安倍政権やメディアが嫌韓をあおるなか、日韓の友好を呼び掛ける集会「日韓連帯アクション」が7日、東京と大阪で行われ、SNSなどで開催を知った人たちが集まりました。
東京・渋谷駅ハチ公前には約300人、大阪・南海難波駅前には約200人の市民有志が集まり、「差別や憎悪よりも友好を!」などと書かれたプラカードを掲げ、思いを訴えました。
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日韓連帯「憎しみより友好」 東京でも大阪でも
しんぶん赤旗 2019年9月8日
安倍政権やメディアが嫌韓をあおるなか、差別を許さない意思を発信しようと「日韓連帯アクション」が7日、東京と大阪で行われました。東京・渋谷駅ハチ公前にはSNSで開催を知った約300人が集まり、「一緒に生きていく」「差別や憎しみよりも友好を」などと日韓両国語で書かれたプラカードを掲げ、思いを訴えました。
マイクを握った在日3世の女性は「いまは生きるか死ぬかの瀬戸際です」と発言。第2次大戦中、米国で日系人が敵性市民として収容されたことなどをあげ「いま在日は、突然連れ去られることまで想像しています。いまのムードを放置せず、許さない意思を示してほしい」と訴えました。
この間、安倍政権への抗議行動を進めてきた男性は「この1カ月間ほどで、事態はより深刻化している」と懸念を表明。いてもたってもいられず参加したという男子高校生は「学校でも、韓国は好きだけど歴史の話はしたくないという人が多い。でも、真剣に向き合わないと」と発言し、大きな拍手を浴びました。
呼びかけ人の一人で、核兵器をなくす運動にも携わる林田光弘さん(27)は、週刊ポストの嫌韓特集を厳しく批判し「政治的対立があってもヘイトは許さない。そうはっきり示すため、この行動を企画しました」とあいさつしました。
中野区から参加した女性は「まずは友人や知人から、韓国への差別を許さない意思を伝えたい」と話しました。
日韓連帯」「私たちは一緒に生きていく」と訴える人たち=7日、東京・渋谷駅ハチ公前
「嫌韓あおるのやめて」「差別や憎悪より友好を」
大阪、東京で日韓友好呼び掛け
毎日新聞 2019年9月7日
日本と韓国の政治的対立が深まる中、韓国や在日コリアンを差別する言動が相次いでいるとして、友好を呼び掛ける集会「日韓連帯アクション」が7日、大阪・なんばと東京・渋谷で開かれた。
南海難波駅前では午後6時から、約200人の市民有志が「差別や憎悪よりも友好を!」などと書かれたプラカードを掲げた。参加者が代わる代わるマイクを握り、「差別は人の心を傷つける」「嫌韓をあおるのはやめてほしい」と買い物や仕事帰りの人に訴えた。
呼び掛け人の一人で、大阪府内に住む大学院生の塩田潤さん(28)は「政治的対立が、身近な生活にまで影響していることに危機感がある。このままでは暴力にもつながりかねない」と話した。【渡辺諒】