13日、那覇市で辺野古の新基地建設に反対する沖縄県民の声を広く訴えるための「辺野古基金」の設立総会が開かれました。
基金は設立発表から約3週間で1億円を超え、その約7割が本土からのものでした。11日現在の寄付金は1万5022件、1億8540万6093円で、年度内に3億5千万円を集めて基金とする方針です。
共同代表は、映画監督の宮崎駿氏、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏、県出身の報道カメラマン石川文洋氏、昨年死去した俳優菅原文太氏の妻文子氏など9名が務め、基金は国内外のメディアに意見広告を掲載することや、移設計画に反対する団体の支援などに使うことを検討しているということです。
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「辺野古基金」正式発足 3・5億円目標
沖縄タイムス 2015年5月14日
名護市辺野古の新基地建設に反対する「辺野古基金」の設立総会が13日、那覇市内で開かれ、共同代表や運営委員会などの組織体制、規約を決定した。事務局によると、設立を発表した4月9日から5月11日までの寄付は1万5022件、1億8540万6093円が集まった。年度内の基金総額を3億5千万円と設定。国内外の新聞への意見広告や辺野古反対に取り組む運動体の支援をする。
共同代表は、アニメーション映画「となりのトトロ」などで知られる映画監督の宮崎駿氏、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏、県出身の報道カメラマン石川文洋氏、昨年死去した俳優菅原文太氏の妻文子氏、金秀グループの呉屋守將会長、かりゆしグループの平良朝敬最高経営責任者(CEO)、沖縄ハム総合食品の長濱徳松会長、前嘉手納町長の宮城篤実氏、元外務省主任分析官で作家の佐藤優氏の計9人が務める。
基金は設立発表から約3週間で1億円を超え、約7割が本土からの入金。映画監督の宮崎氏ら国内外で知名度のある人物が共同代表を務めることでさらに寄付が集まることが見込まれると同時に、辺野古反対の沖縄の民意が内外に広がることも期待されている。
基金の使い道を議論する運営委員会も設置され、委員長に新里米吉県議(社民・護憲)、副委員長にヘリ基地反対協の安次富浩共同代表と金秀グループの古謝光弘副会長の2氏が就いた。21日から議論を開始する。
「辺野古基金」設立 翁長知事が移設阻止に決意
NHK NEWS WEB5月13日 20時52分
アメリカ軍普天間基地の移設計画に反対する沖縄県民の声を広く訴えるための基金の設立総会が開かれ、沖縄県の翁長知事が「私たちの覚悟を見せましょう」と移設計画の阻止に向けた決意を述べました。
この基金は、普天間基地の名護市辺野古への移設に反対する沖縄県議会の与党会派が中心になって設けたもので、「辺野古基金」と名付けられました。那覇市で、およそ100人が集まって設立総会が開かれ、翁長知事も来賓として出席しました。
初めに、経済界から基金の共同代表に就任した呉屋守將氏が、「必ず辺野古基地の建設をストップさせ、日本の民主主義に警鐘を鳴らそう」とあいさつしました。
続いて、翁長知事が「あらゆる手段で辺野古に基地は造らせない。県知事として、先頭をきっていくので、みんなで私たちの覚悟を見せましょう」と決意を述べました。
このあと、アニメーション映画監督の宮崎駿さんらを共同代表とする役員体制が承認されました。基金には、先月、呼びかけを始めてから11日までに、1億8500万円余りの寄付が集まったといういうことで、国内外のメディアに意見広告を掲載することや、移設計画に反対する団体の支援などに使うことを検討しているということです。