2020年12月13日日曜日

内閣支持率40%に 17ポイント低下 毎日新聞調査

 新型コロナの1日当たりの感染者数は、12日にはついに3千人を超え3041人に達しました。3日ごとにほぼ1万人ずつ増える勢いです(東京都も12日には621人の過去最高に達しました)。「勝負の3週間」で感染が鎮まるどころか逆に拡大しました。
 そんな中 LITERAによると菅首相11日、ニコニコ生放送の特別番組「菅義偉総理が国民の質問に答える生放送」に、懇意な政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏聞き役として30分ほど出演しました。ニコ生放送は安倍前首相も愛用したもので、菅首相は公開の場で記者からの追及を受けるのを避け、これに出て「国民に丁寧に説明してきた」という言い訳づくり行ったとものと見られています。
 札幌市や大阪府では最終手段である自衛隊の派遣要請という緊急事態にまで至っており、多くの都道府県の医療現場からは悲鳴が上がる中にあって、菅義偉首相は「ガースーです(笑)」とニコやかに登場したということです。現在の危機的状況と自分に課せられた責任をまったく理解していないのではと批判されるのは当然です(そもそも「ガースー」は愛称などではなく、軽蔑が込められているのを知らないのでしょうか)。
 そして肝心のコロナ問題で「Go Toトラベル」一時停止について聞かれたとき、首相はあっけらかんと「まだそこは考えてません。今日提言を受けたわけですから」「いつの間にか『Go To』が悪いことになってきちゃったんですけど、移動では感染しないという提言もいただいていたんです」と答え、何と分科会への不満を口にしました。国民とは大いにかけ離れた心境にあるようで、これでは国民が見放すのは当たり前です。
  ⇒ 菅首相の「ニコ生」は安倍前首相よりヒドい! コロナ感染深刻化のなかヘラヘラ「ガースーです」、GoTo中止も「まだ考えてません」(12月11日 LITERA)

 時事通信は12日、このニコ生放送について、
政府分科会が、医療機関はもう通常の医療とコロナ感染の医療を両立することが困難になっていると述べ観光支援策Go Toトラベルの一時停止に踏み込んだのに、経済回復に軸足を置く菅義偉首相に、肝煎り政策を譲る気配はない。
 分科会は再三にわたって感染対策の強化を提言してきた。それだけに、トラベル事業にこだわる首相に対しては、不満の声がくすぶる。
 (それなのに逆に)政府側はこうした分科会の姿勢にいら立ちを強めている
と報じました。
  ⇒ 菅首相、GoToなお譲らず 分科会との溝、浮き彫りに ...(時事通信 12月12日)

 尾身分科会会長が政府に対して一貫して弱腰の対応をして来たのは確かですが、ここにきてようやく言うべきことを言い出したことに、政府が「いら立つ」というのはおかしな話で、「何でもかんでも分科会のせいにする」という考え方そのものが間違っています。
. また分が旗振り役を務めるトラベル事業撤回に追い込まれれば、面目を失うと考えているのであれば、あまりにも小さすぎてそもそも首相失格です。
 菅氏にはいま起こりつつある「医療崩壊」の現実が理解できていないようです。首相が『Go To』と心中するのは勝手ですが、日本を廃墟にすることは絶対に許されません。

 毎日新聞が12日行った全国世論調査。菅内閣の支持率は40%と、前月より17ポイント下落しました。不支持率は49%(前回36%)で、菅内閣発足後、早くも不支持率が支持率を上回りました。
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菅内閣不支持率49%、初めて支持上回る コロナ対策評価せず62% 
毎日新聞世論調査
                         毎日新聞 2020年12月12日
 毎日新聞と社会調査研究センターは12日、全国世論調査を実施した。菅内閣の支持率は40%で、11月7日に行った前回調査の57%から17ポイント下落した。不支持率は49%(前回36%)で、菅内閣発足後、不支持率が支持率を上回ったのは初めて。

 菅政権の新型コロナウイルス対策について聞いたところ、「評価する」は14%で、前回の34%から20ポイント下がり、「評価しない」は62%(前回27%)に上昇した。新型コロナ対策の評価が下がったことが、支持率の大幅減につながったようだ。
 新型コロナに対する日本の医療・検査体制については、「不安を感じる」との回答が69%で、「不安を感じない」は17%だった。「どちらとも言えない」は14%。8月の調査では「不安を感じる」は62%で、「不安を感じない」は23%だった。新型コロナは「第3波」で、新規感染者が過去最多を連日のように更新。重症患者の急増で、各地で病床が不足するなど医療体制が逼迫(ひっぱく)していることに、多くの人が危機感を持っているようだ。

 政府が緊急事態宣言を再び発令すべきだと思うかとの問いには、「発令すべきだ」は57%で、「発令する必要はない」は28%、「わからない」は15%だった。政府は今年4~5月、約1カ月半にわたって宣言を出した。宣言が出ると対象地域の知事は市民に対し、外出自粛要請、学校や福祉施設などの使用停止の要請や指示などが可能となる。

 安倍晋三前首相の後援会が主催した「桜を見る会」の前夜祭に関して、安倍氏のこれまでの説明に納得できるか聞いたところ、「納得できる」は9%で、「納得できない」は66%にのぼった。「関心がない」は25%だった。安倍氏側は前夜祭の費用を補塡(ほてん)したことを認めており、東京地検特捜部が捜査している。安倍氏は国会で「補塡したという事実はない」などと答弁していた。

 政党支持率は、自民党が33%で前回の37%より低下した。その他は、立憲民主党12%(前回11%)▽日本維新の会8%(同6%)▽共産党6%(同5%)▽公明党3%(同4%)▽れいわ新選組2%(同3%)▽国民民主党1%(同1%)▽社民党1%(同0%)▽NHKから国民を守る党1%(同1%)――など。「支持政党はない」と答えた無党派層は31%(同31%)だった。

 調査は、携帯電話のショートメール機能を使う方式と、固定電話で自動音声の質問に答えてもらう方式を組み合わせ、携帯714件・固定351件の有効回答を得た。【伊藤奈々恵】