日本学術会議の梶田隆章会長は16日、首相官邸で菅義偉首相と面会し、推薦した会員候補のうち6人を任命拒否した理由の説明と速やかな任命を求める学術会議の決議書を菅首相に手渡しました。菅首相は任命拒否について回答をしませんでした。
今回の面会は、任命拒否が明らかとなって初めてです。菅首相が「会いたいのであれば、会う用意がある」(9日のグループインタビュー)と発言したことを受け、梶田氏が申し入れ、2人だけで約15分間、会いました。
これについてしんぶん赤旗は事実関係だけを伝えました。
面会後のぶら下がり会見で梶田会長に質問した膳場貴子アナウンサーは、TBS系の「報道特集」で、「学術会議の設立の経緯を知るほど、今直面している任命拒否の事の重大さが浮き彫りになってくる気がする。そんな中、急遽菅総理と面会することになった学術会議の梶田会長については正直、拍子抜けしてしましました」と述べました(デイリースポーツ)。
「くろねこの短語」氏は、「おそらくは事前に『任命拒否』については触れるなって恫喝されてたんじゃないのかねえ」「腰砕けもいいところだ」「この会談は、まんまとカス総理の思うツボにはまっちまいましたね」と批判しました。同氏のブログには、その経過に落胆している人たちの3つのツイートが紹介されています。
面会時間が異様に短かったことから、官邸から事前に「任命拒否の件は要望書を受け取るだけで話題にしない」というような条件が付けられたものと思われます。「初回だから深刻なテーマは避けて」などと言われた可能性も … 。いずれにしても貴公子然とした梶田氏では、「たたき上げ」を自称する海千山千の菅氏(くろねこ氏は「特高警察顔」と評しています)にとても太刀打ちできそうにありません。
第二ラウンドでの正攻法に期待します。
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任命求め決議手渡す 学術会議会長が菅首相と面会
しんぶん赤旗 2020年10月17日
日本学術会議の梶田隆章会長は16日、首相官邸で菅義偉首相と面会し、推薦した会員候補のうち6人を任命拒否した理由の説明と速やかな任命を求める学術会議の決議書を菅首相に手渡しました。菅首相は任命拒否について回答をしませんでした。面会後に梶田氏が記者団に明らかにしました。
梶田氏は、「(決議書を)お渡ししたが、それについてはお答えがなかった」と述べました。引き続き6人の任命を学術会議として求めていくのかとの記者団からの質問には、「総会の決議なので、変更はない」と明言しました。
梶田氏は、面会の主な目的が「会長就任のあいさつ」であり、国の政策決定や海外との学術的な連携などで学術会議の役割が重要になっていると話したと述べ、菅首相からは「『しっかりやってほしい』との旨の話があった」と述べました。
今回の面会は、任命拒否が明らかとなって初めて。菅首相が「会いたいのであれば、会う用意がある」(9日のインタビュー)と発言したことを受け、梶田氏が申し入れ、2人だけで約15分間、会いました。
膳場貴子アナ 学術会議梶田会長に「拍子抜け」…
当事者のトップが説明すら求めず
デイリースポーツ 2020/10/17
膳場貴子アナウンサーが17日、TBS系「報道特集」に出演し、日本学術会議の梶田会長が菅義偉首相と面会したものの、同会議が推薦した6人を拒否した理由の説明を求めなかったことに「拍子抜けしてしまいました」と述べた。
番組では、16日に官邸で、膳場アナが梶田会長に質問している映像を流した。膳場アナは「6人の任命拒否が明らかになってから初めてお会いになる。具体的にどういったやり取りを」と尋ねた。
梶田会長は「6人の件ですか?これについては今日の主要な目的と思っては…もちろん重要なんですが、こういう機会なのでむしろ学術会議のあり方などについて意見交換をさせていただきました」と答えた。
梶田会長が、任命拒否の理由について総理に返答を求めなかったことに膳場アナは「日本学術会議の設立の経緯を知るほど、今直面している任命拒否の事の重大さが浮き彫りになってくる気がする。そんななか、急きょ菅総理と面会することになった学術会議の梶田会長については正直、拍子抜けしてしましました」と述べた。
膳場アナは「当事者のトップとして要望書を携えていったのに、総理に任命拒否の説明すら求めなかったわけですから」と語った。
「学術会議が国の予算を投ずる機関として国民に理解をされる存在であるべきだ」(カス総理)・・・盗人猛々しいとはこのことだ!!&「未来志向で社会や国に対し、どう貢献していくかを話した」(日本学術会議会長)・・・だめだ、コリャ!!
くろねこの短語 2020年10月17日
日本学術会議会長と特高顔の自称苦労人・カス総理が会談したってんだが、おそらくは事前に「任命拒否」については触れるなって恫喝されてたんじゃないのかねえ。そもそも、官邸まで任命拒否撤回の要望書を持ってノコノコ出かけて、密室の中でたった15分の間に何が話せるってんだ。挙句の果てに、
「未来志向で社会や国に対し、どう貢献していくかを話した」
「発信力が今まで弱かった。早い段階からしっかり改革していきたい」
なんて会長がコメントするって、前川喜平氏でなくとも「何をしに官邸まで行ったのか。腰砕けもいいところだ」って毒づきたくなろうというものだ。この会談は、まんまとカス総理の思うツボにはまっちまいましたね。会談ではどぎつい脅しかけられたはずだ。あのおどおどとしたブラ下がり見ていると、そうんな妄想もしたくなろうというものだ。
おそらく、この会談のおかげで、日本学術会議のあり方そのものに焦点が移っていくだろ。学術会議の存亡の危機にあんな腰砕けの会長の姿を見せつけられたら、誰もが「だめだ、コリャ」ってなるのも無理はない。
でも、本当はそれじゃだめなんだよね。問題は日本学術会議のあり方ではなくて、法の解釈を曲げてカス総理が任命拒否をしたという事実、その1点なのだ。「学術会議が国の予算を投ずる機関として国民に理解をされる存在であるべきだ」なんてことをカス総理が偉そうに口にしたそうだが、盗人猛々しいとはこのことだ。
・任命拒否の理由、首相説明せず 梶田会長は要望書提出<学術会議の任命拒否>
ツイッター 梶田学術会議会長は、何をしに官邸まで行ったのか。腰砕けもいいところだ。菅首相の思う壺にはまってしまった。情けない。 |
小西ひろゆき(参議院議員) @konishihiroyuki 9:33 PM Oct 16, 2020 |
布施祐仁 @『日報隠蔽』(集英社文庫)発売中 @yujinfuse 12:08 AM Oct 17, 2020 |