TBSニュース
最終局面にあるTPP交渉の妥結にむけ、アメリカのオバマ大統領に強い交渉権限を与える貿易促進権限法案が22日に議会の上院を通過する見通しとなりましたが、下院での審議は来月となり、法案成立のメドは依然立っていません。
「大統領だけでなく、多数派の共和党としても非常に重要なこの法案を、上院が一歩先に進める判断をしたことを大変うれしく思う」(共和党 マコネル上院院内総務)
アメリカのオバマ大統領に強い通商交渉の権限を与える貿易促進権限法案=通称TPA法案は、TPP交渉の妥結に不可欠とされていて、21日、上院で審議終結の採決が行われました。
この結果、議員100人のうち、自由貿易を推進する共和党を中心に、可決に必要な60票を超す62票の賛成が集まり、審議は終結しました。
これを受け、22日中に法案が上院を通過する見通しですが、民主党の反対が強い下院での審議開始は6月からとなっていて、TPP妥結に必須である早期の法案成立のメドは立っていません。