨに怯えるテレビ局は大島の覚悟を見習え」と訴えています。全面的に賛成します。
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元AKB48大島麻衣の“嫌韓ネトウヨ”への反論がカッコよすぎる! ネトウヨに怯えるテレビ局は大島の覚悟を見習え
LITERA 2019.09.17
「嫌韓」圧力が吹き荒れるなか、日本の言論状況がどんどんひどいことになっている。日韓対立について冷静な意見を口にしただけで「反日」呼ばわりされるのはもちろん、外交や政治とは何の関係もなく、韓国のカルチャーやアートを評価しただけで、ネトウヨから袋叩きにされる状況が起きている。
その結果、テレビなどのマスコミはもちろん、芸能人や有名人もK-POPや韓国映画のことにほとんど触れることができなくなった。
もはや“戦時中の敵性文化排除”だが、そんななか、希望を感じたのは、元AKB48の大島麻衣のケースだ。大島は韓国旅行の感想をツイッターで報告して炎上したのだが、ほとんどのメディアや芸能人が炎上した途端、ツイッターを削除したり謝罪するなかで、大島はネトウヨからの攻撃に逐一反論。しかもその一つひとつが本質を突く正論で、卑劣なネトウヨたちを逆に黙らせてしまったのだ。
この間の大島の姿勢は、ネトウヨの攻撃にさらされている多くの人たちに勇気を与えるものだと思うので、改めて振り返ってみたい。
大島が炎上したきっかけは、9月2日、韓国を旅行してきた感想を綴った自身のインスタ・ストーリーの画像をツイッターにアップしたことだった。
〈とりあえずお伝えしたいことがあります。
韓国の皆さんは普通に親切で、タクシーの運転手さんも降りるとき、「楽しんでねー!」と声をかけてくださいます
日本の方も外国人には優しくしませんか? 韓国だって一緒ですよ!
いろんなことあったけど、ニュースだけ見て、韓国人怖いというのは違うかなと。韓国に来て私は感じてます。
#現場主義者
私は自分の目で見て、感じて確かめたいタイプなので今回韓国にきました。
感じたこと。
やっぱり韓国が大好きだ!ということ。〉
大島麻衣はハングルを使いこなし、韓国文化にも造詣が深い。先月末にも、オーディション番組出身の大型新人男性アイドルグループ・X1に触れたツイートをしており、最新トレンドにも精通していることがよくわかる。
そんな彼女が本当に韓国で反日が高まっているのか、自分の目で確めるために現地まで行って体験を報告したのが、上記のツイートだった。実際、韓国を旅行した日本人の多くは大島と同様の感想を口にしており、その内容はいたって冷静で常識的なものと言えよう。
しかし、この真っ当なツイートに対して、ネトウヨはこんなグロテスクな罵詈雑言を浴びせ始め、大島のツイッターは炎上状態になった。
〈あの国の性犯罪率は高いです。しかも反日無罪のお国柄。反日感情が高まっている今はより危ないと思います。被害に遭ってからでは遅いので、細心の注意を払って下さいね〉
〈むしろ「韓国が好き」と公言して憚らない人達は行って何かしらのトラブルに巻き込まれてくれた方が良い。それは断韓への良いプロパガンダになる〉
〈あなたのファンが、あなたの安易な韓国押しを真に受けて、韓国へ旅行に行って酷い目に合うかも知れませんね。今の日韓関係を利用して、炎上商法で人気を盛り上げようとしたのかも知れませんが、落ちぶれたものですね〉
しかし、大島は前述したように、こういった卑劣な攻撃に黙り込むことなく、逐一反論を始める。
ネトウヨの「ファンだったのに残念」攻撃にも怯まなかった大島麻衣
まず、9月4日には「It’s a small world」の歌詞を貼り付けて〈この歌知ってます? 韓国の話するとキーキー言う人多いね 私が好きなだけで人に迷惑かけてない。好きなものを好きと言う。それだけ。シンプルな話。世界にはいろんな人がいます。気にしないで〉と堂々と宣言した。
