今年戦後70年となる5月3日の憲法記念日に合わせ、千葉県内各地で 「戦争をする国」への法制づくりに待った!の憲法擁護の集いが相次いで開かれます。
2日には、市川市男女共同参画センターで午後1時半から、元内閣官房副長官補の柳沢協二氏が「『戦争準備に向かう』安倍政権の罠」と題して、講演を行います。「戦争はいやだ!市川市民の会」の主催です。
千葉市文化センターでも午後2時から、元日弁連事務総長の海渡雄一弁護士が、「安倍政権の『戦争ができる体制づくり』を許さない」をテーマに講演します。「憲法とくらしを考える会」の主催です。
佐倉市立中央公民館では、護憲派の伊藤真弁護士と、改憲派の岩田温(あつし)拓殖大日本文化研究所客員研究員をパネリストに招いて、「憲法の話をしよう 自分たちの未来を考え語り合い描く」と題した「主権者意識醸成プロジェクト」が開かれます。日本青年会議所(JC)関東地区千葉ブロック協議会の主催です。
3日には、松戸市民会館で午後1時から、「松戸憲法記念日の集い」で、渡辺治一橋大名誉教授が「ひろげよう!憲法9条 不戦の誓い」を主題に、講演します。日本芸能「和力(わりき)」がしの笛や津軽三味線、和太鼓などの演奏もあります。
千葉市文化センターで、憲法学が専門の清水雅彦日本体育大教授が「戦後70年とこの国の進路-国民は戦争もテロも許さない」と題して講演します。千葉合唱団が「平和の想(おも)いを広げよう」と数々の歌を披露します。千葉県憲法会議の主催です。
また我孫子市民プラザでは、関西電力高浜原発3、4号機の再稼働差し止め仮処分の弁護団共同代表を務める河合弘之弁護士が、原発問題と平和憲法の関わりなどについて講演します。
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「戦争法制」に待った 憲法記念日に合わせ各地で集い
東京新聞 2015年4月30日
「戦争をする国」への法制づくりに待った! ことし戦後七十年となる五月三日の憲法記念日に合わせ、県内各地で憲法の集いが相次いで開かれる。安倍政権が来月中旬に安全保障関連法案の国会提出を目指すなか、憲法九条が守り抜いてきた日本の平和主義の危機を訴える内容となっている。 (野呂法夫)
【2日】
市川市男女共同参画センターで午後一時半から、自衛隊のイラク派遣など、小泉政権の官邸安全保障戦略に携わった元内閣官房副長官補の柳沢協二氏が講演する。「『戦争準備に向かう』安倍政権の罠(わな)」と題して、新しい安全保障法制が目指す自衛隊の海外での武力行使の問題点や危険性を参加者とともに考える。「戦争はいやだ!市川市民の会」の主催。
菊池嘉久代表(72)は「新たな『戦前』に直面しているとされる今の情勢分析に学びたい」と話す。資料代五百円。問い合わせは菊池さん=電090(6948)8998=へ。
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千葉市文化センターでも午後二時から、講演会「憲法『改正』の今」がある。元日弁連事務総長の海渡(かいど)雄一弁護士が「安倍政権の『戦争ができる体制づくり』を許さない」をテーマに、政府の改憲に向けた動きなどについて語る。
主催の「憲法とくらしを考える会」は二〇〇八年の設立以来、学習会や講演会を二十五回重ねてきた。
矢野忠昭代表(69)は「来夏の参院選も自民党が大勝し、国民投票となれば、総投票数の過半数で改憲がなされてしまう。国民の多くの思いとは正反対の動きになりかねず、今、何をすべきかを考えたい」と話す。参加費千円(高校生以下無料)。問い合わせは矢野さん=電043(243)5152=へ。
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佐倉市立中央公民館では、「憲法の話をしよう 自分たちの未来を考え語り合い描く」と題した「主権者意識醸成プロジェクト」が開かれる。日本青年会議所(JC)関東地区千葉ブロック協議会が企画した。
パネリストは護憲派の伊藤真弁護士と、改憲派の岩田温(あつし)拓殖大日本文化研究所客員研究員。「憲法とは?」「集団的自衛権について」「未来の為に自分たちは何をすべきか」の三つの論点について見解を聞き、討議する。午後五時に開会。定員先着四百人。無料。問い合わせは同協議会の竹内さん=電090(5434)2938=へ。
【3日】
松戸市民会館で午後一時から、「松戸憲法記念日の集い」がある。ことしで十三回目。「ひろげよう!憲法9条 不戦の誓い」を主題に、渡辺治一橋大名誉教授が講演する。質疑応答で戦争や平和、人権問題などを話し合いながら、憲法を守り、生かすことを学ぶ。日本芸能「和力(わりき)」がしの笛や津軽三味線、和太鼓などを演奏する。定員千二百人。参加費十九歳以上五百円(十八歳以下無料)。問い合わせは実行委の今井さん=電047(344)9454=へ。
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千葉県憲法会議(代表幹事・高橋勲弁護士)は十一月に結成から五十年を迎える。ことしの集いは千葉市文化センターで開催し、憲法学が専門の清水雅彦日本体育大教授が「戦後70年とこの国の進路-国民は戦争もテロも許さない」と題して話す。千葉合唱団が「平和の想(おも)いを広げよう」と数々の歌を披露する。午後二時に開演。参加費五百円。問い合わせは同会議=電043(225)4567=へ。
原発と憲法考えよう 我孫子で3日集い
東京新聞 2015年4月30日
「第34回憲法を考える市民の集い」が五月三日午後二時半、我孫子市民プラザで開かれる。関西電力高浜原発3、4号機の再稼働差し止め仮処分の弁護団共同代表を務める河合弘之弁護士が、原発問題と平和憲法の関わりなどについて話す。
この件で、福井地裁は運転差し止めを認める仮処分決定をした。河合さんはこのほか、東京電力株主代表訴訟の弁護団長や飯舘村民救済弁護団の共同代表なども務める。監督としてドキュメンタリー映画「日本と原発」を撮り、福島第一原発事故の背景に迫った。
講演会は、市民らでつくる実行委員会が主催。一九八〇年から毎年、憲法記念日に合わせて、憲法にまつわる課題や問題を考える会を開いてきた。第一回は女性の参政権獲得に尽力した故・市川房枝だった。
実行委代表の浜田洋子さんは「『くらしに生かそう平和憲法』をテーマに、イデオロギーに関係なく一緒に考えようという姿勢で取り組んできた」と振り返る。
東日本大震災やメンバーの高齢化で二〇一一、一二年は中断したが、「憲法改正が話題になる今の世相を考えると継続したほうがよいのではないか」と、一三年に作家の落合恵子さんを招き、再開した。
浜田さんは「憲法について考えるため、問題提起をしていきたい」と話した。参加費は五百円で要申し込み。問い合わせは、実行委=電04(7183)2789=へ。 (三輪喜人)