2015年5月4日月曜日

埼玉で千人の反戦集会、筑豊で九条の会総会

 2日、「戦争のできる国づくりは許せない」との決意を固め合う集会「戦争をさせない5・2埼玉大集会」が春日部市民文化会館で開かれ、約千人が参加しました
 集会では、翻訳家の池田香代子さんの講演があり、「憲法を守り、日本を戦争をする国にさせないためのアピール」を採択しました
 
 同じく福岡県飯塚市では、「九条の会・筑豊」が総会に合わせて企画した講演会が行われ、九州大大学院の熊野直樹教授が、安全保障関連法案の成立に意欲的な安倍晋三政権について「多くの国民が気づかないうちに戦争立法の整備を進めている」と警鐘を鳴らしました
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「戦争できる国NO」春日部でパレード 社民党の福島副党首らも参加
埼玉新聞 2015年5月3日
 「戦争のできる国づくりは許せない」との決意を固め合う集会「戦争をさせない5・2埼玉大集会」が春日部市民文化会館で開かれ、約千人が参加した。翻訳家の池田香代子さんの講演をはじめ「憲法を守り、日本を戦争をする国にさせないためのアピール」を採択した。大会終了後、参加者は春日部駅までの700メートルをパレードした。
 
 昨年6月に発足した「戦争をさせない埼玉県1000人委員会」の主催。同会では集団的自衛権の行使容認の閣議決定の撤回を求めて活動している。
 
 大集会には社民党の福島瑞穂副党首も駆け付け「憲法を守り抜く5月2日にしましょう」とあいさつ。安倍政権について池田さんは「私たちの頭越しに戦争への道が進められている。時間をかけて国会で議論をしてもらわないと困る」と指摘。「皆さんがコアになって時代の責任を感じて行動してもらいたい」と呼び掛けた。
 
 パレードには福島副党首や池田さんも参加。決意を新たにした参加者は「戦争反対」「九条守れ」と描かれたビラを手に「戦争する国絶対反対」「戦争法案許さない」などと声を発していた。
 
 
「戦争立法」に警鐘 九条の会・筑豊が総会 [福岡県]
西日本新聞 2015年05月03日
 憲法記念日(3日)を前に2日、護憲や平和をテーマにした講演会が飯塚市で開かれた。九州大大学院法学研究院の熊野直樹教授(政治史)が、安全保障関連法案の成立に意欲的な安倍晋三政権について「多くの国民が気づかないうちに戦争立法の整備を進めている」と警鐘を鳴らした。
 
 憲法問題を考える市民団体「九条の会・筑豊」が総会に合わせて企画し、約50人が来場した。熊野教授は、戦前ドイツのナチス政権が行政府に立法権を与える「全権委任法」を成立させ、ヒトラー独裁の法的根拠となったことを紹介。「安倍政権も集団的自衛権の行使を内閣の判断で容認した。国会や憲法をないがしろにする危険性が高まっている」と指摘した。
 麻生太郎財務相が2013年、憲法改正に絡んでナチス政権を引き合いに「手口を学んだらどうか」と発言(後に撤回)したことについて「国民が知らない間に、なし崩し的に憲法を骨抜きにし、基本的人権を制限するのがまさにナチスの手口。私たちができるのは天下国家について身近な人たちと『わーわー騒ぐ』こと」と語り、市民が関心を高めるよう訴えた。