また、ネトウヨが有名人を攻撃するときよく使う「ファンだったのに残念」「失望しました。もうファンやめます」といった類のコメントが大島のもとにも多数寄せられたのだが、このやり口にもまったく動じず、こうコメントした。
〈何がですか? 私はもともと韓国が好きと言ってるのに今更残念がられても。
日本人だから日本しか好きじゃないとダメなんですか? 地球の外に出たから地球が青いとわかったんじゃないんですか? 外の世界に出てみないとわからないことってたくさんありませんか?〉
〈残念と言う方たちは何をもって残念と言ってくるのでしょうか。私のことフォローしてましたっけ? 普段から応援してくれてコメントくれてましたっけ? 急にこの件について残念がってくるのはなぜですか? そんなに韓国に興味があるんですか?〉
そう、大島は日本で横行する歪なナショナリズムを批判し、「外からの視点」の重要性を強調するシャープな意見を開陳したばかりか、返す刀でネトウヨの“ファンなりすまし攻撃”の手口まで暴いて見せたのだ。
さらに、素晴らしかったのは、韓国の反日的な動きを持ち出し、「これでも“韓国が好き”というのか」と絡んでくる意見への反論だった。
例えば、ソウルの繁華街・ホンデで日本人女性が韓国の男性から髪をつかまれるなどの暴行を受けた事件を持ち出し〈被害にあった人がいる事も事実ですよね。加えて幼い時から反日教育を受けて育ているのもこれまた事実〉などという意見には、大島はこう返していた。
〈それは人間性の問題です。私は日本で男性に声をかけられ怖い思いをしたこともあります。韓国人だから。ではなくどこの国でもその人が危険な人なら危険ということではないでしょうか?〉
この大島の指摘は、まさに個人の犯罪を民族や国民性の問題にすり替えるヘイト的手法の問題点を突くものといえよう。
大島麻衣は韓国の「反日」をオーバーに伝えるマスコミの扇動報道の問題点も指摘
それだけではない。大島は〈日本に対してわざわざケンカを吹っ掛けるような不買運動とかはしなくてもいいよね〉というリプライに対しても、こんな本質的な指摘をしている。
〈そう思います。でもそれも一部。韓国の人みんながしてると思わせるようなニュースの取り上げ方もよくないですね〉
大島は実際に韓国に行って、韓国の“反日”がいかに実態と違っているのかを体感したのだろう。韓国の「反日」をオーバーに伝えることで、日本の嫌韓を煽り、日韓対立をエスカレートさせているメディアの問題にもきちんと踏み込んで見せたのだ。
他にも、「あーぁ、もういいよ韓国住みな おつかれー」というリプに〈あなたに許可されなくても住めるもんなら住みたいです。おつかれー〉と返したり、とにかくその反論は小気味いいほどだった。
しかも、大島のこうした反論は単に、ネトウヨから攻撃を受けたことに腹を立ててのものではない。国の政策上の対立を、国民同士の憎悪感情に広げていこうとする連中のグロテスクな動きに切実な危機感を抱いてのことだ。それは、〈国同士の問題は国の偉い人たち同士が動くしかありませんが、人同士のお付き合いは私たちでもできるのに、悪いイメージをつけてはよくないと思います〉とツイートをしていたことからも明らかだ。
そして、大島はこうした意見をぶれることなく主張し続けることで、逆に絡んでくるネトウヨたちを黙らせてしまったのである。
ほとんどの芸能人がネトウヨの炎上攻撃にさらされた途端、削除したり、黙り込んで一切の政治的発言をしなくなってしまっているなかで、この覚悟と、本質を突くシャープな反論は見事というほかはない。正直言って、感動したほどだ。
しかし、翻ってメディアはどうだろう。多くのリスクを抱える若いアイドルが大勢のネトウヨを向こうに回し敢然と戦っているというのに、テレビ局、大手ニュースサイトなどは、ネトウヨの炎上に怯え、逆に極右コメンテーターを起用してネトウヨに媚びている有様だ。
メディア関係者はこの大島の一連のツイッターをきちんと読んでみたらいい。きっと自分のことが恥ずかしくなるはずだ。(本田コッペ)