日本原水協によると、日本政府に核兵器禁止条約への参加を求める地方議会の意見書が494となり、全自治体の27%にのぼることが分かりました。
岩手県議会が2度意見書を可決し、長野、三重、沖縄の3県議会が意見書を可決し、鳥取県議会は陳情を趣旨採択しました。市町村議会は趣旨採択を含めて220市216町53村です。都道府県毎の意見書採択自治体比率のトップは岩手県で100%、2位が秋田県で85%、次いで3位が新潟県の77%です。
2017年7月7日、国連加盟国の3分の2を超える122か国の賛成で採択された核兵器禁止条約は、同年9月20日に調印(署名)・批准・参加の受付が始まりました。
条約に署名した国は現在84か国で、条約を批准した国は20年10月13日に新たにツバルが批准して47ヵ国になりました。
条約は50ヵ国の批准が確認されてから90日後に発効します。
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核兵器禁止条約 政府に参加要求 494議会 意見書
しんぶん赤旗 2020年10月20日
核兵器禁止条約発効が迫るなか、日本政府に禁止条約への参加を求める地方議会の意見書が494となり、全自治体の27%にのぼることが、原水爆禁止日本協議会(日本原水協)の調べで19日までにわかりました。
禁止条約が国連会議で採択された2017年7月7日以降、請願や陳情を趣旨採択した11議会を含めたものです。6月議会以降、9月議会で26増えました。
岩手県議会が2度意見書を可決し、長野、三重、沖縄の3県議会が意見書を可決。鳥取県議会は陳情を趣旨採択しました。市町村議会は趣旨採択を含めて220市216町53村です。
岩手県では3月までに県議会と33市町村議会全てで可決。秋田県は県議会と25市町村議会のうち22市町村議会(85%)で可決。北海道は57市町村議会、長野県は県議会と49市町村議会、新潟県は24市町村議会で可決しています。
9月28日に全会一致で可決した大分県国東市議会の意見書は、核兵器廃絶は世界の流れであり、「日本政府はこの条約に反対し参加していないことに心を痛める」と表明。「唯一の戦争被爆国として地球上の核兵器廃絶に向けて主導的役割を果たすことを願います」として、禁止条約参加を求めています。
原水協通信 on the webより