2015年5月4日月曜日

憲法擁護の集会に3万人 改正の集会には900人

 憲法記念日の3日、今の憲法を守る立場の人たち約3万人が横浜市西区で集会を開きました。
 呼びかけ人の一人、ノーベル賞作家の大江健三郎さんは、安全保障を巡る動きについて、「日本が、世界中で戦えるようにするもので、未来に対して憲法を守り抜く強い決意で、集団的自衛権を拒否したい」と訴え、集会で、憲法戦後最大の危機にあるなかで、集団的自衛権の行使に反対する活動方針確認されました
 
 一方、憲法改正を求める立場の「民間憲法臨調」などが東京・千代田区で開いた集会への参加者は主催者の発表でおよそ900人でしたが、NHKニュースは憲法擁護の集会と全く同じ字数(どちらも490字程度)で報じました。 
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憲法を守る集会 集団的自衛権の行使反対
NHK NEWS WEB 2015年5月3日
憲法記念日の3日、今の憲法を守る立場の人たちが、横浜市で集会を開き、憲法は、戦後最大の危機のなかにあるとして、集団的自衛権の行使に反対するとした活動方針を確認しました。
横浜市西区では、今の憲法を守る立場から、安全保障法制の整備や、新たな日米防衛協力の指針、ガイドラインに反対している人たちが集会を開き、主催者の発表で、およそ3万人が参加しました。
集会を呼びかけた1人で、ノーベル賞作家の大江健三郎さんは、安全保障を巡る動きについて、「日本が、世界中で戦えるようにするもので、未来に対して憲法を守り抜く強い決意で、集団的自衛権を拒否したい」と訴えました。
会場では、参加者が、「憲法は、戦後最大の危機のなかにある。平和と命の尊厳を基本に憲法を守り、生かすとともに、集団的自衛権の行使に反対し、戦争のためのすべての法制度に反対する」とした活動方針を確認しました。
夫と1歳の娘とともに参加した埼玉県の30代の女性は、「子どもが生きる未来に、絶対に戦争をしてほしくないというのがいちばんの願いです。今の憲法のまま、武力によらず世界に貢献してほしい」と話していました。
 
 
憲法改正へ国民投票の取り組み加速を
NHK NEWS WEB2015年5月3日
憲法記念日の3日、憲法改正を求める団体が都内で集会を開き、「憲法改正の国民投票が来年、実施できるよう取り組みを加速すべきだ」とする声明を採択しました。
 
憲法改正を求める立場の「民間憲法臨調」などが東京・千代田区で開いた集会には、主催者の発表でおよそ900人が参加しました。
主催した団体の1つで「美しい日本の憲法をつくる国民の会」の打田文博事務総長は、憲法改正に向けて1000万人の賛同者を集める運動を始めたことを紹介したうえで、「わが国を取り巻く情勢が厳しさを増すなか、憲法改正は待ったなしだ。実現には国民投票で過半数の支持を得る必要があり、全国で運動を進めていきたい」と訴えました。
集会ではこのあと、「戦後初めて憲法改正の環境が整おうとしている。来年の参議院選挙のときに憲法改正の国民投票が実施できるよう、国会や各党派は取り組みを加速すべきだ」などとする声明を採択しました。
22歳の大学生の男性は「憲法について詳しく知りたいと思い参加しました。自分の国や国民を守るためにも9条の改正が必要だと思います」と話していました。 

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 横浜市の集会 写真は「真実を探すブログ」より転載